カテゴリー別アーカイブ: トピックス

松本の濱重俊さんが原爆の日に平和願う紙芝居

紙芝居作家の濱重俊さん(72、松本市蟻ケ崎3)は、核兵器廃絶を訴える自作の紙芝居を広島と長崎の原爆の日(6、9日)に安曇野市で上演した。毎年演じる作品に今年は、原爆投下翌日の長崎で防空壕(ごう)から笑顔をのぞかせる少女の写真を追加。より深く観客の心に染み込む作品になった。
上演作は2001年に制作した縦55×横82センチの大型紙芝居(34枚)。米軍の資料や原爆投下計画の総司令官レスリー・R・グローブスの手記を元に、原爆投下までの経緯を、具体的な数字、資料、証言を示しながらドキュメンタリータッチで紹介している。
手記の中には、人命を軽視するかのように見える記述も多く、紙芝居はこうした姿勢への怒りを原動力に制作された。
しかし、一昨年に1枚の写真と出合い、濱さんの心境に変化も。1945(昭和20)年8月10日午前8時ころ、長崎の中町カトリック教会付近で撮影され、市民団体「平和博物館を創る会」が編集した「写真物語あの日、広島と長崎で」に収められている。被写体は当時18歳の三塩早苗さんで、79年に51歳で亡くなっている。
今年初めて、少女の笑顔の写真を紙芝居の最後に加えると、怒りに満ちた作品のトーンも変化した。タイトルも「8・6ヒロシマを忘れない-原爆はこうして落とされた」から「8・6平和を願うこころ歌」へ改題した。
紙芝居は、安曇野市穂高の大王わさび農場内にある茶室で上演。6日に鑑賞した坪井博さん(26、三重県)は「少女の笑顔に生きる力と希望を感じた。自分は『生かされている』とも思った」。濱さんは「少女の笑顔の写真は、これ1枚で大きな力を持つ。これからは声高にではなく、心静かに平和を願っていく。その方が、人々の心に届くような気がしている」とする。
濱さんは紙芝居作家として25年ほど活動。これまでに約50作を作り、発表している。
(松尾尚久)

蓄音機の王様で小澤征爾さん祝う

松本SPレコード愛好会(岩原勝会長)は9月1日、松本市大手3の「アルモニービアン」で「小澤征爾勝手にバースデイクレデンザコンサート」を開く。「クレデンザ」は蓄音機の名前。蓄音機の名器で音楽を聴きながら、小沢征爾さんの82歳の誕生日であるこの日を「勝手に」祝おうという趣向だ。特別ゲストによるフルートの演奏もある。
同市では9月10日まで、セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)を開催中。
「ビクトローラ・クレデンザ」は蓄音機の王様と言われる。当日は岩原会長が所有する1926年製の同機を会場に持ち込み、クラシックなどを聴いて、巨匠の誕生日を祝う。
特別ゲストは東京フィルハーモニー交響楽団首席フルート奏者の神田勇哉さん(33)で、ピアノ伴奏は井垣里沙さん。神田さんは松本美須々ケ丘高校を卒業後、東京芸大を首席で卒業。パリ地方音楽院で研さんを積み、東京シティ・フィル首席奏者に就任し、日仏をはじめ世界で活動している。
若手音楽家が一流の歌手や演奏家と触れ合う、小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトⅩⅠ「蝶々夫人」(2012年)にも参加するなど、「現在、最も旬なフルート奏者」(岩原さん)という。
岩原さんは「小中高校を含め、松本平にはフルートの愛好者が多い。有形文化財に登録された会場に集まり、クレデンザで一流の音楽を聴き、ビッグな生演奏も楽しんでほしい」と呼び掛けている。
午後1時半開演。参加費2000円(ドリンク・お菓子付)。
(立石清明)

