カテゴリー別アーカイブ: トピックス

松本シティーマーチングバンド30周年演奏会

県内唯一の社会人マーチングバンド、松本シティーマーチングバンド(MCMB)は25日、創立30周年記念のオリジナルコンサートを松本市水汲のキッセイ文化ホールで開く。中学生から60代までの幅広い年齢層で構成するバンドは全国的にも珍しいという。これまで積み上げた歴史を演奏に込めて披露する。
MCMBは、松本市内のイベントでパレードなどを行う際に、「地元のバンドで行うことができれば」と、1987年に現在の顧問の大内泰さんら3人で結成。翌年には隊員16人で、第1回県マーチング大会に初出場している。
以後、92年から始まったサイトウ・キネン・フェスティバル松本(現セイジ・オザワ松本フェスティバル)での歓迎吹奏楽パレードに参加する他、松本ぼんぼんのオープニングやサッカーの松本山雅FCがJ1に昇格した時などに花を添えている。
90年からは県大会に毎年出場し、96、98年と、隊員数が最大の95人になった2000年には全国大会まで進出した。
MCMBでは、演奏する1曲につき、隊員の動き方を示す「コンテ」は40枚前後になり、それを暗記する。豊島実代表(63、松本市里山辺)は「マーチングは、1人でも違った動きをすれば全体が駄目になる。一人一人に存在感がある」とし、「みんな目立ちたがり屋です」と笑う。

当日は隊員約30人の他、OB、OGら約20人が力を貸す。その1人、松本市岡田出身の小林匡輔さん(29)は中学1年から大学の途中まで所属し、「マーチングをやっていた影響で」と、東京の楽器メーカーにデザイナーとして就職した。MCMBへの参加は3年ぶりで「3年前の自分に負けないような演奏をしたい」と張り切る。
記念コンサートは1、2部制で、1部はMCMB30年の歴史を振り返るステージ。2部は松本市のフュージョンバンドや松本市消防団ラッパ隊などがゲスト出演する。
豊島代表は「地域に根差したバンドとして知ってもらい、小学校などでのマーチング復活の原動力になりたい」と力を込めた。
午後1時半開演。入場料1000円。

【マーチングバンド】 管楽器や打楽器などを演奏しながら、前後左右に決められた通りに歩く。大きな旗を振る「カラーガード」やダンスチームが加わることもある。
(浜秋彦)

自分をいたわろう 塩尻でアロマオイルの講座 

塩尻市の臨床心理士・上間春江さん(40、広丘高出)とアロマ・インストラクター玉川久美子さん(41、大門三番町)は7月3日、育児や介護、仕事などで忙しい人に、自分をいたわることの大切さとアロマオイルを用いた実践法を伝える講座を塩尻総合文化センター(大門七番町)で開く。
講座は市が主催し、タイトルは「自分を大切にすることから始まる、幸せ毎日の作り方」。
参加者は上間さんに▽心身の不調はなぜ起きるか▽自分をいたわる習慣を身に付けると心がどう変わるか|などを聞き、玉川さんと一緒に作ったアロマオイルを顔や腕、足などに塗りながら自分にねぎらいの言葉を掛ける。2人が考案したアロマセラピーという。
2人とも2児の母親。上間さんは産後、子育ての悩みから体調を崩した経験があり、玉川さんは両親を介護後、市内にアロマとハーブの専門店を開いた。店主と常連客という間柄の2人が「心を満たす“セルフケア習慣”を提案したい」と講座を初めて企画した。
2人は「未来をつくる力は自分を認めることで出てくる」(上間さん)、「自分の心と向き合う時間を、毎日持つことの大切さに気付いてもらえたら」(玉川さん)と話す。
午前10時~正午。参加費1000円。定員10人程度。1歳~未就学児の託児あり(1日までに申し込む)。問い合わせ、申し込みは市男女共同参画・人権課電話52・0894
(松尾尚久)

