26日開幕 守備堅くキャンプに手応え

170223yamp今季のJリーグはJ1が25、26日、J2が26日に、J3が3月11、12日に開幕する。J2松本山雅FCは横浜FCとの初戦を敵地で迎える。山雅は1年でのJ1返り咲きを狙った昨季、自動昇格圏の年間2位と勝ち点で並びながら得失点で及ばず、昇格プレーオフも惜敗。J入り以降最多の勝ち点84を積み上げながら、わずかな差に泣いた悔しさをばねに、再びJ1復帰に挑む(写真は東京Vとの練習試合=18日、東京・多摩市陸上競技場)。

指揮を執るのは6季目の反町康治監督。新加入11人を加えた計31選手と、4人中3人が入れ替わったコーチ陣で臨む。
昨季は豊富な運動量や縦に速い攻撃、セットプレーからの得点といった従来の強みを残しつつ、新たに最終ラインからパスをつないで組み立てる攻め手も追求した。シーズン後半は安定した戦いを見せたが、新スタイルになじみきれなかった序盤の取りこぼしが響いたともいえる。
主力の多くが残った今季は、3次にわたる県外キャンプで昨季のスタイルをベースにチームづくりを進めてきた。
18日に東京Vと行った開幕前最後の練習試合は、主力をそろえた2回目は0-0。両チームとも若手や控え主体の1回目は、山本の2得点と岡のゴールで3-0。2戦とも前線からの連動した守備が効いて相手に決定機すらつくらせず、鉄壁ぶりが際立った。
一方、詰めの段階で主力組の無得点は不安材料だ。再三シュートを阻まれ、自ら得たPKも止められた高崎は「もっとゴール前の迫力を出さなくては」と悔しがった。
それでも反町監督は「攻撃に厚みがあり、多くの好機をつくれていた。合宿の成果が出た」と内容を評価。「この一週間しっかり準備し、いい開幕を迎える」と力を込めた。
大きなけが人を出さずにキャンプを終えたのも、例年にない収穫だ。足を痛めて東京V戦の出場を見合わせた星原も「大事を取った。(開幕には)間に合うだろう」と指揮官。
チームは22日から静岡市で直前キャンプを行い、開幕戦に向けたコンディション調整と相手対策に取り組む。

開幕戦で当たる横浜FCは昨季8位。シーズン前半は監督が交代するなど振るわなかったが、後半は立て直し一時は昇格プレーオフ圏内の6位に迫った。昨季の対戦成績は山雅の2勝だが、最終節はアルウィンで薄氷を踏む逆転勝ちだった。
昨季リーグ3位タイの18点を挙げた190センチのイバをはじめ、大久保、津田ら攻撃陣の高さは脅威。町田の主力だったヨンアピンら即戦力を補強した守備陣も隙がない。
開幕戦当日は「キング・カズ」三浦の50歳の誕生日。その活躍で相手を勢いづかせないよう、きっちり抑えたい。

今季J2は、Jリーグ発足時メンバーで資金力でも抜きんでる名古屋が優勝争いの軸になりそうだ。
クラブ史上初の降格で選手は大きく入れ替わったが、J1・J2通算最多得点記録を持つ佐藤、昨季岡山でチーム最多得点の押谷らが加入し、戦力低下の印象はない。J1川崎を5季率いた風間監督の下、1年でのJ1復帰が大命題だ。
降格しながらも戦力補強に成功した福岡、監督続投で運動量で圧倒する戦術の継続が見込まれる湘南なども、昇格争いで山雅の前に立ちはだかりそうだ。
(長岩将弘)