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J2第15節 湘南に1―2 今季初の連敗

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前節(17日)、敵地で山形に0―1で敗れ、中3日で強敵の湘南をホームに迎えた山雅は、今季初の連敗を喫し5戦勝ちなしで14位に後退した。1、2位がJ1に自動昇格する現行制度になった2012年以降、15節以降に2桁順位を記録したチームが自動昇格した例はない。「これが今の実力」と力なく繰り返す反町監督の表情に、浮上への光明は見えない。
「チーム力の上積みが、いろいろな意味で足りていないという言い方になるかもしれない」。躍動感や前への推進力が薄れていること、主力を脅かす若手の不在などを挙げながら、指揮官は現状をそう分析した。
「完全に崩されているわけではなく、『あれ、どうしちゃったんだろう』でやられている。そこをどう修正していくか」とし、「私やスタッフの考え方を集約して何かを変えなくては、このままシーズンが終わってしまう」と焦りも口にした。
「山形に負け、がむしゃらさやハードワークが足りないのを選手間で再確認した」と言う岩間は、「今日は久々に自分たちらしさを出せたが、結果がついてこない」。
飯田も「勝つためには今日の後半のようなハードワークや球際での争いを練習から追求し、チームとしてそういう姿勢を取り戻すことが大事」と訴えた。
首位との勝ち点差は11に広がり、逆に降格争いの20位とは9差に。「しっかり前を向き、選手たちとともに死にものぐるいで頑張る」。反町監督は自らを奮い立たせるように話した。

J2は21日、第15節を行い、10位の山雅は3位の湘南ベルマーレに1-2で敗れた。
山雅は前半から相手のスピードや球際の強さに押され、後半開始早々に先制を許した。6分後に安川の左スローインを受けた石原がペナルティーエリア手前からシュートを決めて追い付いたが、9分後、自陣右CKの流れから左クロスを頭で合わせられ、勝ち越された。
次節は28日、19位ツエーゲン金沢と石川県西部緑地公園陸上競技場(金沢市)で対戦する。午後7時開始。昨季の対戦成績は山雅の2勝。

【選手コメント】
20番・石原(今季初得点) 今日は前のほうで使ってもらったのでシュートと得点は意識していた。いい形でゴールでき、自分自身はプラスに捉えているが、チームは勝っていない。前線の選手が得点に絡むのは当然。ミスをつぶし、しっかり準備して次節を戦う。
33番・安川(先発で8試合ぶり出場) チームの役に立てればと思ったが負けて悔しい。前半、カウンターや早い切り替えで、もっと前に出ていければよかった。得点の場面は、とにかく早いリスタートを心掛けて投げた。狙ったというよりイシ(石原)がうまかった。
13番・後藤(J2通算200試合出場) 昨年の結果に慢心しているとは思わない。まだシーズン3分の1が終わったところ。チャレンジを恐れず、しつこく頑張っていけば道は開けるはず。
31番・橋内 2、3試合勝てなかった時点でみんな危機感を持ったはず。昇格を目指すなら、ここまでの状況になってはいけない。
今日はしっかり走れていたし、相手の長所の球際でも僕らが上回った部分がある。少しでも良いところを拾い、継続していかなくては。
(長岩将弘、大山博)

