カテゴリー別アーカイブ: トピックス

平和への強い願い 朝日美術館で大村連展

朝日村の朝日美術館は10月29日まで「ピカドンに遭った男大村連展」を開いている。広島の軍需工場で勤労奉仕中に被爆した大村さん(1930~2004年)の抽象画を中心に58点を展示。抽象画だが、原爆投下のイメージを色濃く感じさせる作品も多く、平和への強い願いが込められた作品展だ。
1953(昭和28)年、東京教育大芸術学科絵画専攻を卒業し、翌年留学生として渡仏、アンドレ・ロートに師事した。56年自由美術協会会員になり、64年同会を退会し、主体美術協会を有志と設立した。
交流のあった日本美術史研究家の山浦健夫さんによると、差別や偏見もあったためか、原爆をモチーフにした作品が登場するのは1970年代に入ってからだという。
今回、自宅アトリエに保管している作品を遺族から借り受けた。劣化が進み、傷や変色なども少なくないが、「それをものともしない迫力や訴えかけてくるものが多く、素通りできない力がある」と学芸員の丸山真由美さん(44)。
「被爆者の苦しみにあえて主観を込めず、個人を超えた大きな生命体として描いているように感じる。こういう人がいたことを知ってもらい、今だからこそ、先人たちが訴えてきた思いをくみ取りたい」と話している。
山浦さんのギャラリートークは18日と10月15日、いずれも午後1時半(要入館料)。月曜休館(祝日の場合はその翌日)。大人300円、高校・大学生200円、小・中学生100円。同館電話0263・99・2359
(上條香代)

やさいスイーツフェア 来月7日から安曇野で

安曇野市内の菓子店や飲食店などでつくる「安曇野やさいスイーツプロジェクト」は10月7日~11月5日、市内産の野菜で作ったスイーツを販売するフェアを開く。8回目の今回は、ニンジンがテーマ。各店が、このために開発した新商品を並べる。フェアに先駆けて7日、商品発表会を市役所本庁舎で開いた。
フェアに参加するのは、新規3店を含む14店。市内の福祉施設を運営する4団体が市役所本庁舎1階で営む、あったカフェは「キャロットケーキ」(300円)。千切りの生のニンジンを生地に練り込んだパウンドケーキで、ニンジンの食感が特徴。臭みを抑えるため、シナモンを加えたという。
NOJIRI(穂高)は「デリス・オ・キャロット」(400円)。アーモンドとバターを入れた生地に、すりおろしのニンジンを加えて焼き上げ、ニンジンとリンゴを使った自家製ジャムを挟んだ。
松月堂西村商店(明科中川手)は「人参(にんじん)畑のレアチーズケーキ」(400円)。スポンジ生地とムースにたっぷりのニンジンを使用。飾りにニンジンの甘露煮を添えた。ニンジン嫌いの子どもでも食べられるという。

フェアは2010年の「安曇野ブランドデザイン会議料理開発プロジェクト」事業の一環で始めた。13年からは毎年、ワサビ、トマト、カボチャ、サツマイモ-と、一つの野菜をテーマにして取り組んできた。
今回は、イベント開始前日の6日、あったカフェで参加店全店(予定)の商品を先行販売する計画。また、シールラリーも行い、全店でシールを集めると参加店で使える商品券を抽選で進呈する。
商品発表会で、プロジェクトリーダーの柴野和哉さん(43、小柴屋=豊科=店主)は「想像以上の力作がそろった。それぞれの店を巡って楽しんでほしい」と話した。参加店の問い合わせなどは、市商工観光部観光交流促進課電話0263・71・2053
(浜秋彦)

