月別アーカイブ: 2017年3月

オウンゴール2発で名古屋に逆転負け

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「『リズムがいいときに追加点を取れなかったのが響いた』とはよくある表現だが、今日についてもそれが言える」。試合後、反町監督はそう絞り出した。山雅は序盤に先制しながら、後半開始直後と終了間際にオウンゴールを献上し、J1昇格を争うであろう名古屋に逆転負け。注意すべき時間帯に失点するなど、課題が多く残った。
前半はボールを保持しようとする相手を厳しいプレスで自由にさせず、工藤やセルジーニョが高い位置でボールを奪ったり、セカンドボールをほぼ拾ったりして攻撃に転じた。
しかしPKの1得点にとどまると、後半開始直後の「相手が選手と並びを変え、捕らえきれない」(反町監督)隙に追い付かれ、次第に流れを失った。指揮官は「オウンゴール自体については選手を責められないが、時間帯の問題はある」と指摘した。
「いい形で先制したのに、僕たちらしくない」と悔やんだのは田中。「(名古屋は)簡単に追加点を取れるチームではなく、たらればを言っても仕方ない。1-0でも勝ち切らなくては」と険しい表情。
工藤は「前半の戦い方を90分間やり抜くのが自分たち」とし、「悔しいが戦い方がぶれるチームではない。次につなげるしかない」と力を込めた。
次の相手はここまで4勝1敗で3位と好調な徳島。指揮官は「(土曜の試合で)準備期間は短くなるが、上位から勝ち点3を取って帰ってくる」と前を向いた。

J2は25、26日、第5節を行い、2連勝中で7位の山雅は26日、勝ち点で並ぶ8位の名古屋グランパスとアルウィンで対戦し、1-2で敗れた。
山雅は前半15分、右サイドから切れ込んだ田中が倒されてPKを獲得し、高崎が決めて先制。
しかし後半2分、自陣右からの永井のシュートが、クリアしようとした橋内の足でコースが変わって失点。その後は相手ペースに耐えて勝ち越しを狙ったが43分、自陣左からのワシントンのクロスが後藤の足に当たりゴールを割った。
次節は4月1、2日。山雅は1日に徳島ヴォルティスと鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム(徳島県)で対戦する。昨季の対戦成績は山雅の1勝1分け。

【選手コメント】
8番・セルジーニョ 最後の最後でオウンゴールは本当に不運。個人的にはいいプレーができた。自分のベストなパフォーマンスでチームを助ける努力をし、実際にそれができ、何本かいいシュートやパスも出せた。
ただ、今日は自分たちが勝つ日ではなかったのかな。まだシーズンは始まったばかり。次の試合に向け、やることはたくさんある。顔を上げなくては。
9番・高崎 PKのキックは手応えがあった。ただ、その後もチャンスがあり、そこを自分がしっかり決めていれば勝てた。1点でも決めていたら違う展開になった。今日の負けは自分のせい。
前半はプレスがはまり、シュートまでもっていくことができた。周りとの連携も良く、ボールは自分に集まっている。あとは自分が決めるだけ。チームに迷惑をかけた分、次で取り返したい。
4番・飯田 (オウンゴールについて)1点目はともかく、2点目はサイドのかなり深いところまでえぐられ、対処が難しかったと思う。その前に止められなかったのが全て。修正しないと。
ドリブルで仕掛けてくる相手に引かず、前線で強気にボールを取りにいくことや、自陣深くまで相手にボールを運ばせないようにするのが課題。
(長岩将弘、松尾尚久)

厳寒の朝現れた異次元の「窓霜星人」(松本市美ケ原高原・王ケ頭ホテル)

170323sikip星形に現れた窓霜は地球外生命体を連想させ、宇宙への関心が膨らんでいく=ニコンD3S、ニッコールED28-70ミリ、偏光板+偏光フィルター、美ケ原王ケ頭ホテル内

美ケ原高原(2034メートル)にある王ケ頭ホテル(松本市)の窓ガラスにできる窓霜(まどしも、霜の華)に、異次元の世界を連想させる「窓霜星人」が現れた。
繊細で幻想的な窓霜の“光彩劇場”もフィナーレを迎えているが、今冬出合った衝撃的な驚愕(がく)の窓霜が今も脳裏から離れない。
氷点下15・7度と冷え込んだ1月18日の朝。偏向板と偏向フィルターを通して鮮やかに浮かび上がる窓霜に、煌(きら)めき立つ星形の光彩が目に留まった。「窓霜星人」だ!広げた両腕両脚に頭部も見てとれる。飛翔しているような姿に目を奪われ、思わず心が宇宙へと駆け出してしまった。
画面右半分には、空想の宇宙人を連想させる何体もの顔が潜み、左側には90度右に傾いた2つの黒いピラミッドが現れている。
NASA(米航空宇宙局)などの国際チームは、地球から39光年離れた先に、地球に似た惑星が7つある恒星「トラピスト1」を発見したと2月22日付の英科学誌ネイチャーに発表した。生命体が存在する地球型惑星の可能性があり、地球外生命体への関心がさらに高まっている。
数千億個の銀河があるとも言われる宇宙への夢をかきたてる“窓霜美術館”の光彩に感謝である。
(丸山祥司)