全国シニアサッカーへ アルフット安曇野とFCリョウ

大阪府堺市で24~26日に開く第16回全国シニア(50歳以上)サッカー大会に、北信越代表として中信地区の2チームが出場する。7年連続7度目のアルフット安曇野シニアと、結成14年目で初出場のFCリョウ(松本市)で、4月に松本市で行った北信越大会を勝ち抜いた。ともに大舞台での健闘を誓い、大詰めの練習に励んでいる。
全国大会は、北信越(2枠)を含む全国9地域の代表に開催地1枠を加え、計16チームが出場。4チームずつに分かれ、組内総当たりの予選を行い、各1位が決勝トーナメントに進む。試合はいずれも20分ハーフ。
アルフットは北信越大会の3戦で計15得点無失点と、圧倒的な強さを見せつけた。
もともと40歳以上のチームもあり、連携などが磨き抜かれている上、今年はFWとGKに50歳を迎えたばかりの「若手」が加入。「攻守でしっかりとした軸ができた」と、赤羽岳彦監督(54、安曇野市豊科)。
14年の全国大会で準優勝し、赤羽監督は「全国制覇は決して夢ではない、という欲が出た」と言う。
ただ、今大会の予選は昨年の優勝、準優勝チームと同じ組。残りの1チームも、同年代では強豪として知られる山梨のチームで、「まずは全力で1勝を挙げる」のが目標だ。
「困難だからこそ、やりがいもある。今回は厳しくても、経験をこの先に生かせるような大会にしたい」と意気込む。
FCリョウは決勝こそアルフットに及ばなかったものの、初めて挑んだ北信越大会で堂々の準優勝。今年は「若手」の加入などでメンバーが充実したため、北信越大会に備えて例年より1カ月以上早く始動。チームワークや守備を鍛えてきた。
前澤弘一代表(54、松本市内田)は「全国に行けば全てのチームが格上。胸を借りるつもりで、全力でぶつかるだけ」とにらむ。
もとは松本県ケ丘高校の部活OBが中心となって結成。サッカーを通して輪が広がり、気の合う同年代が集まってきたチームだ。
「一生付き合える仲間たちと好きなサッカーに取り組み、全国の舞台に立てるのは感無量」と前澤代表。「北信越代表にふさわしい試合をするのはもちろんだが、勝敗にかかわらず大舞台を楽しみ、仲間との絆を深められれば」と話した。
(長岩将弘)

松本のコーヒー店3店が連携しイベント企画

松本市内の焙煎(ばいせん)から手がけるコーヒー店3店が集まり、「MATSUMOTO COFFEE ROASTERS GUILD(マツモト・コーヒー・ロースターズ・ギルド)を結成した。23、24日、そのうちの各日1店でコーヒー豆の生産、選別、抽出など、農園からカップに注がれるまでを描いたドキュメンタリー映画「A FILM ABOUT COFFEE(ア・フィルム・アバウト・コーヒー)」を上映する。
さらに、コーヒーについて語り合い、実際に味わってもらおうと、映画の舞台でもあるルワンダ産の豆を各店のやり方で入れて飲み比べし、味の違いを楽しむ。「コーヒーの3D体験イベント」と張り切っている。
「High Five コーヒースタンド」(深志3)の髙木徹仁さん(31)、「HOP FROG CAFE(Eにアキュートアクセント付)」(中央3)の吉川和平さん(48)、「CAFE THE GROVE」(岡田松岡)の由比ケ浜秀嗣さん(44)。髙木さんが、コーヒーの見識を深めコーヒーを飲める催しを、コーヒー店自らが企画したいと発案。他の2人に声をかけ、昨年から準備を進めてきた。
「コーヒーは日常的に飲まれているが、どのように作られているのか、関心を持っている人は少ない」と吉川さん。どんな環境で、どういう人が作っているのかなど、「飲むだけでなく、農家の顔が見える飲み物としてとらえてもらえればうれしい。一杯の後ろにある文化も感じて」と言う。

3店が出しているコーヒーは、品種はもちろん、農園主、出荷時期などが分かる品質の高いスペシャルティーコーヒー。当日は、ルワンダ産の「スカイヒル」を提供する。焙煎の仕方、抽出法、豆の量、入れるスピードなどによる、味の違いを堪能する。
「今後も、面白いことをやりたい」と髙木さん。抽出器具、焙煎機の熱源の違いで、味を比べる|など、楽しみながらコーヒーについて知る機会を提供する。由比ケ浜さんは「おいしいだけでなく、産地に思いをはせて。松本がコーヒーの街になればいい」と話している。

23日はCAFE THE GROVEで、午後7~9時ころ。24日はHOP FROG CAFEで午後2~4時ころ。前売り2000円(当日2500円)。CAFE THE GROVE電話46・7203
(八代けい子)