日石さんがヒップホップダンスで全国6位

松本地方を拠点に活動するストリートダンスカンパニー「舞遊人(ぶゆうじん)」で活動する日石蔵(ひのいし・くら)さん(12、松本市開智)は5、6日に東京都内で開かれた全国こどもチャレンジカップ第10回全国大会に出場し、ジュニア(156人)のヒップホップ部門で6位入賞した。3度目の挑戦でつかんだ初入賞だ。
大会は日本フィットネス協会主催。エアロビクスとヒップホップの2種目で演技し、それぞれの上位7人と総合優勝者を表彰する。
ジュニアには昨年度の小1~6年生が出場。日石さんは小6だった今年2月の県大会で優勝し、全国への出場権を獲得した。
ヒップホップは基礎的な技術を披露する時間に加え、出場者が自由に踊る時間も設けられており、日石さんはあらかじめ練習してきた動きの中に即興も交えながら踊った。
3歳からダンスを楽しみ、保育園の時からマイケル・ジャクソンさんのダンスを園で披露していたという日石さん。「人前で踊るのが大好き」という持ち前のエンターテイナー気質と、「音楽が僕の体を動かしてくる」という豊かな感性、表現力が持ち味だ。
そんな日石さんを刺激するのは国内外のダンサーたちだ。毎日インターネットの動画サイトで見てはまねをする。今はアメリカの兄弟ユニット「AYO and TEO(エヨ・アンド・テオ)」に夢中。「今まで見たことのないヒップホップダンスでかっこいい」と言葉は熱を帯びる。
舞遊人で基礎的な力を身に付けながら、これからはもっと自由な踊りも披露したいという日石さん。「ダンスバトルにも挑戦したい」と目を輝かせた。
(松尾尚久)

タウン杯サッカー 静岡・聖隷が筑摩野破り7度目のV

小学5年生以下(女子は6年生含む)サッカーの第17回さわやか松本平タウンカップ少年大会は14、15日、松本、塩尻両市の計6会場で開いた。決勝は、筑摩野スポーツ少年団(松本市)と聖隷ジュニアフットボールクラブ(静岡)による第2回大会(2002年)以来15年ぶりの対戦。聖隷が筑摩野を7-0で破り、8年ぶり7度目の優勝を果たした。

筑摩野は初優勝した04年以来の決勝進出だったが、優勝はならず。聖隷は7年ぶりの参加で、自分たちの持つ最多優勝回数を伸ばした。3位は昨年覇者のフォルツァ松本ジュニア(松本市)。
中信22を含む県内27と県外5の、計32チームが参加。初日に4チームずつ8組に分かれて予選リーグを行い、2日目は予選順位ごとのトーナメントで争った。
松本市サッカー場で行った1位トーナメントは、準決勝で筑摩野がセレッソ桜が丘(新潟)を4-1、聖隷がフォルツァを5-0で撃破。3位決定戦はフォルツァがセレッソを2-0で下した。
大会は松本平タウン情報が主催。筑摩野・松本東明善・菅野サッカースポーツ少年団とアンテロープ塩尻ジュニアでつくるタウンカッププロジェクトが主管した。

第1回大会(2001年)からの3連覇など最多6度優勝の聖隷JFCが7年ぶりに参戦したタウンカップ少年サッカー大会。聖隷は予選、決勝の計6試合で44得点1失点と他を寄せ付けない強さで圧勝した。昨年は大会史上初めて3位までを中信勢が占めて地域レベルの向上をうかがわせたが、サッカーどころの強豪との実力差はまだ大きい。

8人制、前後半15分ずつ。1位トーナメント(T)決勝で筑摩野は守備の裏を突かれた前半2分を皮切りに7、13、14分に失点。後半も開始直後に技ありのループシュートを決められた。
筑摩野は右のMF林皇貴(寿5)、左のMF落合瑠星(同)の両サイドを軸に攻めたが、相手の素早い寄せにボールを奪われたり、パスコースを消されたり。それでも足を止めず、GK岩島洋平(芳川5)の好守もあったが13、14分に立て続けに失点した。
聖隷の大橋英明コーチ(39)は「選手の体が大きくないため、足元の技術や連携、ボールを持っていない時の動きなどを磨いてきた」と言う。
準決勝で敗れたフォルツァ松本の米澤資修監督(42)は「聖隷はボールを止める、蹴るといった基本的なスキルが高い」とし、「こちらはボールを追うのに精いっぱい。相手のボールを持たない選手が見えず、何度も裏を取られた」と舌を巻いた。基礎技術の高さ、ピッチ全体を見渡す視野の広さ、次のプレーを見通した動きなどは、地域で見習うべき課題だ。
筑摩野の小菅康文監督(58)も「聖隷は個々の状況判断が早い上に的確」とした上で、「決勝に進めたのは収穫。最後まであきらめずに立ち向かった選手を褒めたい」。百瀬湧人主将(寿5)は「いっぱい点を取られて悔しい。練習を積み、もっと強くなりたい」と唇をかんだ。
これからチームの主力を担う選手たちが、技術・精神両面で刺激し合う大会。強豪に打ち砕かれた経験をレベル向上のばねにし、汗にまみれ、雨にも打たれながら仲間と分かち合った喜びや悔しさを今後の糧にしてほしい。
(取材班)