J2第13節 町田と1-1 10位に後退

170516yampリーグ戦ホームゲームの観客数が1万人を下回ったのは、3年前のJ2第32節以来49試合ぶり。これまで天候にかかわらずアルウィンに足を運んできたサポーターの目にも、今季のもたつきは物足りなく映るのだろう。この日も先制しながら追い付かれ、以降は攻めあぐねて引き分け。肩を落とす選手たちにスタンドから「前を向け!」と叱咤(しった)も飛んだ。
反町監督が「正直なところ、現在持ちうる力を出し切った。これが今の力と認識している」と言葉少なに振り返れば、田中も「同点にされたり、2点目が取れなかったりするのが現状」と認めた。
3試合未勝利で二けたの10位に後退。山雅を中心に勝ち点上下3差内に6~16位がひしめき、一つの勝敗で大きく変わる状況とはいえ、上位との差はじわじわと開いている。単純に比較できないが、昨季は13節を終えた時点で6位。以後、一度もプレーオフ進出圏外(7位以下)に下がらなかった。
指揮官は「われわれは強いと見られているかもしれないが、決してそうではない」とし、「(昨季よりも)周囲が力を付け、われわれがそのままであれば、相対的にこういう状況になる」。
一朝一夕で劇的にチーム力が向上するわけではないが、初先発でまずまずの存在感を示した岡など、チームに刺激を与える存在は好材料だ。
今節から再び、9日間で3試合を行う過密日程。1勝1分け1敗だった2週前を確実に上回りたい。「厳しいゲームが続くが、強気でやっていく」と指揮官は前を向いた。

J2は5月13日、第13節を行い、9位の山雅は12位の町田ゼルビアとアルウィンで対戦し、1-1で引き分けた。
山雅は大卒ルーキーの岡が初先発。ほぼ互角に攻め合い前半40分、石原の左クロスに中央の工藤が滑り込みながらダイレクトで合わせて先制。しかし後半7分、自陣左スローインの流れからペナルティーエリア手前でシュートされて同点に。
以降はセットプレーも交えて押し込んだが、勝ち越せなかった。
次節は17日。山雅はモンテディオ山形と山形県天童市のNDソフトスタジアム山形で対戦する。午後7時開始。昨季の対戦成績は山雅の2勝。

【選手コメント】
26番・岡(出場3戦目で初先発) 思い切ってプレーできたし、チームが大事にする守備の意識も出せたと思う。ただ、自分が出て勝てなかったのは悔しい。
もう少しボールタッチやスピードなどの点でうまくやれていれば、得点につながったはず。前への勢いや裏への抜けだしは自分の持ち味。今日の苦い経験を次に生かす。
10番・工藤(チーム3試合ぶりの得点) イシ(石原)のボールがよく、落ち着いてミートするだけだった。フリーで打てたのは岡やヒロ(高崎)が(相手選手を)引きつけてくれていたから。
勝ち切れない試合が続くが、出場機会に恵まれていない選手にはチャンスだろう。僕もいつも出られるとは思っていないし、出ている選手がもっと頑張るのは当然。競争から勝ち点3が生まれれば。
16番・村山(再三の好守や飛び出しでピンチを防ぐ) 2試合続けてぴりっとせず、サポーターにフラストレーションを与えてしまっている。失点は集中を欠いていたのでも隙があったのでもなく、シュートを止める技術が自分になかった。
(長岩将弘、田中信太郎)

警戒クロスで失点 福岡に0-1

170509yamp元日本代表や若い年代別代表ら実力と実績がある選手がそろう福岡に、早い時間帯で失った1点を巧みに守りきられ山雅は4試合ぶりの黒星。9日間で3試合を行った今季最初の過密日程は、前節(3日)は敵地で大分と0-0で引き分け、1勝1分け1敗の勝ち点4。終盤の昇格争いが昨季のような接戦になり、悔やまれる大型連休にならないとよいのだが…。