ホーム開幕戦勝利 Jリーグ参入6年目で初

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サッカーJ2の松本山雅FCは3月19日、松本市のアルウィンで首位のジェフユナイテッド千葉と対戦し、3-1で快勝した。ホーム開幕戦勝利はJリーグ参入6年目で初めて。北信越リーグ1部だった2009年以来8年ぶりだ。
山雅は序盤こそ千葉に押し込まれたが、前半24分、田中隼磨選手が左足で先制点を挙げると、後半1分と10分に高崎寛之選手が立て続けにゴール。その後1失点したものの、終始安定した守備と積極的な攻撃で勝ちきった。
試合後は、1万4000人を超えるサポーターが選手と喜びを分かち合い、凱歌(がいか)「勝利の街」を高らかに歌いあげた。
8年前のホーム開幕戦勝利はグランセナ新潟戦で、柿本倫明選手のハットトリックなどで4-0で快勝した時だ。
北信越リーグ時代の06年から山雅を応援する山添智宏さん(42、安曇野市明科)は「気持ちよかった。本当に久々のホーム開幕戦勝利。幸先がいい」と満面の笑み。長男の主税君(12)も「安定した戦いだった。見ていて楽しかった」と声を弾ませた。
「ホームゲームを心待ちにしていた。スタジアムの雰囲気も最高で、わくわくした」というのは前川薫さん(39、岡谷市)。夫の祐樹さん(37)は「3年前からほぼ欠かさずホームゲームに来ている。今年も家族3人で『山雅のある暮らし』を楽しみたい」と話した。
山雅は2連勝で、順位を13位から7位に上げた。次節(26日)はホームで、勝ち点7で並ぶ強豪名古屋グランパスと対戦する。

開幕からのアウェー3連戦は昨季と同じ1勝1分け1敗で、相手も昨季と同じ千葉を迎えたホーム初戦。山雅は攻守の素早い切り替えや労を惜しまない走り、セットプレーでの得点など「われわれらしさが出たゲーム」(反町監督)で勝ち点3を挙げた。難敵・名古屋をアルウィンに迎える次節に向け、弾みがつく白星だ。

「ロングボールが多くなりそうだと想定し、実際にそうなった。われわれの方が有効なボールが多かったというだけのことかもしれない」と反町監督が振り返ったように、最終ラインを高く保って前線から圧力を掛けてくる相手に対し、昨季から取り組むパスをつなぐサッカーは鳴りを潜めた。
しかし、指揮官は「やろうとしていることをもっとやりたいが、それだけでは勝てないのがサッカー。相手を見据え、いかに戦略を練るか。選手たちは頭の中でよく整理できていた」と頭脳戦の勝利を強調した。
今季初得点を含む2ゴールの高崎は「監督にも言われたが、点を取ることが全てではない。汗をかいてハードワークもしないと、周囲に負担がかかる。今日はそこを意識した」と胸を張った。
その2点をCKとFKでアシストした宮阪についても、反町監督は「前半は物足りない部分もあったが、後半は素晴らしかった」と貢献を評価。「出られない試合もあった中、自分に足りないところと向き合った結果。うれしく思う」と褒めた。
3連勝が懸かる次節の相手は、J2で戦力が飛び抜ける名古屋。ここまでの成績は同じ2勝1分け1敗。指揮官は「ビッグクラブとの対戦は気持ちが高ぶるし、しかもホーム。勝ち点で並んでおり、われわれがジャンプアップするのに大事な試合」とにらむ。

山雅は試合開始直後に押し込まれたが、ロングボールやカウンターで反撃し、石原の左クロスを中央に走り込んだ田中が受けて先制。
後半は序盤、宮阪の右CKと右奥のFKから、ともに高崎が頭で合わせて追加点。27分にシュートのこぼれを押し込まれて失点したが、それ以外は集中を切らさなかった。
名古屋とは、ともにJ1だった一昨季に対戦し1分け1敗だった。