【決勝順位】
▽1位T(1)聖隷(2)筑摩野(3)フォルツァ(4)セレッソ(5)旭(愛知)(6)リガーレ上田(7)セダック(8)アルマーレ
▽2位T(1)豊橋(愛知)(2)富士松(愛知)(3)開智(4)豊科南(5)アンビシオーネ(6)松本北(7)ウイング(8)筑摩
▽3位T(1)旭町(2)波田(3)鎌田(4)アンテロープ(5)梓川(6)千曲(7)エスティーロ(8)ちの宮川
▽4位T(1)松島(2)南箕輪(3)山形(4)菅野(5)茅野玉川(6)松本東明善(7)南松本(8)筑北

穂高東中で盲目のピアニスト梯剛之さんがコンサート

安曇野市の穂高東中学校は7日、盲目のピアニスト梯剛之(かけはしたけし)さん(40、東京都府中市)のコンサートを同校講堂で開いた。梯さんがライフワークにしている「子どもたちのためのクラシック演奏会」。参加した生徒、保護者、一般の約220人が、美しい音色に聴き入った。
梯さんは「ここで演奏できることをうれしく思う」とあいさつ。演奏する曲に「童謡的なハーモニーで懐かしさを感じる」「作曲者のあらゆる感情が曲に入っている」などの解説を加えながら、ドビュッシーのベルガマスク組曲から月の光、モーツァルトのトルコ行進曲、ショパンの幻想即興曲を演奏し、アンコールにも応えた。
参加した生徒らは、耳を傾けるとともに、スクリーンに映し出された梯さんの手元の映像を食い入るように見ていた。
演奏終了後、生徒は、「いつからピアノを始めたか」「楽譜や鍵盤を見ないでどうやって音を探すか」などの質問をした。
このコンサートは、安曇野髙橋節郎記念美術館が6日に行った特別企画のコンサートに出演した梯さんが「子どもたちのためのボランティア演奏会を安曇野でも」と、美術館を通じて同校に開催を打診した。
梯さんにお礼の言葉を述べた合唱部部長の麻田廉さん(3年)は「『鍵盤の位置を体で覚えている』という言葉に音楽を愛している人だということが分かった」と話した。
(浜秋彦)

松大生が上土で寺子屋 小学校の夏休み期間に

松本大学(松本市新村)の学生有志が、同市の上土商店街の人たちと協力して「寺子屋×課外学習in上土」を小学校の夏休み期間に開いている。小学生の宿題や自由研究を支援するとともに、お茶の作法や生け花教室といった課外学習も企画。商店街の活性化と上土を拠点とした子どもの居場所づくりに取り組んでいる。
8日は、大手4の下町会館に近隣の小学1~6年生8人が集まり、夏休みの宿題で分からないところなどを学生が指導した。漢字の書き取りや算数の計算ドリルなど「家でやるよりもはかどる」と子どもたちにも好評だ。
この日の課外学習は、簡単な花の飾り方講習。上土町会と上土商店街振興組合でつくる「大正ロマンのまちづくり協議会」の丸山牧子さん(78)と澤田昭子さん(75)が講師を務め、「カフェあげつち」で行った。
家庭で要らなくなったジャムなどの空き瓶を再利用し、中に吸水スポンジを入れ、カーネーションやバラ、ナデシコなどを挿して1人1作品を制作。学生8人がサポートした。
同じ花材を使っても仕上がりは全員異なる雰囲気で、「子どもたちの個性が表れている。男の子はダイナミックで、私たちでは思いつかないような発想がいい」と澤田さん。
参加した中田和花さん(旭町小2年)は「花と葉っぱのバランスが難しかった。家でママの机に飾りたい」とにっこり。観光ホスピタリティ学科4年の堀越麻那さん(22)は「子どもたちを通して親たちにも上土商店街の魅力を知ってもらえるきっかけになればいい」と話した。
22、23日は子どもたちの希望に応じた自由研究、工作に取り組むが、定員は既にいっぱいという。松本大白戸・向井研究室電話0263・48・7200
(高山佳晃)