反町監督は守勢だった前半から一転、後半は好機をつくり足を止めず攻め続けた選手たちをねぎらいつつ、「やられてから目覚めるようでは駄目。ボールコントロールのミスもあり、自分たちでリズムを壊してしまった。後悔ばかりが残る」と歯がみした。
「相手が特別強かったとは思わない。こちらにミスや後ろ向きなプレーが続き、反省点が多い」と振り返ったのは村山。自身の好セーブも「それはこちらの状況が良くなかったということ。それに、ああいう決定機(失点の場面)を防がないと上位には行けない」と戒めた。
失点は警戒していたクロスボールから。後藤も「あの1点が試合を決めた。ぎりぎりでやられたのではなく、余裕を持って打たれた。問題は大きい」と危機感をあらわに。「気持ちを切り替えることは大切だが、今日はなぜ負けたのかを、しっかり受け止めなくては」
2試合連続の無得点も課題。工藤は「そもそもシュートがあまり打てていない」とし、「決まるかどうかより、それ以前のゴールに向かう段階の精度を上げなくては」。
次節から再び、水曜夜(17日)の山形でのアウェー戦を含む過密日程。「今季は10節ちょっとを終えて抜きんでたチームがなく、その中で勝ち点を積み重ねていくのは大変なこと。われわれも、ここぞというところで勝ち点3を取れていない」と指揮官。「幸い、けが人も出場停止もいない。またここから奮起し、ファイティングポーズをとっていく」と前を向いた。

J2は7日、第12節を行い、7位の山雅は9位のアビスパ福岡とアルウィンで対戦し0-1で敗れた。
山雅は前半、ほぼ一方的にボールを保持され、失点は自陣右深くで福岡の亀川にこぼれ球を拾われ、クロスを中央に走り込んだウェリントンに合わせられた。
相手の出足が緩んだ後半は押し返し、カウンターやセットプレーで何度も好機をつくったが、ゴール前を固められて得点できなかった。山雅は5勝3分け4敗の勝ち点18。順位を9位に落とした。
次節は13日。アルウィンで町田ゼルビアと対戦する。町田は4勝4分け4敗で山雅と勝ち点2差の12位。昨季の対戦成績は1勝1敗。

【選手コメント】
17番・ジエゴ(後半途中から初出場) 大きな経験になった。いつもスタンドから見ていて、アルウィンでプレーできる仲間がうらやましかった。ピッチ上で(応援の)熱を感じることができ、うれしい。
リードされている状況だったので、相手を上回る走力、激しいマークなどを心掛け、流れを変えるプレーをしようと思った。ロングスローは自分の武器。今日は相手の守備を打ち破れなかったが、どんどん投げたい。
5番・岩間 後半にスペースが空くことは分かっていて、狙い通りに攻めることができたが、流れの中から決められないのが現状。改善しないと厳しいシーズンになる。
昨季は流れの中から得点できた。後方からのビルドアップは昨季よりしっかりできている。誰でもいいので流れの中から得点したいし、前の選手が取れればチームに勢いが出るはず。
(取材班)

桜の古木と星空が演じる「時空の舞」(松本市梓川梓北北条)

170504sikip古木を通り過ぎていった400年の春。満天の星空のステージで、一本桜が幽玄神秘な舞を繰り広げる=ニコンD3S、AFニッコール16㍉、ストロボ、35分間露光 

松本市梓川梓北北条にある満開のしだれ桜。古木と星空が演ずる幽玄神秘な“時空の舞”の撮影に挑んだ。
4月19日午後11時。リンゴ畑に囲まれた個人墓地にある一本桜の古木の前に立つ。目通りの幹周りは、5・7メートル。威厳ある巨木の風格に幽玄さを漂わせ迫ってくる。樹齢は不明だが、桜の研究で知られる久保田秀夫さん(1913~2002年、松本市出身)によると推定樹齢は、400年近いという。
久保田さんは1945(昭和20)年、塩尻市片丘の地名がついた「カタオカザクラ」を発見。このころ、記者の自宅に下宿していた縁もあり、生前は桜を巡って話が弾んだものだった。
さらに大きく咲き誇っていた往時の姿は容易に想像できるが、落雷に遭い、幹の上部や横に張った何本もの太い枝を失った。しかし、懸命に命をつなぎとめ生きている。この木に抱かれると、命の尊さや強い生命力が伝わってくる。
桜花を揺らし通り過ぎていった400年の春。静かに語り始める古木に、何世代もの人生が重なる。心を揺さぶられつつ、星空を見上げた。
北斗七星のひしゃくの柄から一等星のアルクトゥルス、スピカと伸びる「春の大曲線」が美しい。430光年かなたの北極星ポラリスを中心に回る星空に人は輪廻(りんね)を願う。薄明までこの桜花の古木に寄り添った。
(丸山祥司)

