月別アーカイブ: 2016年9月

働く世代健康に 松本で「歩こうBIZ」始動

松本大学や松本商工会議所などでつくる松本市健康経営研究会は、働く世代にスポットを当てた健康づくり「歩こうBIZ&CYCLEBIZ(歩こうBIZ)」を、10月いっぱいの予定で行っている。仕事が忙しい世代の通勤時間に注目。マイカーから、徒歩や自転車、公共交通機関の利用へと、通勤スタイルを変えることで、手軽に運動してもらおうという試みだ。
少子化や定年年齢の引き上げに伴い働く人たちが高齢化傾向の中、事業所に「健康経営」を促すことで、生産性を上げるだけでなく、医療保険、介護保険の負担を軽減する狙いもある。
松本パルコなどの協力店舗、県松本地方事務所、長野銀行、市役所などの事業所にポスターを掲示し、パンフレットを置く。「通勤はスポーツだ」を合言葉に、「歩く大人はカッコいい」といったイメージの浸透を図ろうと、井上、ヤマザキ屋など、百貨店やシューズショップ、スポーツ用品店のショーウインドウなどを利用し、歩きやすい服装や靴のディスプレー、歩くことに必要な商品を展示する。
長野銀行に実証試験を依頼。従業員30人をピックアップし、活動量計を貸与。グループ分けし、目標達成を目指し競い合う。松本大学大学院の根本賢一教授の指導などを通し、歩くスタイルを確立していく。

市は、市民歩こう運動を展開しているが、参加は高齢者が中心。働く世代は仕事、家事、子育てなどに追われ、運動する時間の確保が難しいが、健康寿命延伸のためにも、この世代からの運動が大切と模索。
また、2015年度の県次世代ヘルスケア産業協議会による市内1600社を対象にした健康経営に関するアンケートでは、健康経営に関心がある企業は90%以上。しかし、取り組めない理由には、時間がなく、資金、人材の確保ができないことを挙げているため、時間やお金をかけない仕組みづくりが必要と判断した。
従業員の通勤手段では、73%が車、バイクなどを使っていることに注目。働く世代は、運動時間を生み出すことは難しく、日頃の生活の中で活動量を増やそうと、通勤時間を有効に使う仕組みづくりを企画した。

今後は、カーフリーデー、市民歩こう運動とも連携、働く世代の健康への意識を高めてもらう。市商工観光部健康産業・企業立地課の高野敬吾課長補佐は「歩くことで、公共交通機関の利用促進、町のにぎわい創出にもつながるなど、さまざまな効果が期待できる。来年度も継続し、幅の広い取り組みにしたい」と話している。
事務局の市健康産業・企業立地課電話34・3296
(八代けい子)

メンデルスゾーンの魅力伝える演奏会

松本市を拠点に活動する音楽グループ「あんさんぶるKEY(キー)」は10月7日午後7時から、第15回コンサートを市音楽文化ホール小ホールで開く。毎年1人の作曲家を取り上げる公演で、今年はロマン派のメンデルスゾーン(1809~47年)だ。
あんさんぶるKEYは、ピアノの渡辺かおるさん(寿北)、ソプラノの幅谷恵理さん(安曇野市穂高)、ピアノの臼田由香里さん(松本市横田)が2001年に結成。3人の名前の頭文字K(かおる)、E(恵理)、Y(由香里)を取ってグループ名にしている。
これまで中田喜直、林光、ブラームス、ベートーベンなど国内外の作曲家を紹介してきた。
メンデルスゾーンを提案したのは渡辺さん。「『子どものための6つの小品』を弾きたくて。1曲1曲短いが良い曲。ほとんど知られていないのでぜひ知ってほしい」
臼田さんは、人気のピアノソロ曲「ロンドカプリッチオーソ」。「メンデルスゾーン21歳の時の作品だが、天才ぶりが現れている」という。
2人の連弾は、メンデルスゾーンが姉とよく弾いたとされる「アンダンテとアレグロ」。「難曲だが華やか」(臼田さん)。
歌曲は、恋心をうたった「歌の翼に」、詩人ゲーテと彼の恋人がやりとりした詩に曲を付けた「ズライカⅠ、Ⅱ」など。「旋律が美しい。気持ちよくなってもらえたら」と幅谷さん。
メンデルスゾーンはピアニスト、指揮者、音楽学校を設立した教育者など、多彩な顔を持つ音楽家。シューマンは「ロマン派のモーツァルト」と評した。
渡辺さんは「バッハやモーツァルトの音楽をしっかり自分のものにした上で、美しいメロディーを乗せて自分の世界をつくり出している。先人のスタイルが垣間見えるところも楽しんでもらえたら」と話している。
一般2000円、高校生以下1000円。同ホール電話47・2004
(松尾尚久)

