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生坂村有志が栽培した「信州ひすいそば」振る舞い

生坂村の男性有志32人でつくる「おじさま倶楽部(くらぶ)」は28日午前11時~午後2時、村健康管理センターで、県がブランド化を進めるソバの新品種「信州ひすいそば」を使った手打ちそばを食べる「新そばを味わう会」を開く。収穫した会員らは「この時季だけの貴重なおいしさをぜひ楽しんで」と準備に励んでいる。
会員が手打ちするそばは、もり、かけとも600円。天ぷら(野菜のかき揚げ)付きは700円。計200食を用意する。
ひすいそばは県野菜花き試験場(塩尻市)で開発。実の緑色が濃く、打ったそばもほんのりと緑がかるのが特徴だ。一般的なそばよりコシがあり、風味も良いという。
村の活性化につなげようと、同倶楽部では2013年から遊休農地を使って栽培・普及に取り組み、催しは4年目。
11日は会員9人が集まり、収穫作業に精を出した。そば担当の中村耕一郎副会長(76)によると、今年は花が咲いた時季に好天が続いたため、粒が大きめで上々の出来。作付面積を増やしたこともあり、収量は昨年より50キロほど多い約250キロを見込んでいる。
催しの後は、村営宿泊施設やまなみ荘の食堂でも提供する。
事務局(同村振興課)電話0263・69・3112
(長岩将弘)

舞台「あいたま」で地方演劇の活性化

舞台の企画・制作を手掛ける「縁劇人」(東京)は、演劇地域活性化プロジェクトの第1弾として12月、松本市で公演する。出演者の一部を地元出身の俳優にしたり、オーディションで地元住民から抜てきしたりすることで、人材育成や地方の小劇場の活性化などを狙う。27日までオーディションの参加者を募集している。
上演するのは、師走冬子さんの4こま漫画を原作にした「舞台版あいたま」。12月8~10日の3日間、松本ピカデリーホールで計5回上演する予定。未来のアイドルを育てる学園コメディーで、主人公を演じるのは元DIVAの山上綾加さん。地元出身の役者としてあだちあさみさん(38、松本市波田出身)と麻田樹さん(30、同小屋出身)が出演する。オーディションでは出演者の女性5人を選ぶ予定だ。
音楽あり踊りありの楽しい舞台で、BGMはピアノの生演奏。その日のお客さんと会場の雰囲気に合わせて即興で弾く「生でしか味わえない舞台の楽しさを味わってほしい」と同社の竹内忠宜代表。東京公演は10月6~9日で、盛況のうちに終了した。
今回演出も担当するあだちさんが「地元松本で舞台をするのが夢だった」ことから、第1弾を松本で行うことに。あだちさんは「演劇をしたかったけれど、東京には行けなかったという人がたくさんいる。東京の舞台を見るだけじゃなく、一緒に創る体験をしてほしい」と話す。
麻田さんは「話を聞いてぜひ出演したいと思ったが、舞台は女子高。女装での出演を交渉して了承を得た」。共に地元での舞台に向けて気合が入る。
公演では、各地の方言や名物などをせりふに織り込む予定で、あだちさんと麻田さんは松本公演ならではの“ご当地ワード”を考えているところだという。
オーディションは満18歳以上が対象で、経験は問わない。応募は、氏名、年齢、プロフィル、連絡先、バストアップの写真を、「info@engekijin.com」までメールで送る。
書類審査に合格した人は11月初旬に松本で最終オーディション。合格者は11月中旬に都内で2日間ほどの稽古がある。詳細は「舞台版あいたま」のホームページ。
(田原利加子)

南木曽の可児力一郎さんが「森の名手・名人」に

南木曽町田立のひのき箸製造卸業「可児工芸」会長の可児力一郎さん(85)が、国土緑化推進機構が選定する本年度の「森の名手・名人」に選ばれた。「木曽ひのきばし」の製造工程自動化を考案し大量生産による低価格を実現し普及に貢献。苦難の末に築き上げた技術で、木曽を代表する工芸品を定着させた。
「森の名手・名人」は、木地師や造林手など森に関わる分野で優れた技を極めた人を2002年から選定。本年度は全国から70人、県内は2人で、苗木生産で神戸直日さん(76、長野市)も選ばれた。
可児さんは、ひのき箸の製造11工程のうち8工程を自動化。軽くて持ちやすく、アズキ粒もすべらない先端は愛用者も多く、うるし塗り箸5膳セットで千円程度と手頃な値段で、郡内の道の駅などで人気商品だ。
「大きな夢と根性が源だった」と振り返る。1941年、8歳の時に両親と弟妹の5人で満州(現在の中国東北部)に。58年までの残留生活中、大工の棟りょうだった李栄さん(故人)に弟子入りし、建築から農機具づくりまで幅広く教わった。
帰国後は営林署に勤務。「いずれは起業したい」と、仕事の傍ら木工業で民芸品や箸などを製造。81年の退職後、自宅隣に「可児工芸」を創業。「開発中の機械と一緒に寝たこともある」ほど没頭し、李さんに教わった技術を応用しながら試行錯誤を続けた。
「苦難の度に支えてくれた人がいたからこそ今がある」と可児さん。現在は可児さんと長男、孫の3人で取り組み昨年は30万膳を製造。かつて130軒ほどあった南木曽町の木工業が30軒以下になった現状を憂い、「裸一貫で積み上げた仕事が次世代も食べていけるよう残してあげられれば」と話している。
(井出順子)