源智の井戸の桜枯死 市は新しい桜植樹へ

松本市の特別史跡に指定され、市内の観光スポットの一つでもある源智の井戸(中央3)。その敷地内の枝垂れ桜が枯れた。市は11月にも、新しい桜の木を植える予定だ。しかし、地元住民の間では「もう少し対応が早ければ、生き残ったかもしれない」と残念がる声も出ている。
枝垂れ桜は1990年、源智の井戸の修景工事の際に植えた。市は樹齢30年ほどというが、幹の太さなどから樹齢50年ほどと見る人もいる。春の早い時期に見事な花を咲かせ、夏には木陰で涼を提供するなど、多くの人を楽しませてきた。地元町会の自慢でもあった。
様子がおかしくなったのは一昨年。花は咲いたものの弱々しかった。昨年は西側の一部に花芽が出たが、結局咲かず、夏前に市へ報告した。樹木医が診察したのは9月。その時の診断で、ガの一種コスカシバの幼虫が幹の中に入っていたことが原因と分かった。
今春の芽吹きを待ち、枯れている箇所を確認、せん定で樹勢を回復させたり、土壌改良したりといった工事を予定していた。しかし、芽吹きはなく、改めて診断したところ、枯死したことが分かった。
宮村町一丁目町会の長寿会の有志でつくる「源智の井戸を守る会」は30年ほど前から、月2回、最近は月4回掃除を続ける。水をくみに来る人、観光客が増え、「汚ければ松本の恥になる」という思いから、ボランティアで活動している。
守る会の杉浦正典会長(87、中央3)は「本来は、市がやるべきことだが、少しでも役に立てればという思いから(掃除を)行っている。そういう中で、木を枯らしたのは、市の怠慢ではないか」と憤る。
市文化財課は、11月には現在の場所よりも西、「源智の井戸」の看板の手前付近に新しい桜を植えるという。杉浦さんは「怒っても仕方ない」としながらも、「守る会のメンバーは80~90代の5人。ある程度の(大きさの)木を植えてもらわないと(花を)見ることができない」。井戸の前には、満開の桜の写真が飾られている。
(八代けい子)

ママも映画楽しんで 赤ちゃんと鑑賞企画

松本市高宮中の複合映画館「松本シネマライツ」は22日、子育て中の母親が赤ちゃんと一緒に鑑賞できる「ママズクラブシアター」を始める。子どもを預けられない、上映中に泣くのが心配|などで足を運ぶことができない母親に映画を見る機会をプレゼント。気分転換やストレス解消になればと期待する。
午前9時から「怪盗グルーのミニオン大脱走」を上映。母親の座席の横を子ども用に1席空ける。赤ちゃんが泣いてもよく、照明を通常より明るくしたり、音量を小さめにしたりする。
席での授乳や離乳食の持ち込みもできる。ベビーカーを置くスペースやブランケット、おむつ交換台も用意。場内巡回スタッフは女性だけ。男性は入場できない。
以前から構想し、県内映画館の興業組合から打診を受けて実施を決めた。親子一緒にではなく、母親に映画を楽しんでもらう目的。「皆同じ立場なので、赤ちゃんが泣いても気兼ねがない。映画館で見ることで非日常を味わい、気分転換してもらえれば」と副支配人の柳島健さん(48)。
9月以降、毎月第3火曜日の午前中に開催する予定。柳島さんは「子育てサークルができるなど、広がりが生まれれば。見たい作品を言ってもらえれば、上映の参考にする」と話す。
定員110人。料金は1100円。22日の予約は15~21日に電話(0263・24・0122)で受け付ける。
(八代けい子)