ミンダナオの子どもに学ぶ講演会

松本おはなしの会(増本加代代表、15人)は「大人のためのおはなし会」が80回になるのを記念して10月8日午前10~11時半、松本市のあがたの森文化会館で講演会を開く。講師の松居友さん(63)が「昔話とこころの自立~お話が息づくミンダナオ島の子どもたちが教えてくれた大切なこと~」と題して話す。
同会は1981年から保育園や小・中学校などで昔話などを本も絵もなく語る素話(ストーリーテリング)の活動をしている。96年に初めて大人のために行い好評だったことから、以後毎年4回大人対象の会も開いている。
松居さんは東京都出身で元福武書店児童図書編集長。40年も内戦が続くフィリピン・ミンダナオ島に住み、子ども図書館を設立し、保育所や小学校建設、医療支援などの活動を精力的に行っている。「昔話の死と誕生」「絵本は愛の体験です」など著書多数。
参加費は資料代500円。未就学児は入場不可。問い合わせは増本さん電話39・7644。

7日午後6~8時半、日本福音ルーテル松本教会(宮渕1)で「松居さんを囲む会」を開く。同会有志がミンダナオでの活動を詳しく聞こうと企画した。参加費1500円(軽食付き)。申し込みは谷口さん電話090・7179・2187

松居さんは8日午後3~4時半、大町市立大町図書館でも「お話の力、生きる力とは~ミンダナオの子どもと日本の子ども」と題して講演する。入場無料。同館電話0261・21・1616
(谷田敦子、大山博)

「塩尻に金メダル男を呼ぼう」東座が投票呼び掛け

お笑い芸人の内村光良さんが監督し、塩尻市が舞台の映画「金メダル男」が10月22日、全国で公開になる。同作の公式ホームページ(HP)上では、主演俳優の舞台あいさつ会場を全国の映画館の中から決める投票を10日まで実施中。ロケ地にもなった大門四番町の映画館「東座」も「塩尻に金メダル男を呼ぼう」と投票を呼び掛けている。
「めざせ一等賞!キャストを劇場に呼ぼう」と題したキャンペーンで、投票の対象は全国の映画館で、松本地方は東座と松本シネマライツの2カ所。投票はHPの応募フォームから。最多得票館では封切り翌日の23日、内村さんとHey!Say!JUMPの知念侑季さんが舞台あいさつする。
金メダル男は、東京オリンピックの年に塩尻に生まれた秋田泉一の物語。奈良井川での魚のつかみ捕りや小学校の運動会など、あらゆることで1等賞を取り続け「塩尻の金メダル男」と呼ばれる泉一が、大人になってからもあらゆる1等賞を目指し、七転び八起きの人生を送るドタバタ喜劇だ。
青年時代の泉一を知念さん、壮年時代を内村さんが演じるほか、木村多江さん、土屋太鳳さん、笑福亭鶴瓶さんらが出演する。