笹部の小林さん 敬老の日に合わせ10施設で手品披露

松本市笹部の小林彰さん(69)は「敬老の日」(今年は18日)に合わせ、9月中に市内10カ所の高齢者施設を訪ね、お年寄りに手品を楽しんでもらおうと張り切っている。
1カ所目は2日に訪ねた中山の介護老人保健施設ローズガーデン。顔見知りの職員との軽妙なやりとりで会場を沸かせながら、利用者ら約50人に手品を披露した。
これまでも訪問している同施設では毎回、利用者が前列を狙って開場待ちをするという人気。この日も前列を確保したお年寄りたちは目を凝らして小林さんの手元を見つめ、カードを引く手伝いをしたり、「コップの底に穴が開いているんでしょ」などと話しかけたり。後列に座る人からも元気な声が飛んだ。
さまざまなレパートリーがある小林さんだが、ケアマネジャーの原光代さん(57、松原)との打ち合わせで、お年寄りに分かりやすい手品を選んで披露している。原さんによると、小林さんの手品を見た後のお年寄りは、その日を穏やかに過ごせるという。
小林さんは、毎月2回の手品サークルの中心メンバーとして講師を務める他、週2日は市のシルバー保育サポーター(おじいちゃん先生)として保育園に通い、毎週日曜には松本検定上級の知識を生かして松本城案内ボランティアガイドもしている。9月は「70歳を前に今が一番動けるときだから」と、敬老の日に合わせ高齢者施設10カ所への訪問を加えた。
空手4段、柔道2段、剣道3段の元警察官で、高校時代は松商学園の応援団長を務めたという小林さん。その硬派なイメージとはかけ離れた優しい口調で「そりゃあ忙しいけど、皆が楽しんでくれると自分が楽しいからね」。日焼けした顔に満面の笑みを浮かべた。
(宮沢厚子)

穂高で17、18日 子どもが主役のフェア

安曇野市穂高の木工作家、フラワーデザイナーの3人は17、18日、穂高の「アトリエ宇―sora―」「ココントア」の敷地、隣接する野原と林を会場に、「コドモトくらふと」を開く。子どもが店長になり、自身の作品を販売したり、ワークショップの講師を務めたりと、子どもが主役のフェアだ。
木の家具とクラフト作品の工房アトリエ宇―sora―の宇田川隆さん(59)の子どもが、親の仕事に興味を持ち、物作りのまね事をするようになったことがきっかけ。子どもの同級生の親に作家がいることもあり、木工のユカグの脇山夕佳さん(39)、フラワーデザインのhanaizumiの木下いずみさん(40)に呼びかけて開催。
会場は約1320平方メートルで自然が楽しめる場所。子ども店長、講師は4~10歳。子どもの店では、参加費は木のコインとユニークだ。
ワークショップは、木のさいころを作ってすごろく遊びをする、ドミノや動物将棋のこまに絵を描き、スタンプを押す、花のアクセサリーを作る―など。食パンの形をした「パンの板」のコースター版に、やすりをかけ、くるみ油を塗るといった、日頃、宇田川さんが開くワークショップをミニチュア化したものもある。
店は、羊毛、革製品、お絵かきコーナーなど、さまざまなジャンルが並ぶ。
親の背中を見て、物作りに興味が出てきた今だからこそ企画したといい、大人が子どもにちょっと手を添えたり、背中を押したり。表現する喜びを親子で分かち合うイベントといい、今後も継続する予定だ。「親である作家が、自身の技術を子ども目線にした本気で、ひと味違うイベント。大人も十分楽しめます」と宇田川さん。
入場無料。参加1200円(木のコイン5枚分。飲食、その他の物販には使えない)。
(八代けい子)

