J2第19節 飯尾プロ初ゴール 山形に1-0「我慢比べ」制す

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J2は12日、各地で第19節のうち10試合を行った。前節まで暫定5位の山雅は同10位のモンテディオ山形とアルウィンで対戦。最終盤に得点し1-0で競り勝った。時折強まる雨の中、互いに決定機まで持ち込ませない「我慢比べ」(山雅・反町監督)を飯尾のプロ初ゴールで制し、前半戦最後のホームゲームを4試合ぶりの完封勝利で飾った。
反町監督が試合後、「今季ここまでで一番苦しい試合だった。それだけ我慢強く戦わなければならなかった」と振り返った通り、終盤まで一進一退の攻防が続いた。
山雅はここまで全試合に先発出場していた當間に代わり、後藤が今季初出場。それでも守備の連携に大きなほころびはなく、両サイドを軸とした相手の攻撃をはね返し続けた。
一方の攻撃は高崎、工藤らがゴールに迫るが、山形GK山岸の好守にも阻まれ、互いに無得点で折り返した。
後半も競り合いが続いたが、中盤の出足が鈍り始めた相手に対し、山雅がじわじわと攻撃の機会を増やしていく。
試合が動いたのはロスタイム突入直前の45分。喜山の正確なロングボールをペナルティーアーク付近で受けた山本が、右サイドを駆け上がり追い越していく飯尾へ絶妙なパス。飯尾は冷静に遠いサイドへ蹴り込み、決勝点をもぎ取った。
田中が右目の網膜剥離で離脱し、飯尾が右ウイングバックで先発して3戦目。田中がリーグ全試合で先発した昨季は、本職ではない左で6試合(うち先発5)出場にとどまったが、チームの支柱を欠く緊迫した局面で、4年目の生え抜きの初得点が試合を決めた。
飯尾は「あの時間帯でも走り切るのが自分の持ち味。今まで何度も外して悔しかったが、やっと決められた」と充実の表情。
「主力も脇役もなく、その時々でベストの11人を選んでいる」と言い切る反町監督は「けが人が増えてきた中、こうしたタフな接戦で勝ち点3を取れてうれしく思う」と選手をたたえた。

前節までの3試合は全てCKがらみで失点していた山雅。指揮官は「相手にCKを与えなかったのがよかった」と自嘲気味に振り返ったが、苦しい試合でも安易にCKを与えず、高い守備意識を保った点は収穫だ。
Jリーグ入りした12年以降、8戦未勝利(5分け3敗)だった山形に初めて勝ったのも大きい。飯田は「(対戦成績は)気にしていなかった」としながら、「今回は力の差を感じなかったし、主導権を握った時間帯もある。過去の成績を抜きにしても、手応えを感じる」とうなずいた。
次節からは、前半戦を締めくくるアウェー2連戦。敵地でもチームの総合力を示したい。
(長岩将弘、大山博)