J2第10節 今季最多得点で大勝 内容に課題も

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「前半戦のヤマ場」と反町監督が語った8、9節のアウェー連戦は1分け1敗で、3試合ぶりのホーム戦の相手も前2戦と同じ下位チーム。山雅はこれ以上の取りこぼしが許されない状況で、今季最多の4得点で大勝。2人が退場した相手の自滅でもあったが、9日間で3戦する過密日程の初戦を制し弾みをつけた。
「11人対11人だったら、どちらに転んでもおかしくなかった」。大勝にも反町監督は表情を緩めず試合を振り返った。
2点目を挙げたPKが試合を決める「ターニングポイント」だったとし、「得点機を決め切り、それ(ターニングポイント)を前半のうちに自分たちでつくらなければ」と注文。「相手の精度不足に助けられた。決してわれわれが強かったわけではない」
3点リード後に投入した選手たちも、志知に消極的なプレーが目立つなどレギュラーを脅かす動きに乏しく、指揮官は「交代には理由がある。それを証明してほしかった」とおかんむりだった。
それでも、思うように勝ち点を積み上げられなかった前2節を仕切り直せたのは大きい。
「一度の好機で決められればいいが、そうはいかない。チャンスを多くつくったのは良かったし、もっと増やすことが大切」と橋内。田中は「昇格を狙うチームが3試合続けて勝ち点3を取れないことはあり得ない。プレッシャーはあったが、それに打ち勝つのが俺たち」とうなずいた。
10節までを終え、6位の山雅を含む1~7位が勝ち点3差にひしめく。5月は13~21日にも過密日程があり、シーズンを左右する重要な時期になりそうだ。
田中は「得意な夏場にトップに立つ。そのために、この3連戦で勝ち点9を」と力を込めた。

J2は4月29日に第10節を行い、8位の山雅は20位カマタマーレ讃岐とアルウィンで対戦。4-0で快勝した。
山雅は前半、宮阪の右FKを高崎が右足ボレーで決めて先制。後半はセルジーニョのシュートが讃岐DF李栄直のハンドを誘い、李は2度目の警告で退場。PKを高崎が決めた。さらに讃岐DFエブソンも石原を倒して警告2度で退場。宮阪のFKのこぼれ球を後藤が右足先で押し込み、終了直前には岩間がダメ押しした。
次節は3日。山雅は昨季J3優勝で昇格した大分トリニータと大分市の大分銀行ドームで対戦する。大分は現在、山雅と勝ち点1差の9位。

【戦い終えて・選手コメント】
9番・高崎 前2節も内容は悪くなかったが、決定機を外し続けた。今日は決めるべきところを決められた。もっと点を取れたとは思うが、無失点で抑えたのは大きい。
相手が9人になってから点が欲しくて前掛かりになり、中盤でボールを受けにくくなったのが課題。
4番・飯田 (前2節の反省から)コンパクトにプレーしようという狙いを研究され、裏に走り込まれた。それでもラインを高く保ったので、結果として高い位置でボールを奪ってカウンターに転じ、相手のファウルを誘えた。
昨季のようなもったいない失点が今季は少ない。相手のスーパーシュートが入ったり、オウンゴールがあったりはするが、守備は昨季よりできている。
13番・後藤(今季初得点) イイさん(飯田)とヒロさん(高崎)がつぶれてくれたところを自分が押し込み、役割を果たせた。すぐに大分戦がある。アウェーで良い結果が出ていないので全力で勝ちにいく。
5番・岩間(今季初得点) 3点リードの終盤も無失点で終えるよう心掛けた。ミシ(三島)からいいパスが来て、ファーストタッチでイメージ通り打てた。その前にシュートを外していたので決められてよかった。
(長岩将弘、田中信太郎)