開智小6年1組が旧開智学校校舎清掃

松本市の開智小学校6年1組(35人)は7月から、隣接する重要文化財旧開智学校校舎をクラスの清掃場所に加えた。主に床磨きを担当し、使い込まれた無垢(むく)材の手触りや来館者との触れ合いを通して「近いのに遠かった旧開智学校との心の距離」を縮め、親しみを深めている。
昨年の6年生が観光客向けの撮影用パネルを作って旧開智学校に寄贈、設置したこともあり「自分たちも何かしたい」と思いが一致。総合的な学習の時間の中で「旧開智を盛り上げよう」係をつくり、メンバー9人が学芸員の遠藤正教さん(33)を訪ねて、雑巾でから拭きするやり方を習い、全員で共有した。
班ごとに順番で1週間ずつ出向き、午後1時25分から15分間、床をから拭きする。来館者の見学を妨げないよう配慮し、あいさつも心掛ける。
取材した5日に入り口から奥へと続く廊下の掃除をしていた村瀬美千瑠さんは「床のでこぼこした節目を触ると建物の古さを感じる」。岩波理桜さんは「ここで学んだ人が来て懐かしんでいたことがあった。そういう大事な場所の掃除ができるのは幸せだと思う」と話した。
今後、開智学校のパンフレットを作る計画もあり、「旧開智-」係長の小島明日佳さんは「自分たちのもう一つの学校として、掃除で気付いたり感じたりしたことを盛り込みたい」。
担任の小林英樹教諭(45、安曇野市豊科)は「今月末には歴史(社会)の授業で、開智学校創立当時の社会背景を学ぶ予定もある。さらに親しみが深まるといい」と話した。
(宮沢厚子)

志学館高演劇部がワイン醸造の歴史伝える舞台 27日レザン

塩尻市の塩尻志学館高校演劇部(1、2年生8人)は27日、市レザンホールで「葡萄(ブドウ)の園」を上演する。原作はタレントの松山三四六さんの小説「ワインガールズ」。全国でも珍しいというワイン醸造免許を持つ同校のブドウ栽培の歴史がフィクションを織り交ぜて描かれ、生徒たちは「演じて伝える使命がある」と意気込んでいる。
物語は明治以降とされる桔梗ケ原の開拓から始まる。同校は1911(明治44)年、南部乙種農学校として開校し、43(昭和18)年に醸造免許を受けたが、ワイン醸造は何をきっかけに始まったのか-。舞台上にブドウ畑を再現。現代の女子生徒の視点から、その歴史をたどっている。
脚本は顧問の高野憲児教諭(55、松本市岡田松岡)が執筆。「今作を地元で上演する意味は大きい。サプライズなど新たな演出を盛り込みました」
部長の林諒子さん(2年)は「在校生にも見てもらい、自分たちの学校の歴史を共有したい」、主役の加藤由唯さん(1年)は「心を込めて演じ、先輩たちの思いを伝えたい」と意欲を見せている。
初演は9月22~24日の中信地区高校演劇合同発表会(松本市まつもと市民芸術館、12校参加)。明治~現代の時空を結ぶ自然な展開が評価され、県高校演劇合同発表会(11月3、4日、上田市)への進出が決まっている。
入場無料、午後6時半開演、上演時間は約1時間。
(宮沢厚子)

