月別アーカイブ: 2017年9月

J2第34節 終盤3失点し痛恨の逆転負け

170926yamp衝撃的な敗戦だった。J3降格圏に低迷する相手に終盤の7分間ほどで3失点し、逆転負け。山雅が2点リードをひっくり返されて敗れたのはJリーグ入り後初めて。連勝も4で止まり、シーズン終盤の追い上げムードがしぼむ内容に、試合後はサポーターから大きなブーイングと「しっかりしろ」という怒声も。山雅は6位に後退し、J1自動昇格圏の2位との勝ち点差は7に広がった。
田中は「最悪の試合。典型的な悪いパターン」と唇をかみ、途中出場の石原も「ミスで相手を勢いづかせてしまい、ずるずると失点した。ブーイングも仕方ない」と表情をこわばらせた。
「ゲームの展開の中で過信が生まれたように感じた」と反町監督。前半から1対1の対応で後手に回る場面が見られるなど、ぴりっとしない内容だったとし、「それでも2-0になって『何とかなるんだ』と思ってしまい、一つ一つのプレーに対する執着心が薄れていった。そのつけが最後に回ってきた」と指摘した。
橋内は「1点返されてバタバタし、修正し切れなかった。2-0になった時から『1(失)点で流れが変わるから気を付けよう』と声を掛け合ったが…」。
岩間は「1点取られてもリードしていた。そこで自分たちがどういうサッカーをすべきだったのか、チーム全体で整理できていなかった」とし、「こういう展開の試合運びに課題がある」とした。
ただ、反町監督は「(後半ロスタイムで勝ち越しを許した)昨季のJ1昇格プレーオフを思い起こさせるような試合だったが、違うのはまだゲームが残っている点」。
橋内は「『まだ8試合もある』という考えではいけない。これから勝ち点24を積み重ねなくては」と、危機感を持って立て直す姿勢を強調した。

J2は23、24日、34節を行った。4位の山雅は24日、21位レノファ山口FCとアルウィンで対戦し、2-3で敗れた。
前半は一進一退だったが、山雅は高崎が自ら得たPKを決めて先制。後半開始直後には相手GKがバックパスを止め損ねてOGで加点。
山口が終盤に選手と並びを変えて反撃に出ると山雅の足が止まり、1点を返されると続いてカウンターから左サイドを破られ、村山が弾いたシュートのこぼれ球を蹴り込まれて同点。さらにロスタイム突入直後にも再び左サイドから切れ込まれて逆転された。
次節は30日と10月1日。山雅は30日、11位の水戸ホーリーホックと敵地で対戦する。午後3時開始。今季は18節(6月11日)にアルウィンで対戦し、後半にFKから失点して0-1で敗れている。

【選手コメント】
6番・安藤(左サイドで今季初先発) 前半から相手が自分のサイドに人数をかけ、攻めようとしているのは分かった。前半は何とかしのげたが、後半のカウンターは勢いがあった。最後は裏を突かれて踏ん張り切れなかった。
7番・武井(パウリーニョと代わり後半35分から出場) 自分が入って3失点。試合を落ち着かせようとしたが、悪い流れを持ち込んでしまった。勝てたゲームだったのに情けない。
16番・村山 チームとしても個人としても未熟。リードを守り切れなかったのは精神面のもろさもある。ここから立て直さなくては。
5番・岩間(けがで欠場の飯田の不在について) (後藤)圭太には彼のよさがあり、飯田がいないデメリットは皆でカバーするのが当然。自分もうまくゲームをコントロールできなかった。個人がどうこうではなく、チームとして反省点が多い。
(取材班)

総合力で今季初4連勝 J2第33節・群馬に3-0

170919yamp

取りこぼしは許されない最下位の群馬との一戦。ここまで全試合に出場してきた守備の要の2人を欠き「即席ともいえる3バック」(反町監督)となったが、8試合ぶりの無失点勝ちで今季初の4連勝。攻撃も途中出場の2選手が得点し、チームの総合力を示した山雅はプレーオフ進出圏内で4位に浮上した。
橋内のけがで後藤が15試合ぶりに先発したのに加え、相手と接触して顔面を強打した飯田が前半32分に退き、最終ラインは急きょ安川が左に入り中央に後藤、右が當間に。
「ウォーミングアップはわずか。CBをやる機会も少なく、がたがたしたが、3人で声を掛け合うことを意識した」と安川。
反町監督は「無失点で終えられる状況ではなかった」とし、急場をしのいだ3バックを「100点ではないが、安定感があった」と評価。チーム内の意思統一が図れていることが要因とし、「今日の勝ちは大きい」とうなずいた。
その安川が得点したのに加え、後半途中から出場の石原も負傷した25節(7月29日)以来のゴール。復帰3戦目で最長の20分余りピッチを駆け、回復を印象づけた。指揮官は「途中出場の選手が点を取るのは珍しい。チーム内の競争が激しくなっている」と、攻撃面でも総合力に手応えを得ていた。
ただ、田中は「今は自分たちのサッカーができているが、順位はまだ下」と自戒。好セーブを見せた村山も「それだけ決定機をつくられているということ。修正すべき部分がある」とし、「自分たちより上のチームがいることを忘れず、謙虚に、ひたむきに、泥臭くやっていかなくては」と表情を引き締めた。