奈良井宿にペッパー登場 外国人観光客にアンケート

塩尻市の奈良井宿で9日、ソフトバンクグループの人型ロボット「Pepper(ペッパー)」を使って外国人観光客にアンケートをし、国籍や訪問の目的などをつかんで外国人向けの魅力や利便の向上を図るためのデータ収集が始まった。
市と市観光協会、ソフトバンクの共同プロジェクトで、ペッパーは宿場内の観光案内所に常駐。英語と中国語、韓国語に対応し、来訪者に奈良井宿を知った方法や、やりたいこと、不便なことなど13項目を尋ねる。協力者にはオリジナル観光案内パンフレットを印刷してプレゼントする。
ソフトバンクが昨年9月に同市で行った就業体験プログラム「TURE-TECH(ツレテク)」の中で、学生6人のグループが提案し、実現した。学生らは5月に英、中国、韓国語圏の外国人と一緒に2日間合宿し、外国人目線のパンフレットを作った。
奈良井宿を訪れる外国人は2014年から急増しているが、その理由などについて市観光協会などは詳しい情報を把握していない。
9日は観光協会がペッパーに「特命コンシェルジュ」の辞令を交付した。奈良井区の大矢喜久男区長は「訪れる観光客のおよそ半数が外国人。住民はペッパーに大きな期待を寄せている」と歓迎した。
(松尾尚久)

高校生が地域の魅力発信「デパートゆにっと」松本で初開催

商業を学ぶ高校生による合同販売会「第5回デパートゆにっと」が18~20日、松本市深志2の井上で開かれる。昨年まで長野市で開き、松本開催は初。県内外から15校が参加し、中信地区からは松商学園(松本市)、穂高商業、南安曇農業(ともに安曇野市)の3校が地域の魅力を発信する新商品を販売する。

【松商学園】 商業科が手がけた「信州安曇野てまりんご」(95グラム540円)。原料は、昨年10月の台風で落下したリンゴふじだ。
商品のおいしさも大事だが、生まれた背景を大事にしようと、ブドウ農家の手伝いをする中、大変さや苦労を知った。その後、卒業生のリンゴ農家が台風被害に遭い困っていることを知り、「何とかしたい」と模索した。
リンゴの良さを伝えることができるドライフルーツを作ることに。業者を探し、ようやく完成させた。商品名は、松本の伝統手工芸品、松本てまりにちなむと同時に、手間暇掛けたという思いも詰まっている。
3年生の征矢野華那さん(17)、唐澤知輝さん(18)は「廃棄しなくてはいけない農作物を商品化できうれしい。売れれば、無駄もなくなる」。他に5品を販売する。
【南安曇農業】 生物工学科動物バイオテクノロジーコースの「そば茶プリン」(400円)。廃棄されるそばの製粉残渣(ざんさ)、甘皮の部分をえさに混ぜた鶏が産んだ卵を使ったプリンだ。
安曇野市、松本市四賀地区を中心にそばを栽培する農業法人かまくらや(松本市島立)の「再利用できないか」という声がきっかけ。甘皮の部分は、そば粉よりうま味成分であるタンパク質、脂質が多いことから、「鶏に食べさせたら面白いのではないか」という発想からだ。
3年生の勝川滉也さん(17)、中野翼さん(18)は「残渣が少なくなり、卵もおいしくなることで、地域がもっと良くなればいい」と話す。他に15品を販売する。
【穂高商業】 販売する17品のうち11品が新商品。「夏秋いちご入れちゃいました」は安曇野産の夏秋イチゴをふんだんに使ったパウンドケーキ(180円)だ。1日40個、3日間で計120個を売る計画。「安曇野わさび団子」は安曇野の名産ワサビを練り込んだみたらし、ずんだ、磯部の三色団子でどちらも地元のオオホリ製菓が製造協力した。
「花しずく」は安曇野の「とんぼ玉」を使ったシリーズ商品で、イヤリングやブレスレット、ヘアゴムなど500円~1200円。期間中、簡単な製作体験コーナーも設ける予定。情報マネジメント科2年の窪堀多歌楽さんと小林亮太さんは「3日間だけの限定販売。お客さんや他校との交流も楽しみで、互いにいい勉強、刺激になる。多くの人に来てほしい」。

【デパートゆにっと】 県商業教育研究会が主催、松本大と信濃毎日新聞社が共催。昨年12月から月1回、地域の企業や大学と連携して「マーケティング塾」を開き、商品の企画、流通、宣伝方法などを学習、その成果を高校生自らが検証、実践する。今年は県外の高校3校(岩手、新潟、神奈川県)も参加し、スイーツや菓子など過去最多となる商品100種類以上を販売予定。伝統産業の水引の制作体験や、その場で試食できるイートインコーナーなども初めて設ける。
午前10時~午後6時(20日は4時)。長野商業高校内事務局電話026・234・7666、井上電話0263・33・1150
(八代けい子、高山佳晃)