大町の松葉屋ゲストハウスが本格的に営業開始

八角形の赤いドーム型の望楼が目を引く大町市下仲町の旧「松葉屋旅館」が、長期滞在や素泊まりができるゲストハウスとして今月から再スタートを切った。館主の中村直人さん(33)は、大正時代に建てられた洋館風の雰囲気はそのまま受け継ぎつつ、芸術展などを行い、文化的な拠点としても活用したいと考えている。
松葉屋旅館は1919(大正8)年に創業し、建物は木造3階建て。屋上には外を一望できる望楼がある。旅館は中村さんの親戚が経営しており、近くで生まれ育った中村さんも幼少期の遊び場としていたが、晩年の経営を一人で担ってきたおかみが病気になったことから、2011年に廃業した。
歴史を重ねた中心商店街のシンボル的存在で、思い出深い建物の保存が必要と考えた中村さん。かつて東京でホテルマンを務めていたこともあり、ゲストハウスとしての再活用を決めた。
大正・昭和の古風な趣を残すため、汚れを落とすなど改修を最低限にとどめた。室内のガラスや照明もかつてのままで、レトロな雰囲気を残している。7月のプレオープンを経て、10月から本格的に営業を始めた。
大町市では、7月末まで行われた「北アルプス国際芸術祭」など、芸術による街づくりの活動が広がりつつある。中村さんも、館内で芸術展を定期的に開いていく予定だ。大町を訪れる登山者も積極的に迎えていきたいという。「入ったときに大正時代へタイムスリップしてもらえるような場所にしたい。面白いプロジェクトをどんどん仕掛け、活気ある街づくりに貢献していきたい」と意気込む。
客室は約7~14畳の8部屋。宿泊料金は複数人で泊まるドミトリータイプが3000円~、個室は1人3700円~。

リニューアルオープン記念として11月5日まで、絵画や彫刻、絵本などを手掛け、北ア芸術祭にも出展した青島左門さん(36、社)による絵画展を館内で行っている。
青島さんが親族の縁から11~16年、東京都新宿区の花園神社の社報に寄せた挿絵の原画42点(色紙大)を展示。ほとんどがアクリル画で、四季折々の風景の中で動物が戯れている構図だ。
北ア芸術祭直後の街中の活気づくりも狙い、友人でもある出展作家の青島さんに依頼。絵画は客室も含めて館内のいたるところに飾った。中村さんは「大好きな建物の内部を、絵画と一緒に見て回ってほしい」と話す。
観覧は無料で、午前10時~午後6時。松葉屋ゲストハウス電話0261・25・1152
(大山博)

声楽家長瀬さん 松川の宅老所に歌寄贈

安曇野市穂高の声楽家・長瀬博さん(86)は、昨年縁ができた松川村の宅老所「まる庵(あん)」と、隣にある系列の「まる庵・縁(えん)」のために歌4曲を作詞作曲し、CDにして両施設へ贈った。「自分たちの通う施設の歌で、より元気に」との願いを込めて9月29日、歌を得意とする知人2人と共に両施設で披露した。
若いころに声楽を学んだ長瀬さんは長年、小中学校の教諭として勤務しながら各種コンクールに臨み入賞。80代になっても歌を続けている。
昨秋、依頼されて両施設で歌う機会があり、「よく笑い、共に歌を口ずさむ人がいた半面、無表情の人たちの存在が気になり、自分たちの歌があったらまた違うのではないかと考えた」。作った曲は「まる庵なごみ歌」「縁ゆたか」「またあした」「笑い節」。どれも覚えやすいよう短く仕上げた。
初披露は、長瀬さんのキーボード伴奏で水口うた子さん(安曇野市穂高)と小福敬子さん(同市豊科)が何回か繰り返して歌った。一緒に声を出すお年寄りもおり、活気のある時間となった。
特に喜んだのは、もともと歌が好きな岩井チイさん(90)。長瀬さんが「昨年来た時、岩井さんが喜んでくれたので歌を作る気になったのですよ」と発表すると、「うれしいけれど恥ずかしい」と照れた。
職員の関薫さんは「折あるごとにCDを流せば、覚えてもらえるのでは」。所長の水口象義さんも「どれも歌いやすい曲。歌と共に体操をする時間もあるので、そんな折に生かせれば」と話した。
(長田久美子)

塩尻の建友ファームでワイン用ブドウ初収穫

塩尻市宗賀の総合建設業・塩尻建友が営む「建友ファーム」は8日、同市広丘郷原のワイン用ブドウ畑で収穫祭を開いた。栽培を始めて3年目で初めての収穫。県内外の「ブドウの木オーナー」約30人が参加した。
23アールの畑でメルロー約450本を栽培。参加者は自分の名前が入った木から房を切り取り、傷んだ粒を除いてコンテナに入れた。今年は夏の天候不順で品質が心配されたが、糖と酸のバランスが良く最高の出来という。収穫したブドウはワイナリーに販売する。
畑は後継者不足などで増える荒廃農地の解消や、働く場所の確保などを目的に借りた。オーナー制度はワイン用ブドウの収穫を体験したい人のために設け、ワインの専門家も多く参加した。
観光ガイドをする同市の団体「ソルティー・ヒップ」は、塩尻のワインやワイナリーの説明をすることがあり6人が参加。瀧澤百合子さん(69、木曽平沢)は「学んだことを実際に体験すると、案内もしやすくなる」。
塩尻建友の北沢勝己社長は「今後も畑を広げ、将来は醸したワインを木のオーナーに贈れるようにしたい」と話していた。
(田原利加子)