東座社長の合木こずえさんによると、内村さんは20年ほど前、テレビのドキュメンタリー番組で東座を知り、訪れた。「内村さんがジャッキー・チェンなどに夢中になった古里(熊本県人吉市)の映画館に似ていたのだそう」と合木さん。
塩尻でのロケは1日だけだったが、作品内には東座をはじめ、JR塩尻駅やレザンホールなどが登場。「『塩尻』という地名が全国に知れ渡る。地元でも映画を盛り上げたい」と合木さんは言う。

東座は座席数168席。合木さんは当初、「いくら映画の舞台となった地でも、この小ささでは…」と、ネット投票の周知を遠慮していたが、「狙ってみよう」という市民の声を受け、泉一と同様“1等賞”を目指す決意をし、フェイスブックなどを通じて周知活動を始めた。
「内村さんは全国の映画館に舞台あいさつのチャンスを与えてくれた。あきらめずに1番を目指すことで、地元に何かが生まれるかもしれない。しゃにむに頑張る」と笑顔を見せた。
(松尾尚久)

松本歯科大が「カムカムメニュー写真コンテスト」の作品募集

松本歯科大が「カムカムメニュー写真コンテスト」の作品募集

「よく噛(か)んでおいしく健康に」をテーマに、カムカム(噛む噛む)メニューの普及に取り組む松本歯科大学(塩尻市広丘郷原)は、「第3回カムカムメニュー写真コンテスト」の作品を、10月31日まで募っている。
カムカムメニューは、食材や調理法を工夫し、食感やかみ応えがあり、食べた人が自然とかむことを意識する料理。
一般の人や飲食店など、だれでも応募可能。料理の写真にコメントを付ける。松本歯科大ホームページから応募用紙をダウンロードし、メール(kyanagisawa@po.mdu.ac.jp)で応募。応募用紙は松本歯科大学病院にも設置する。
最優秀賞には1万円分の商品券、松本歯科大学賞には5000円分の歯科大レストラン食事券など、各賞に賞品がある。
11月19日午後1~4時半に、学内の図書会館で応募全作品の展示発表。表彰式は午後3時45分から。茨城県東西茨城歯科医師会の塙章一さんの講演会「食べることから考える生活環境デザインと健康なまちづくり-食のユニバーサルデザインからヘルスプロモーションへ」(午後2~3時半)もある。
松本歯科大電話54・3210
(松尾尚久)

難敵清水相手に完封、自動昇格圏2位を維持 J2第33節

160927yampJ2は25、26日、第33節を各地で行った。J1自動昇格圏内の2位にいる山雅は25日、勝ち点4差で4位につける清水エスパルスとアルウィンで対戦し、1-0で勝った。今季最多の観客1万7880人の前でセットプレーから得点、衰えない走力で相手の攻撃を封じるなど攻守に“らしさ”を発揮。点差以上の完勝で、2位を維持した。
山雅は試合開始直後からペースを握った。セカンドボールをことごとく拾い、前線の選手がプレッシャーを掛け、リーグ最多得点の相手に攻撃のリズムをつくらせない。
前半24分、センターサークル内から喜山が蹴ったFKを山本が頭で落とし、工藤が滑り込むように合わせて先制。追加点は奪えなかったが、その後も主導権を握り続けた。
後半終盤は相次いで攻撃的な選手を投入した相手に押し込まれたが集中を切らさず、決定的な場面をつくらせず守り切った。
「現状の戦力はJ2で最も充実している」と、清水を警戒していた反町監督。荒れたピッチや相手のミスに救われた部分もあると認めつつ、「攻守に足を止めず、粘り強く戦えた」と選手をたたえた。
が、好内容にも飯田は「今季取り組んでいる、パスをつなぐサッカーがほとんどできなかった。できていれば、終盤も流れを取り戻せたはず」と課題を指摘。
田中も「次につながる内容だったが、勘違いしてはいけない。謙虚に、ひたむきに、こういう試合を続けることが大事」と、19位・讃岐との次節に向け、慢心を戒めた。
直近9戦を無敗とした山雅だが、3位C大阪も勝ち、勝ち点1差で追われる状況は変わらない。さらに次節は警告累積で山本と岩間が出場停止。リーグ終盤の戦いが厳しさを増す中、主力2人を同時に欠くのは痛いが、総力戦で乗り切る構えだ。
(取材班)