白馬村でサイクリングと出会いのイベント初企画

白馬村の白馬商工会青年部は10月7、8日、「白馬コンサイクリング」を村内で開く。趣味と出会いを結びつけた「趣味コン」として初めて企画。自然豊かな白馬で、サイクリングを通じて仲間やパートナーを見つけ、定住へとつながることを期待。25日まで、スポーツ自転車を趣味とする20歳以上の参加者を募集している。
松本市新橋のスポーツ自転車専門店「バイクランチ」オーナーで、シドニー五輪マウンテンバイク代表の鈴木雷太さんがプロデューサーを務め、サイクリングにも帯同する。
1日目は村内の平たんな約24キロのコースを走り、夕方からは宿泊場所のペンション「グローブインスカラ」(北城)でパーティー。さまざまなレクリエーションで親睦を深め、鈴木さんによるサイクルクリニックもある。
2日目は初心者向けに設定した約43キロの山岳コースを走る。途中、スイーツビュッフェを楽しむ時間も設ける。
入門者でも無理のないよう、両コースともショートカットができる。
青年部の飯森洋一部長(40)は「秋の白馬ですてきな出会いを見つけて。鈴木さんもいるので、自転車への知識を深める場にもしてほしい」と呼び掛ける。同部は、今後も地域性を生かした「趣味コン」を企画していくという。
ロードバイクかクロスバイクを持っている人が対象で、定員は男女各15人。参加費は男性1万7000円、女性1万4000円。インターネットの申し込みサイト「スポーツエントリー」から申し込む。同商工会電話0261・72・5101
(大山博)

塩尻市の空き家対策が効果

塩尻市と市内不動産業者が昨年7月から連携して進める、県内でも先進的な空き家対策が効果を上げている。今年8月までに15件の空き家が新たな持ち主か借り主を得た。9月からは未着手だった市街化調整区域の対策も開始。市にはこれまで100件を超える売却や賃貸の希望が寄せられている。
8月4日、広丘原新田にある築44年の民家に、家主の家族、市内の不動産業者2社、産業廃棄物処理業者、市から空き家対策事業を業務委託されている市振興公社職員が集まり、30分ほど家屋内外を調査。物件価格や廃棄物処理費用などを査定した。
立ち会ったのは家主の兄、谷尻淳さん(74、宗賀)。すでに他界した両親が建てた家で、15年ほど前から空き家。谷尻さんや家主(都内在住)が時折風を通し、草刈りをする。庭木の剪定(せんてい)費、電気や水道代、固定資産税など、維持管理費を負担し続けてきた。市の取り組みを知り、活用を決断。「腕の良い大工さんが建てた家。だれかに住んでもらえたら」と期待を込めた。

市は、空き家の相談窓口を、振興公社に常駐する空き家コーディネーターに一本化。約600件の「空き家の可能性が高い物件」について家主を調べ、今後の意向を聞くアンケートを昨年5月から行っている。
用紙はこれまで約500件に発送し、回答率は53%。そのうち102件が空き家の売却か貸し出しを希望。コーディネーターが希望者と連絡を取り、物件を下見して、不動産業者につなげている。
不動産業者は、市内の20社でつくる「空き家利活用促進連絡会」から2社派遣。物件を査定し、市と県の空き家バンクへ登録するか解体。連携開始からこの1年で20件空き家バンクへ登録し、15件の活用が決まった。
市は9月1日、空き家の改修や解体費用の補助制度の対象と空き家バンク登録の対象を、市街化調整区域の物件にも拡大。今後、同区域での査定も本格化する。

空き家家主の情報は、市と振興公社だからこそ得られる。2者が掘り起こした貴重な情報を元に、家主と不動産業者を引き合わせることで、空き家解消につなげるのが塩尻市の取り組みだ。
公社に昨年春、空き家対策専従職員を置いたことが第1のポイント。コーディネーターの藤森茂樹さん(61)は「市の信用があるので市民も相談しやすいし、本音を話してくれる。2012年度に空き家バンクを始めたが、成約は4年間で4件のみ。1年で15件はうれしい」と手応えを口にする。
第2のポイントは昨年7月、市内の不動産業者20社が「空き家利活用促進連絡会」をつくり、市と連携して空き家対策に乗り出したこと。
木造戸建て住宅は、業界の慣習で、20年ほどで価値がゼロになる。不動産会社が手にする手数料は物件価格から算出されるため、空き家の仲介はうまみがない。
それでも市に協力するのは、空き家増への危機感だ。「空き家は治安悪化などの原因にもなり、放ってはおけない問題。少しでも減らさないと、近い将来そのツケは市民、国民へ回ってくる」と同連絡会の恩田弘志会長(64)。「1年目は試行錯誤だったが、2年目はもっと効率を上げられる。引き続き成果を出していきたい」と力を込めた。
市振興公社電話0263・51・0802
(松尾尚久)