70回の節目「縣陵祭」 24、25日松本県ケ丘高

夏が近付き、高校の文化祭シーズンが始まる。中信地区では24、25日に一般公開する松本県ケ丘高校(松本市)を皮切りに、10月中旬まで各校とも生徒が一丸となってつくりあげる企画・催しで来場者を迎える。開催日に合わせ、見どころや生徒の思いなどを紹介する。
節目の70回目を迎える縣陵祭。ポスターには「今の縣陵」を象徴するものとして、本年度から解禁になった女性応援団員が描かれた作品を採用した。
全校制作は4年ぶりというモザイクアートだ。1センチ四方の色紙を、升目が付いたB4サイズの台紙に貼る作業を全校998人で行い、それらを貼り合わせて縦4・2メートル、横7・5メートルの大作にする。多くの人に見てもらえる野外のどこかに掲示する予定だ。
毎年人気のお化け屋敷も目玉の1つ。2教室をつなげた暗闇に足を踏み入れた来場者には、さまざまな恐怖が降りかかる。
各部の活動発表、ステージイベントも充実させる。節目の企画展示として、同窓会の協力を得て、過去全ての縣陵祭のポスターやパンフレットを並べる。
テーマは「狂喜乱舞」。準備実行委員長のモンドル・サディさん(3年)は「この言葉が、生徒も地域の人も楽しめる縣陵祭の原点を示していると思う」。
生徒会長の藤田達也さん(同)は「70回も続いたのは、いろいろな人の支えがあってこそ。そうした人たちに恩返しをする気持ちで、心から楽しんでもらえるような縣陵祭にしたい」と意気込む。
24日午前10時半~午後4時半、25日午前10時~午後4時。電話32・1142
(大山博)

木曽馬の絵本 大桑で原画展

かつて木曽馬と人が助け合い暮らしていた文化を伝えようと、県林業大学校(木曽町)非常勤職員の田澤佳子さん(上松町上松)が作った絵本の原画12点などを展示する「きそ馬絵本『秋のくさかり』」展は25日まで、大桑村殿の村歴史民俗資料館で開いている。
原画は馬の餌を採る草刈りの様子を水彩で表し、秋の七草が咲く採草地や、刈った草を背中に積んで少女と一緒に帰る馬などを、ほのぼのとしたタッチで描いている。展示は初めて。
田澤さんは数年前、神戸大などの研究者が木曽町開田高原で行った採草地の調査に同行して自然や木曽馬に関心を持ち、上松町で木曽馬を飼う人に話を聞くなどしてきた。
手作りの絵本は2年前にいったん完成し、その後も住民に話を聞いて手を加えてきた。絵本を見た大桑村教育委員会の細野耕司さん(68)が今回の展示を企画し、併せて江戸時代に岩出観音(須原)に奉納された絵馬や、山焼きの写真などを展示して採草地の自然や歴史を紹介した。
田澤さんは、同村には現在も採草地があるが減りつつあるとし、「馬と人は互いに生きていくために協力し、採草地はそれを伝える木曽の文化。子どもは展示を見ておじいちゃん、おばあちゃんに話を聞いてほしい」。
開館午前9時~午後4時半。24、25日は木曽馬の絵の塗り絵コーナーを設ける。問い合わせは村教委・電話0264・55・1020
(井出順子)

波田のキリシタン伝説が冊子に

旧波田町(松本市波田)の町誌や民話に残されている殉教死したキリシタンの伝承「波田十三経塚の伝説」を、地元の歴史愛好家の男性(名前非公開)が石に刻まれた文字や絵から解読し、冊子「松本藩の一大事キリシタンの殉教徒…極刑」(A4判28ページ・非売品)にまとめた。
この男性(70代)は約10年前、農作業の合間に畔(あぜ)に座って近くにあった平たい石をなでていたところ、刻字の年号や人名が浮かび上がってきて驚いた。波田は火山灰地で石が出ない土地なので、「これは大変なこと」と直感。以来周辺を探し、次々と見つかる石をブルドーザーで集め、一部を自宅に持ち帰り解読を始めた。
長い年月の風化でほとんどが字が薄く、崩し字を見分けるのが最大の難関だったという。歴史専門家や拓本に詳しい人の助言も受けた。「この石には十字架と姫たちの名前がある」「家老から姫たちの供養を頼まれていた西光寺の住職の名前」などと説明する。
男性は「極刑を目撃した村人は姫たちを哀れみ、お上に知られないよう出来事を後世に伝えようと、梓川より運び上げた石に刻んで地中深く埋めたのではないか」と推察。「姫たちのために花を植え水をあげている。判読はこれからも続ける」と話した。