J2は16、17日、33節の9試合を行った。5位の山雅はザスパクサツ群馬とアルウィンで対戦し、3-0で勝った。
前半は互いに攻め合い、山雅は41分にミドルシュートを決められたかに見えたが、オフサイドの判定。その2分後、田中の右クロスに高崎が頭で合わせて先制し、後半3分にも左CKの流れから安川がこぼれ球を蹴り込み加点。
選手の並びを変えた相手の反撃を体を張ったプレーや村山の好守でしのぎ、終了間際に石原がミドルシュートを決めてダメ押しした。
次節は23、24日。山雅はJ1ヴィッセル神戸と対戦する天皇杯4回戦(20日午後7時開始・アルウィン)を挟んで24日、21位レノファ山口FCとアルウィンで対戦する。午後2時開始。今季は21節に敵地で対戦し、2-1で勝っている。

【選手コメント】
9番・高崎(今季15得点目の先制ゴール) よいボールが来たので逆サイドにたたきつけるだけだった。他の好機も決めたかったが、流れを引き寄せられたと思う。
やるべきことの徹底やハードワークにより、攻撃の形はできている。最後の精度を上げられれば、もっとよくなる。目指すは優勝。シーズン前半に取りこぼした分は、自分たちで取り返すしかない。残り9試合、今日のような戦い方で全勝しなくては。
20番・石原 選手層が厚くなり、アピールしなければと感じている。短い時間でも印象を残そうと思っていた。チームはとてもよい雰囲気。修正すべき点は練習中に直すよう努めている。よい形で試合に臨めていることが、最近の結果につながっている。
29番・下川(大学リーグ再開のため今節でチームを離脱) 公式戦で使ってもらい、走力や攻守の切り替えといった部分で成長できた。(山雅で)J1を目指してプレーしてきた。目標を達成してほしいし、来季はワンランク上の舞台で皆と一緒に戦いたい。
(長岩将弘、大山博)

草原にきらめく幻想的な“朝露美術館”(美ケ原高原・王ケ頭)

170916sikip

朝日を浴び、オーロラの光彩を連想させながらきらめく朝露。草原にメルヘンの癒やしの世界が広がる=ニコンD3S、ニコン AF マイクロニッコール105㍉、9日午前6時25分、美ケ原高原王ケ頭

二十四節気の「白露」(今年は9月7日)を迎えた松本市、上田市、長和町にまたがる美ケ原高原。9日早朝の気温は8・5度。朝日を浴びて足元に広がる草むらに、無数の水滴がキラキラとまぶしい。虹色、水色、エメラルド色…。大自然の宝石箱を開けたようにきらめく光景は幻想的な雰囲気を漂わせ、さながら“朝露美術館”だ。
俳句の秋の季語でもある白露は、二十四節気を立春から数えると15番目。暑さが一段落するという処暑からは15日目ごろ。夜間、大気が冷え込むようになり、草木の葉に朝露が宿るころとされる。
今夏の日本列島も体温を超えるような猛暑に見舞われた。暑さに疲れた人の心にそっと寄り添い、秋を告げる朝露。優しい秋便りとともに潤いを届けている。
太陽の移動とともにファインダーの中で変幻する朝露の彩りを追いかけていると…。アラスカやカナダ・イエローナイフで見た極北の空に舞うオーロラの彩りがオーバーラップしてきた。実はこの朝露との出会い、低緯度オーロラの発生を予想して撮影に臨んでいたときのものだ。6日夜に観測された太陽表面で起きた最大級の爆発現象「フレア」を受け、美ケ原高原王ケ頭で8日夕から徹夜で撮影に挑んだのだ。
北の地平線に目を凝らし続けたまま、夜が明けると待っていたのは、朝露がオーロラ色の光彩にきらめくメルヘンの世界だった。
(丸山祥司)

