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2017年J2概要

2017年シーズンのJ2は、J1から降格した名古屋、湘南、福岡とJ3から昇格した大分を含む計22クラブが参戦。3季ぶりのJ1昇格を目指す山雅にとって、Jリーグ発足以来初めて降格したビッグクラブの名古屋や、2季続けてJ1にとどまった湘南、復活を期す大分などが強敵になりそうだ。
開幕は2月26日。ホーム・アンド・アウェー方式の総当たり2回戦で、11月19日まで全42節で争う。ホーム開幕戦の開催日と対戦カードは今月12日に、そのほかの試合は25日に発表される。
順位は勝ち点(勝ち=3、引き分け=1、負け=0)の合計で決め、勝ち点が並んだ場合は得失点差、総得点、当該チーム間の対戦成績の順で決める。
年間1、2位が来季J1に自動昇格し、3~6位で残り1枠を争うトーナメント形式のプレーオフを行う。準決勝(3位対6位、4位対5位)は11月26日、決勝は12月3日。
今季からJ2とJ3の入れ替え戦が廃止され、J2の21、22位が自動降格し、J3の1、2位が自動昇格する。

ユースアカデミー 「育成元年」の成果と今後

昨年、大きな改革に乗り出した松本山雅FCの育成・普及組織「ユースアカデミー」。一昨年のJ1経験から、クラブは育成の強化の必要性を痛感。「育成元年」を掲げ、活動の柱の1つに据えた。初年にどのような手応えを得て、今年は何を目指すのか。アカデミーを統括する山﨑武ダイレクター(51)と、U-18(高校年代=ユース)の臼井弘貴監督(36)の話を基にまとめた。
クラブがアカデミーの大幅な体制強化を打ち出したのは昨年1月。山雅以外のJクラブでトップチームや育成の指導に携わった経験を持つ指導者7人を加え、人員配置を見直し、組織を改編した。
その成果もあり、昨季はU-18がJクラブの育成チームが競うJユースカップで、横浜Mや神戸を破って4強入り。U-15(中学生=ジュニアユース)は県クラブユース選手権を初制覇し、U-12(小学生=ジュニア)は全日本少年大会県大会を2連覇。各年代で好成績を残した。
山﨑ダイレクターは「成果が表れたのはうれしい」としつつ、「アカデミーの使命は、地域貢献とプロ選手の輩出。タイトル獲得や大会での好成績は手段であり、目的ではない」とする。
昨季J3公式戦に出場したFC東京U-23の久保建英は中学3年生。「同じ素質を持つ子どもが県内にいたとしても、久保になれる環境は整っていない」とも。
「大切なのは『強くなったね』と言われることではなく、『どうやって強くなったか』という部分が注目されること」。全国大会などで結果を出すと、素質がある子どもが集まり、才能が刺激し合い、開花する好循環が生まれるからだ。
山﨑ダイレクターは「山雅をいち早くそういう場にしたい。地域全体の育成環境の向上にもつながる」と力を込める。

昨年目に見えてレベルが向上したのがU-18(ユース)だ。初めて3人が、J公式戦出場が可能な2種登録されたほか、1軍は昇格初年で県リーグ1部優勝、2軍も参入戦を制して来季同2部に昇格。夏の日本クラブユース選手権は北信越予選を突破し、2011年以来2度目の全国大会に進んだ。
臼井監督は「遠くから眺めているだけでは分からなかった山の高さが、ある程度登ったことで頂上への道のりや険しさも含め、はっきりした」と手応えを表現。
Jユースカップ4強も「厳しい試合を勝ち進んだことは評価できるが、絶対的な技術や試合の流れを読む力などは全く足りない」とする一方、「『強くなるにはこうすればいい』というものが明確になった。新たな基準ができたのが一番の収穫」。
ユースはプロ選手の継続的な輩出が使命だが、2種登録された3人もトップに昇格できず、大学に進む。山﨑ダイレクターも「5年後、10年後ではなく、すぐにトップ選手を出すという気概を持ち、熱い集団に」と望む。
昨季の好成績で、今年はこれまで以上に注目を集めて大会などに臨むことになる。臼井監督は「プレッシャーの中でやれるのは幸せなこと。短期、長期で方向性を整理し、明らかになった道筋に沿って進んでいく」と先をにらむ。
(長岩将弘)