東海大諏訪破り松商4連覇 高校女子サッカー県大会

女子サッカーの第26回全日本高校選手権県大会は9日、決勝を松本市のアルウィンで行った。松商学園(同市)が4-1で東海大諏訪(茅野市)を破り、4連覇を達成。全国大会予選の北信越大会は10月7~9日に大町市で開き、両校(開催県2枠)が県代表として出場する。
前後半40分ずつ。松商は開始早々にFKから先制されたが29分、MF山本想(1年)のゴールで同点に。後半は6分、中央で得たFKを山本が直接決めて逆転すると、31分には途中出場のMF唐澤佳音(2年)がこぼれ球を押し込み3点目。終了間際にはFW原田優(2年)がPKを落ち着いて決めた。
大会は9校が参加して8月27日に開幕。ほかに中信勢は松商に準決勝で敗れた大町岳陽が、決勝前に行った3位決定戦で上田西を1-0で破った。

4年連続で同じ顔合わせの決勝。今夏の県総体決勝も2-0で下した相手に松商は前半1分、FKから頭でいきなり決められ、出ばなをくじかれた。
選手たちはそろって「焦った」と言い、一時は攻守が乱れた。が、面川辰雄監督は「想定内。試合は始まったばかりで、時間はたっぷりある」と落ち着いた表情で指揮し、選手たちもそれに応えた。
決勝に出場した3年生は4人。攻守とも1、2年生の活躍が光った。1年生の山本(上松中出)は「全国へ行くために松商に来た。ここで引き下がるわけにはいかない」と果敢に同点のゴールを決めると、2点目のFKは「流れを一気に変えたい」と、敵の意表を突く渾身(こんしん)の一撃で30メートル先のネットを揺らした。
MF永島さりな主将(3年)は「まずは1点返そうと全員が気持ちを切り替え、一つに動けた。後半はパスをつなぐ自分たちのサッカーができた。北信越でも結果を出し、目指すは全国8強」と力を込めた。
北信越大会は6校が出場し、3位までが全国大会(12月30日~来年1月7日・兵庫県)へ。松商は初戦で石川県代表と対戦する。
(高山佳晃)

大町で「塩ほおずき」製造開始

農業などによる障害者の就労支援を行っている大町市平の地域活動支援センター「ばいはるちゃにみとろ」は、新商品「塩ほおずき」の製造を始めた。試作品は今年3月の市特産品開発コンテスト(市主催)の新商品部門でグランプリを受賞。早ければ10月初めにも発売する予定で、収益の柱の一つにも育てたい考えだ。
完熟する少し前の食用ホオズキを塩水に1カ月ほど漬ける。塩気と完熟前のほろ苦さがあり、あっさりとした味が特徴という。
8月25日、センター内で初めて仕込んだ。がくを取り除いた約200個のホオズキを、職員や利用者が瓶に詰め、試行錯誤したという濃度の塩水を満たした。
センターでは2年前からホオズキの栽培を始め、コンポートなどに加工して販売。「塩ほおずき」は、大町で生まれ育った職員の内河みつ代さん(63、大町)のアイデアで、幼少期に地域でよく食べられ、似たような味だったというスグリの塩漬けに着想を得た。
コンテストでは、審査員を務めた市出身の料理研究家横山タカ子さんが「懐かしい味がした」と評価したほか、他の審査員も「生のホオズキよりはるかにおいしい」などとし、新商品部門(出品23点)の最高賞に輝いた。
同センターを運営するNPO法人「みとろクリエイト」理事長の三戸呂三都子さん(63)は「商品の広がりによって、センターの活動を知ってもらうことにもつながれば」と期待する。
1瓶約135グラムで、同センターや、市内の特産品店などで販売予定。センターの販売価格は650円。電話0261・85・0243。
(大山博)