亡き父の戦争体験を本に 安曇野の降幡さん

安曇野市穂高柏原の降幡えつ子さん(66)が、木版画と文章で亡き父の戦争体験をつづった本を自費出版した。戦地で受けた傷の後遺症で何度も入退院を繰り返す父の姿を見ながら育った降幡さん。「父と同じ運命の人は他にもいたと思う。若者や子どもたちに戦争の現実と命の重さを知ってもらいたい」と本にまとめた。
題名は「わいこっぼがもどってきた」。「わいこっぼ」とは、父の服部清則(文中では清)さんや降幡さんが生まれた鹿児島県国分市(現・霧島市)の言葉で、「いたずらっ子」などの意味。「いたずらっ子が強い生命力で戦地から戻ってきた」という事実を表した。
服部さんは17歳で入隊。戦車操縦を身に付け、やがてフィリピン戦線へ。
そこで乗っていた戦車が銃撃を受け、同乗者は全員死亡。服部さんは右耳の聴力を失い、体に無数の砲弾が残った。その後さらに、至近距離から右腕と腰を撃たれ、動けなくなったが、12日間を1人で生き抜いた。敗戦後、マラリアにかかりながらも米軍の野戦病院で何度も手術を受けたが完治はしなかった。
1946(昭和21)年に帰国した時は、すでに葬式が済んでいたという。その後、結婚し、降幡さんが生まれた。仕事も始めて大阪へ移住したが、手術の繰り返しは何十年も続き、昨年、90歳で他界した。
降幡さんが服部さんに戦争体験を聞き始めたのは亡くなる10年ほど前。「話すのをいやがり、私は嫌われてしまった」。それでも根気よく聞き取りを続け、得意な木版画も制作し、13点を挿絵のように載せて本にした。「父が生き抜いてくれたから私や子どもに命がつながった」と感慨深げに話す。
34ページ。縦横26センチの正方形。1300円(税別)。平安堂あづみ野店などで扱っている。
(長田久美子)

山賊焼きを全国区に 「藤沢市民まつり」でPR

松本地域の山賊焼き提供店などでつくる信州松本山賊焼応援団(市東一也団長)は24、25日、姉妹都市の神奈川県藤沢市で開く「第43回藤沢市民まつり」に参加、松本山賊焼をPRする。県外でのPR活動は初めてといい、チラシなどを作成。山賊焼きのおいしさを伝えると共に、松本市へ足を運んでもらうきっかけにしたいと力が入る。
チラシはA5判。「『松本山賊焼』って…何?」、「なぜ『山賊焼』って名前なの?」など、松本山賊焼を紹介。食べ方、味の秘密、松本の紹介も盛り込んだ。3000枚印刷した。販売する際のパックの掛け紙も1000枚作った。
当日は、みそだれに漬け込んだ国産もも肉286キロ、約1000枚を用意。試食を提供するほか、1枚600円で販売する予定だ。
「山賊焼きを全国区に」と、松本市の地元グルメPR事業の補助金100万円を受けての活動。山賊焼きを目当てに、飲食店を訪れる観光客も増えていることから、県外にPRしようと企画した。
「山賊焼きを松本の名物に」という動きは11年前、松本食堂事業協同組合青年部がスタート。2012年10月、信州松本山賊焼応援団を結成した。副団長の志賀丈師さん(49)は「いざ出陣という感じ。県内外で、認知度が高くなっていることから、さらに浸透させようと出向くことにした。ぜひ、松本に来て食べてほしい」と話している。
(八代けい子)