これを知った松本市のキリスト教信者たち12人が5月21日、男性の案内で現地見学会を行った。今年2月、男性が日本キリスト教団波田教会の川本恵子牧師(43、波田)に冊子を渡したことから実現した。
参加者は、男性の説明を受けながら、今は果樹園になっている御殿場地籍の姫たちの住居跡や元松林の処刑地、埋葬場所などを巡った。「体を縛りやすい木で磔刑(たっけい)されたのではないか」などの説明を受けると「最近見た映画『沈黙』と同じような磔(はりつけ)がこの地であったとは」と絶句する人も。
川本牧師は「10年の歳月をかけて解読してくださった並々ならぬ労苦に、キリシタンの末裔(まつえい)として感謝は言い尽くせない。宗教弾圧など決してない、いつまでも自由と平和の世であることを心から祈っている」と語った。
問い合わせは波田教会電話92・8815

【十三経塚の伝説】(波田地区文化財マップより)
江戸時代の初め、松本藩小笠原秀政の家老春日淡路守が波田に住んでいました。寵愛(ちょうあい)していた姫と12人の腰元が禁制のキリシタン信仰を捨てずに処刑され十三の塚に葬られました。以来十三経塚と云(い)われるようになりました。
(谷田敦子)

6月21~26日 松本で「信州ワインサミット」

「2017信州ワインサミットin松本」(松本オクトーバーフェスト実行委員会主催)は21~26日、松本市の花時計公園で開く。今年は、ワイナリーのブースではなく、色と味わいで分けた4ブースにするなど、ワイン愛飲家の底辺を広げようと工夫。過去最多の43ワイナリーの130種が勢ぞろいする。
4ブースは「白軽め」「赤重め」など。今年の目玉は、たるの白ワイン(約60リットル)で、塩尻産100%のシャルドネを使い、2月から4カ月熟成させている。時間を決め、ワゴンでサービスする。1日限定60杯。1杯500円。「世界に1つしかないワイン」と、ソムリエでワインサミット実行委員長の松井基さん(45)。
昨年からワインを買い付けており、市場では完売したものも登場。ソムリエが常駐するので、飲みたい味に出合うことも可能だ。
飲食店は12ブース。ドイツ、地中海、メキシコ、イタリアと多国籍の料理が並ぶ。ホタテ焼き、ラーメン、地ビールなども。料理とワインの相性が楽しめるよう、それぞれのメニューに合うワインの種類を明記する。
長野県はワイン用ブドウ生産日本一。国産ワインコンクール受賞ワインもあるなど、県産ワインへの注目度は高い。6次産業としても可能性が大きい。
ワインサミットは4回目。昨年は6日間で県内外から約1万2000人が訪れた。県産のワインをこれだけ集めたイベントは珍しいといい、日本を代表するワインの一大イベントに育てたい考えだ。
松井さんは「県産ワインをPRすると共に、飲食店、ソムリエ同士の絆を強める場になっている。『ワインは難しい』といったイメージを払拭(ふっしょく)したい。難しく考えないで、気軽に足を運んで」と話す。
平日午後5~9時、土日午前11時~午後9時。実行委員会電話070・5026・2007
(八代けい子)

田中欣一さん講師に白馬で「村民憲章について語る集い」

白馬村公民館は6日、講座「村民憲章について語る集い-明日の白馬を考える」を村保健福祉ふれあいセンターで開いた。民俗・思想史研究家の田中欣一さん(88、神城)を講師に、約40人が村の村民憲章の成り立ちや時代背景を学んだ。田中さんは憲章に照らし合わせ、活力ある村づくりへの具体案も示した。
村民憲章は1979(昭和54)年に制定。「先祖の遺産を受け継ぎ地域に根ざした文化を築きましょう」「美しい山河を守り住みよい村をつくりましょう」などとうたう。
昨年12月、インターネット検索大手ヤフーの宮坂学社長が村内で行った講演の中で、「(地域づくりが)憲章の理念に近づいているか遠ざかっているかが、村としての成功を図るものさし」と指摘。憲章に対する村民の関心が高まっていた。
憲章の起草委員だった田中さんは、山紫水明だった村内に昭和30年代からの急速な経済成長に伴ってごみがあふれ返っていたことなど、制定当時を回想。「『村はこれでいいのか』という反省と、忍び寄る不安に対して村民憲章を制定する必要があった」と話した。
田中さんは最後に、文化遺産が数多く残る1周約70キロの村内山麓地帯を6回に分けて踏破するイベントの開催を提案。憲章の理念に基づいて健康長寿を伸ばし、郷土を知るのが狙いで、一帯を案内できるガイドの養成も目的だという。提案に対し、参加者のほぼ全員が賛成の手を挙げた。
このイベントは、既に村公民館と、村民有志でつくる「村民憲章を考える会」が共同で実施する方向で検討に入っており、今年秋ごろから始める予定という。
(大山博)