イオンモール松本 21日オープン

大型ショッピングモール「イオンモール松本」は21日、松本市中央4の旧松本カタクラモール跡地にオープンする。県内初出店の店、充実の飲食店、シネマコンプレックス(シネコン)など、期待は大きい。その半面、周辺の交通渋滞、既存の店との競合などの不安も拭い切れない。
コンセプトは「信州のまん中で、しあわせ時間。」。イオンスタイル松本を核に、専門店数は約170店舗になる。3棟からなり、北から晴庭、風庭、空庭とし、それぞれに特徴を持たせている。
【晴庭】 メインモール。エントランスにはカフラスの旧事務所棟の外壁を保存再生。ヒカリヤがプロデュースするレストラン「BISTRO HIKARIYA」が出店。
専門店では、スウェーデンのファッションブランド「H&M」が県内初出店。「スポーツオーソリティ」「無印良品」もある。競技人口が急増しているボルダリングが体験できるコーナーを導入。キッズゾーン、食の専門店ゾーンも充実した。
イオンスタイル松本では、地元産の農畜産物、アルコール、地元食材を使った総菜など信州らしさをアピール。約120席を配置する地域最大のイートインコーナーも。
ヘルス&ビューティーコーナーは、サルーステーションを実施。体組成計、血圧計、血管年齢計などを設置。スキンケアやメークなど、ナチュラル素材のアイテムをそろえる。
【風庭】 1階は、ひかりのレストラン。県内初出店の「いきなりステーキ」や、「和ごはんとカフェ chawan」「富寿し」など。2階は家電専門店「ノジマ」、書店「未来屋書店」、アミューズメント「楽市楽座」が並ぶ。3階は約1000席という県内最大級のフードコートで、13の食の専門店を展開。予約制で利用できるパーティールームも。
【空庭】 1階はJA松本ハイランドが展開する「ファーマーズテラス松本」が出店。2階は「イオンシネマ松本」で、8スクリーン、1102席を有する最新のシネコン。高解像度の4K、最先端の音響システム、ヴィヴ・オーディオを導入した。

イオンモール常務で、営業本部長の三嶋章男さんは「北アルプスが見えるよう意識してモールを造った。買い物、食事など、安心で快適な環境を提供。気軽に足を運んでもらい、家族で1日ゆっくり過ごしてもらえればいい」と話した。

【イオンモール松本】 敷地面積約6万2500平方メートル、延べ床面積約9万7000平方メートル(立体駐車場を含む)、鉄骨造3階建て(1部2階建て)で、県内最大級のショッピングモール。
(八代けい子)

聞こえない不安知って 聴覚障害者防災講習

松川村は2日、村役場講堂で「聴覚障害者防災ハンドブック講習会」を初めて開いた。「県手話ガイドブック」(昨年11月・県発行)、「聴覚障害者防災ハンドブック」(今年3月・県聴覚障がい者情報センター=長野市=発行)の周知と、頻発する自然災害などへの備えを目的に開催。村内外の36人が、聴覚障害者の防災について学んだ。
前半は、村内の山田明さんを講師に手話を学習。ろう者の山田さん自身の体験も話し、「Jアラートや無線放送は聞こえず、就寝時や携帯電話から離れている時は、災害に気づけない。ろう者が安心して寝られる方法を考えてほしい」と訴えた。
また後半では、聴覚障がい者情報センターの上嶋太所長らが、▽サイレンなどが聞こえず緊急時の状況判断が困難▽助けに来てもらっても呼び掛けの声に気づけず、声を上げることもできない▽避難先でアナウンスが聞こえず支援物資を受け取れない▽暗いと手話や筆談もできないーなど目立つ実例を紹介。「最後に命を救うのはマンパワー。地域との交流を積極的に行い、聴覚障害があることを周りの人に知ってもらうことが大切」と話した。
参加した聴覚障害者からは「避難が必要なときは、ガラスを破ってでもドアを壊してでも起こしてほしい」など、切実な訴えも上がり、白馬の手話サークルに所属する篠崎みや子さん(67)は「改めて気づかされたことが多い」と話した。
自身も聴覚障害のある福祉課福祉係の中村晃大さん(26)は「まずは多くの人に知ってほしい。今日はそのきっかけで、これからどうつなげていくかが大切」と力強く話した。
(上條香代)