【選手コメント】
3番・田中 ホーム開幕戦という大事な試合で勝つことができ、うれしい。皆がつないでくれたゴール。(流れの中からの得点は加入4季目で初だが)何よりチームが勝つことが重要。今年はホームで全部勝ちたいと思っている。
(得点後の)雄たけびはあまり覚えていないが、相当気持ちが入っていたのかなと思う。開幕からアウェー3連戦は、僕たちにとって非常に厳しい日程だった。ほかの選手たちもいろいろ思うところがあっただろうし、僕自身もアルウィンのピッチで、そのうっぷんを晴らすことができた。
3-0から1点返されたが、最後まで4点目を取りに行く姿勢を見せられたと思うし、ファンやサポーターもそれを求めて来てくれているはず。
(次節は古巣の名古屋戦だが)相手がどうこうよりも、今日のように自分たちの戦いをすれば勝つ自信はある。昨季の悔しさも糧に、勝ち点1の重みを改めてかみしめ、次に向かいたい。
15番・宮阪 (得点につながった)CKとFKは2本とも狙い通り。練習ではあまり決まっていなかったが、今日はしっかり合った。(正確な)キックという持ち味をアピールできてよかった。
(今季ここまで)練習では控え組でプレーすることが多いが、絶対に点を取ろうと思っているし、スタメン組を脅かそうと思って蹴っている。自分が出れば、セットプレーで得点できることを証明できた。
チーム力向上のためには、控え組も含めてヒーローが現れることが不可欠。もっと競争できたらいい。
(取材班)

ホーム開幕戦目前 来場者増狙い「ファンダフルアルウィン」

170316yamp今季ホーム開幕戦が19日に迫った。クラブは今季、いっそうの来場者増を狙い「ファンダフルアルウィン」と題した一連のキャンペーンに取り組む。また、苦情が多かった先行入場時の不正や、過剰な席取りへの対策を打ち出した。昨季は1試合平均1万3631人が来場。「誰もが楽しく快適に過ごせるアルウィン」を目指す。

「ファンダフルアルウィン」は、新規来場者を主なターゲットにした昨季の「キテミテアルウィン」の強化版。好評だったイベントを継続し、新たな取り組みも。その一つが企画チケットの増加だ。
バックスタンド側ピッチ上に選手目線で観戦できる「エキサイティングピッチシート」(大人4500円、高校生以下2000円)を導入。昨季終盤に試験的に100席を設けたところ好評で、今季は540席を常設する。
昨季設けた、割安に観戦できるグループシートも種類を増やした。「ファミリーシート」(小学生以下を1人以上含む5人で1万1000円)は、昨夏の「信州・まつもと大歌舞伎」とコラボレーションした「スペシャル桟敷席」を定番化。通常の座席ではなく、幅約4・5メートルのスペースに敷物を敷き、幼児がいてもゆったり観戦できる。
当日の飲食ブースで使える割引券をセットした、グルメ券付きグループシート(4人で1万2000円)も。
昨季に続き、シャトルバス乗り場に近い信州スカイパーク12号広場を「ファンパーク」と銘打ち、10試合ほどで家族連れ向けのイベントを催す。
クラブの推計で昨季のファンパーク来場者は1試合当たり約3000人。訪れた人には好評だった一方、認知度アップや誘導が今季の課題だ。
昨季は遅めに来場した人にもワクワク感を持ってもらおうと、1万人目の入場者に景品を贈った。今季は「『1』にこだわる」という反町監督の目標への後押しを込め、1万1111人目にプレゼントを用意する。

クラブは今季から、シーズンパス保持者が対象の先行入場のルールを変更する。
これまで試合当日に行っていた入場順の抽選会を、インターネットでの事前(試合3日前まで)申し込み制に。クラブ公式サイト内の専用フォームから申し込み、受け付け完了メールを受け取る。当日は専用端末にパスをかざすと、抽選で割り振られた入場順の番号が発行される。
1~200番には、一つの番号につき4人まで同時に入場できる整理券を配り、入場時に人数を確認。それ以上の人数による割り込みを防ぐ。
ネット環境がないなど事前申し込みが難しい人は、クラブに電話(88・5490)をすればスタッフが申し込みを代行。「喫茶山雅」でも代行を受け付ける。事前申し込みをしなかった場合、試合当日に予備待機列に並び、事前申込者に続いて入場する。
また、南側ゴール裏全域などホーム自由席の多くで、先行入場開始から15分間は荷物などを置いての離席を禁止に。荷物だけ置いてある席は係員が撤去するなどして、人数分以上の席取りを防ぐ。

クラブと松本市の並柳町会、並柳商工会は10日、クラブ事務所がある同地区で、ポスターなどを配り応援ムードを盛り上げる「緑化計画&クリーン作戦」を行った。
鐡戸裕史アンバサダー(34)らスタッフ4人を含む約15人が参加。2班に分かれて計50カ所ほどを訪ね、ポスターとポケットサイズの試合日程表を配ったほか、通り沿いに立てたのぼりの点検・補修やごみ拾いをした。
受け取った人たちは「今年も(試合を)見にいくよ」「今年こそ昇格を決めて」と激励。タイヤガーデンピットイン並柳店の宮田哲郎さん(22)は、自身もアルウィンで声援を送るファン。「山雅は接客時の話題に。足元から気運を盛り上げ、J1昇格を後押ししたい」
鐡戸アンバサダーは「改めて地域の人たちの思いが感じられ、ありがたい」と話した。
(長岩将弘)