ファン感謝デー 終盤戦へ気持ち新たに

170914yampサポーター会員を対象にした山雅の「ファン感謝デー」は3日、アルウィンで開いた。約2800人が訪れ、試合中とは違う表情を見せる選手やスタッフらと交流。選手たちも多くの笑顔や歓声に応え、リーグ終盤戦に向けて気持ちを新たにしていた。
ピッチ上の特設ステージで選手たちが出し物を披露したり、子どもや女性が参加するふれあいサッカー大会を開いたり。コンコースや室内でも来場者が参加できる催しがあり、グッズ販売や飲食のブースには選手が開発に関わった商品も並んだ。
最後は毎年恒例のPK対決。今年は出身地によって東軍と西軍に分かれ、東軍主将の反町監督、西軍主将の山本がキッカーを指名。敗れた東軍は罰ゲームで反町主将も含めてシャトルラン。
閉会セレモニーでは一転、表情を引き締めた反町監督が「ホームは残り6試合。皆さんからエネルギーをもらい、いっそう躍動感があるサッカーを目指す」とあいさつ。
選手代表の村山も「これからもっともっと皆さんの力が必要になる。目標のJ1へ、僕たちの背中を押してほしい」と力を込めた。
(長岩将弘)

第32節 東京Vに2-1 昇格プレーオフ圏内浮上

J2は9、10日、第32節を行った。7位の山雅は10日、勝ち点1差の6位・東京Vと味の素スタジアム(東京)で対戦し、2-1で勝った。
山雅は今季初の3連勝で5試合負けなし。5位に浮上し、6位だった第10節(4月29日)以来、約4カ月半ぶりに昇格プレーオフ圏内に。自動昇格圏の2位・福岡との勝ち点差は5に縮まった。
次節は16、17日。山雅は16日、アルウィンで最下位のザスパクサツ群馬と対戦する。午後2時開始。今季は19節(6月18日)に敵地で対戦し、前半に高崎、後半に宮阪がシュートを決めて2-0で勝っている。

逆転で快勝 PO圏内目前 J2第31節 徳島に3-1

170905yamp

「われわれの武器の走力や切り替えの部分で、相手を圧倒することができた。90分間に凝縮されていた」と試合後の反町監督。後半残り5分で投入した三島をロスタイムに交代させた非情の采配は、挽回を期す終盤戦で「走れない選手は不要」という強烈な意志表示だった。山雅は今季2度目の逆転勝ちで7位に浮上。J1昇格プレーオフ出場圏の6位に勝ち点1差に迫った。
反町監督は「徳島は攻撃に出て行く力がある。こちらは前に出る走力、戻る走力の両方を出さなければ勝てないと話し、練習でも意識して取り組んだ」と成果を強調。
飯田は「前線の選手が点を取り、チームとしてうまくいっている。8月あたりから山雅らしい一体感、躍動感が出せている」と手応えを語り、田中も「よい立ち上がりだったのに先制されるなど、もったいない部分、直さなければいけない部分はある。が、そういう試合でも勝ち点3を取れたことはよかった」とうなずいた。
今節、山雅より上位で勝ったのは長崎だけ。白星を重ねつつ上位の取りこぼしも必要だが、自動昇格圏の2位福岡とは勝ち点差8。かすかな光明も見えてきた。
2得点1アシストの工藤は「上位には負けられない。競っても勝ちきる試合を積み重ねていくことが大事」と力を込めた。
次節(10日)は6位の東京Vと敵地で対戦。今季初の3連勝と、10節(4月29日)以来の昇格プレーオフ出場圏浮上が懸かる。

J2は2、3日、第31節を行った。8位の山雅は2日、4位の徳島ヴォルティスとアルウィンで対戦し、3-1で逆転勝ち。2連勝で4試合無敗とし、ホーム戦は5連勝。
山雅は前半立ち上がりから攻撃のリズムをつかんだが、自陣左のクロスから失点。しかし、浮き足立つことなく攻め続け、パウリーニョのパスをゴールほぼ正面で受けた工藤が落ち着いてシュートを決めて同点とし、ロスタイムには左から切れ込んだ山本のパスを、逆サイドで受けた工藤が蹴り込み5分余で逆転に成功した。
後半、徳島は選手と並びを変更。ヘディングシュートでクロスバーをたたかれる場面もあったが、工藤のパスに抜け出した高崎が相手DFを振り切って加点した。

【選手コメント】
9番・高崎 (後半の追加点は)とにかく強いシュートを打とうと考えた。相手のチャンスが少ない中で失点してしまうのはチームの課題。逆転するにはとてもパワーが必要だが、今日は前半のうちにそれができたのでよかった。次は隙を見せずに無失点でいきたい。
10番・工藤 ホームでの勝ち点3に貢献したいと思っていたし、(夏の移籍期間で)同じポジションの選手が増え、競争が生まれた。今日は僕だったかもしれないが、競争の中からまた違う選手が活躍することで、チーム力も上がっていくはず。
4番・飯田 後半に押し込まれた時間帯もあったが、前線がサイドで守備をしてくれたり、ボランチがペナルティーエリア内でマークについてくれたり、人数をかけて守ることができた。僕たちは上を目指してやるだけだし、追うほうが気持ちは楽。次節も勝てばチームもサポーターも盛り上がり、プレーオフも近づく。
(長岩将弘、田中信太郎)