全日本花いっぱい大会が10年ぶり松本で開催

第57回全日本花いっぱい松本大会は17日、松本市のまつもと市民芸術館主ホールで開く。松本市では10年ぶり6回目の開催だ。市制110周年記念事業の1つで、記念式典の他、ホワイエでは県、市などの関係団体、NPO法人など花いっぱいや環境など9団体が出展する。あがたの森公園では、記念植樹を予定している。【12面に関連記事】

▽花いっぱい運動の再認識▽同運動による生きがいづくり▽同運動による次世代の育成|の3つの基本理念に基づいての開催。式典(午後1時半~3時)では、活動の経過や歴史を振り返るオープニングムービーで幕開け。エクセラン高校などが事例発表を行う。
松本ユース平和ネットワーク、まつもと子ども未来委員会の小中学生、高校生、大学生らの若者が、未来へこの運動をつなげる大会宣言をする。松本交響楽団、SK松本ジュニア合唱団による「花いっぱいの歌」の披露もある。
記念植樹は午後4時から。ホソバタイザンボク(モクレン科)、ベニバナトチノキ(トチノキ科)の2本を、小学生や大学生ら若者が中心になり植える。
大会を前に、訪れた人を歓迎しようと、市内のあちこちで、花による装飾が進んでいる。4日に開いたスタンディングバスケット講習会で作った作品を、大名町通りの他、神明町、本町通りへも設置。千歳橋の花壇なども、花が植えられ、整備された。JR松本駅前お城口には、高さ4メートルほどの花のモニュメントを設置した。
会場付近の観光スポットとともに、こうした植栽を見てもらいながら街中を回遊してもらおうと「松本城下町花めぐり散策マップ」(A3判)を作成した。市公園緑地課の牧垣孝一課長(55)は「市内各所で花の装飾が進み、大会の機運を盛り上げている。式典に足を運んでもらい、花いっぱい運動の心、精神を感じ取り、地域や自宅周辺で、花いっぱい運動に自ら取り組んで。この大会がその契機になればありがたい」と話している。

エクセラン高校の事例発表には、生徒会長の小沢子義さん(3年)と、園芸委員会副委員長で園芸農業コースの増田永遠音さん(2年)が登壇。花種子の生産、種を松本市や国体開催県などへ贈る|といった同校の花いっぱいの取り組みを紹介する。同校の創設者・土手内頼人さんが、花いっぱい運動に深く関わっていたこともあり、小沢さん、増田さんは「松本が、花いっぱい運動の発祥地であり、土手内先生との関わりも深い。こうしたことを周りの学校や地域に広めたい」。

出展団体の1つ、信州ひねもす(江草岳理事長)は5月15日、NPO法人の認可を受けたばかり。ミツバチと花の大切さを訴える資料を展示。保育園で、ミツバチについて伝えている活動の紹介をする。
他に、街中養蜂に取り組み、蜂蜜を通し、新しい街づくりを模索する「松本みつばちプロジェクト」、その蜂蜜「城町はちみつ」のラベルをデザインした未来ビジネスカレッジ、自然はちみつせっけんを作る信大生の「bunbunsoap」などの団体も合同で出展する。江草理事長(47、庄内1)は「ミツバチは花と深い関係にある。この大会を通し、両者の大切さを広く伝えたい。ミツバチ、植物、環境の活動をしている生徒、学生も多いので、ぜひ応援してほしい」と話している。

【花いっぱい運動】1952(昭和27)年、社会を明るくし、花を通して心を豊かにと、松本市の小学校教諭だった小松一三夢さんが始めた。その活動が、街や川をきれいにする環境運動へとつながり発展。徐々に全国に広がり、55年、松本市で第1回全国大会を開催した。
(八代けい子)