J2第39節 雨の激闘 岐阜に逆転勝利

171031yamp2連敗でJ1昇格プレーオフ(PO)圏外の7位に転落し、負ければ自動昇格(2位)の可能性が消えてPO進出争いからも大きく後退する正念場。山雅はFKからの2得点で31節・徳島戦(9月2日)以来今季3度目の逆転勝ちで踏ん張った。強い雨にも見舞われた厳しい試合を勝ち切り、勝ち点で並んだ東京Vを得失点差で上回り5位に浮上した。
反町監督は試合後、「パス数もボール保持率もリーグ首位の相手とどう戦うか。1週間やってきた成果がわずかだが出せた」と振り返り、「選手もユニホームを汚し、泥臭かったかもしれないが、非常に大きな勝利。これを続けていかなければいけない」と話した。
橋内は「自力でPO進出を勝ち取れる位置につけたのは大きい」とうなずき、決勝点のパウリーニョも「残り試合が少ない中で貴重な勝利。逆転できたのも自信につながるし、自動昇格もあきらめていない。修正点も多いが、残りも山雅らしい試合を続けていくだけ」と意気を上げた。
ただ、2節ぶりの5位も安泰ではない。6位東京Vと勝ち点で並び、勝ち点3差の7位徳島は得失点差で山雅を大きく上回る。両者とも次節は下位との対戦で、結果次第で再びPO圏外にはじき出される可能性がある。
「先の2試合は非常に悔しい思いをしたが、今日は努力や勝利の喜びをあらためて感じた」とも話した反町監督。原点に立ち返り、残り3試合も山雅らしさで勝ち点3を積み重ねられるか。

J2は28、29日、39節を行った。7位の山雅は29日、17位のFC岐阜とアルウィンで対戦し、2-1で勝った。
山雅は序盤、前線のプレスが機能し、高い位置でボールを奪って攻撃を仕掛けたが得点できず、次第に岐阜が持ち味を取り戻すと一進一退に。
後半5分に左CKから失点したが、18分にペナルティーエリア左手前で得たFKを高崎が直接決めて同点。さらに30分、左サイドの深い位置から那須川が蹴ったFKにパウリーニョが頭で合わせて逆転。終盤の得点が多い相手の攻撃も集中して守り切った。
この日、首位の湘南が岡山と引き分けて勝ち点81とし、今季のJ2優勝と来季2年ぶりのJ1復帰を決めた。次節は11月5日。山雅は19位カマタマーレ讃岐と敵地で対戦する。午後2時開始。今季は10節(4月29日)にアルウィンで対戦し、2人が退場した相手に高崎の2得点などで4-0で勝っている。
【選手コメント】
16番・村山(再三の好守で逆転勝ちを呼び込む) 連敗した前2試合で計7失点し、フィールドのみんなに申し訳ない思いがあった。練習でGK4人とコーチとで切磋琢磨(せっさたくま)した結果。連敗を止めてひと安心だが、今日も失点したのでまだまだ。
7番・武井(負傷の岩間と替わり前半15分から出場) 急な出番だったが、セットプレー時のマークだけ頭に入れ、考え過ぎないようにして入った。先制されてもそれ以上のパワーを出して逆転できたのはよかった。
9番・高崎 (同点のFKについて)ナス(那須川)に「ぜひ蹴らせてくれ」と言った。FKを蹴るのは初めてだったが、練習でいいコースに飛んでいたし、“専門職”の宮阪にもこつを教わった。あの1本で流れを引き寄せられた。僕らを含め上位が苦しんでいる中、こういう試合を勝ち切れたのは大きい。
24番・那須川(今季3試合目の出場。FKで決勝点をアシスト) 自分が出てから勝てず、悔しい思いがあった。得点につながるプレーはできたが得点機を決め切れず、守備ではクロスを上げさせてしまった。ファンやサポーターの期待を感じ、中途半端なプレーはできない。
(長岩将弘、大山博)