J中継戸惑いの声 配信サービス「DAZN」移行で

170309yampJリーグの試合中継が今季、これまで10年間続けてきたスカパーJSATの衛星放送から、英パフォームグループが提供するインターネット動画配信サービス「DAZN(ダ・ゾーン)」に代わった。利用料金が下がる一方、視聴方法や契約内容にはテレビ観戦者も多い山雅のファン・サポーターから戸惑いの声が聞かれる。ダ・ゾーンへの取材を含めて対応を探った。
◆料金は安く
Jリーグはパフォームと10年間の放映契約を結び、ダ・ゾーンはJ1、J2、J3のリーグ全試合を中継する。
料金は月1750円(税別)で、提携する携帯電話のNTTドコモ利用者は980円(同)に。スカパーでJリーグ全試合が見られるプランは月3000円ほどだったため、ぐっと安くなった。
ただ、スカパーが昨季まで放送した詳細なハイライト番組などはダ・ゾーンになく、放映権を持たないカップ戦(天皇杯やルヴァン杯)も視聴できない。
◆品質は要改善
ダ・ゾーンの視聴はパソコンやスマートフォン、タブレット端末などが基本。テレビで見るには▽インターネットに接続できるスマートテレビを用意する▽「ファイヤーTVスティック」などの機器を使ってWi-Fi(ワイファイ)でネットに接続する▽パソコンの画面をテレビに出力する―必要がある。
2月25、26日のJ1、J2開幕節では、一部の試合が視聴できないトラブルが発生。中継で観戦した人たちからは「(映像が)時々乱れたり、止まったりする」「衛星放送に比べ画質が悪い」という声が聞かれた。
ダ・ゾーンのPR事務局は松本平タウン情報の取材に「配信画質は非常に大切。今後も改善に向けてテストを行うなど、質の向上に全力を尽くす」と回答している。
◆PV開催は可能
スカパーにあった法人契約がない点も、関係者の間に戸惑いを広げた。大型スクリーンに映して応援するパブリックビューイング(PV)が、店舗などでできるかが曖昧だったためだ。
PR事務局は取材に、法人契約について「現在準備中」とし、「法人契約が整うまでは、個人の契約で上映して問題ない」と回答した。
クラブは2月末に松本市に開店した「喫茶山雅」でアウェー全試合を流し、食事付きのイベントを開催。ほかにも個人契約で映像を流す飲食店がある一方、塩尻市の商業施設駐車場で観戦イベントを開いてきた第三セクター「しおじり街元気カンパニー」は開催を見合わせている。
移行初年とはいえ、ダ・ゾーンとJリーグ側の準備や周知の不足が、ファン・サポーターの盛り上がりに水を差した。両者は独占放映という、見る側にほかに選択肢がない形で有料サービスを提供しており、きちんとした対応が求められる。
(長岩将弘)

遠征用バス購入 NPO松本山雅スポーツクラブ

山雅の育成組織「ユースアカデミー」のうちU-12やスクールの運営を担うNPO法人松本山雅スポーツクラブが、マイクロバス1台を購入した。U-12やU-15の遠征、県内6カ所で開くスクールの送迎などに使う。
29人乗り。購入費約700万円のうち400万円をスポーツ振興くじ助成金で賄った。
昨年3月、それまで7年ほど使ったバスを老朽化で廃車に。以降は遠征のたびにレンタカーを利用するなどしていた。
一昨年秋から新車の購入を検討し、昨年1月、くじを運営する独立行政法人日本スポーツ振興センター(東京)の助成事業に申請。7月に交付が決まった。
高橋耕司理事長(53)は「保護者の負担を減らすと同時に、親の送迎に頼らない自立心を子どもたちに養えれば」。

愛媛とドロー開幕から無得点 J2第2節

J2第2節の5日、山雅は愛媛FCと松山市のニンジニアスタジアムで対戦し、0-0で引き分けた。山雅は開幕から2戦続けて無得点。
前後半を通じて何度も決定機をつくり、シュートも相手の3本に対し10本を放った山雅だが、GKの好守にも阻まれ得点できなかった。順位は19位。
開幕2連勝は湘南だけ。山雅を含む8チームが未勝利。山雅は次節の12日午後2時から、ここまで2分けの15位FC岐阜と岐阜市の長良川競技場で対戦する。昨季の対戦成績は山雅の1勝1分け。