月別アーカイブ: 2016年8月

豪華アウトドア体験を 白馬に「グランピング」エリア誕生

白馬村北城和田野の白馬樅(もみ)の木ホテル敷地内に、国内外で注目を浴びる「グランピング」ができるエリアがオープンした。宿泊可能な豪華なテント、誰でも利用できるハンモックやチェア、たき火やお酒が飲めるバーを併設。白馬の豊かな自然の中で楽しめる、ぜいたくなアウトドア体験が魅力だ。
グランピングは、「グラマラス」と「キャンピング」を掛け合わせた造語。手軽に、豪華なアウトドア体験ができ、欧米のキャンプ施設で人気。近年、国内でも流行の兆しを見せている。
周囲の自然を生かした企画に力を入れてきた同ホテルが、新たな試みとして、冬期のみ営業するホテル所有のパブとホテルを結ぶ400平方メートル弱の森をグランピング用地に整備した。
宿泊可能なフランス製のテントは、バルコニーを含めて約35平方メートル。テレビ、ソファ、ベッド、コーヒーマシンなどが置かれ、ホテルの客室にも劣らない豪華さ。ホテルの専属シェフが腕を振るうディナー、丁寧なベッドメークなど、ホテルならではの格式高いサービスを組み合わせたグランピングが売りだ。
エリアにはほかに、洗練された雰囲気のベルギー製、ノルウェー製のテントを設置。宿泊はできないが、誰でも入ることができる。
エリアは夕方から、たき火やぼんやり光るランプやシャンデリアでおしゃれに照らされ、ワインやウイスキーが飲めるバーが開店。今季は、来場者に焼きマシュマロの振る舞いもしている。
ホテルオーナーの丸山一馬さん(38)は「アウトドアの『タフさ』に、『豪華さ』という交わりそうにない要素が融合した体験。白馬の自然を満喫しながら、至れり尽くせりのアウトドア体験を楽しんで」とPRする。すでに利用者からの反応も良好で、エリアの拡張に取り組んでいる。

エリアは10月31日まで開き、テント宿泊プランも同期間に提供。1日1組限定で定員2~4人。宿泊費は1人2万4000円から。バーは8月31日までは毎日だが、9~10月末は不定期に開く。営業は午後5~10時。詳しくは樅の木ホテルホームページへ。電話0261・72・5001
(大山博)

塩尻ワインの会 ワインガイドが企画

塩尻観光ワインガイドの有志3人が「はじめての塩尻ワインの会Blanc(白)」を9月24日午後6時半から、塩尻市広丘吉田のレストラン「ミルポワ」で開く。市の催しの手伝いなどをしているガイドが、初めて自分たちで企画したイベント。「ワインで塩尻を盛り上げたい」という熱い思いを形にする。
中村剣さん(49、広丘原新田)、山田玲子さん(48、広丘吉田)、山口美子さん(46、松本市双葉)。市観光協会が開く観光ワインガイド養成講座の4期生(14年度卒業)で、修了後は塩尻ワイナリーフェスタの案内役などをしてきた。
ワイン会は飲み仲間の3人が発案。中村さんが学長を務める市民講座「信州アルプス大学」もワイン会を検討していたことから、同大学が参加の窓口に。
「塩尻ワインの魅力は味と作り手の顔が見える安心感」と山田さん。「愛飲者が増えれば農家やワイナリーが元気になり、より良いワインが生まれる」
当日は塩尻産ブドウを原料に市内で醸造した白ワイン8銘柄を用意し、フランス料理と共に味わう。ワインは高額なものでなく、家庭でも楽しめる手軽なものをそろえる。
塩尻ワインの歴史や市内のワイナリー、白ワインに合う料理なども紹介する。「生産者と消費者の交流を生みたい。ブドウ農家や醸造家もぜひ参加してほしい」と山口さん。
会費5000円。定員先着30人。参加申し込みは信州アルプス大学のホームページか、電話080・6937・4937。締め切り9月16日。11月19日には赤ワインを味わう会も計画している。
(松尾尚久)

県内4年制8大学連携 大学祭の魅力発信

県内の4年制8大学・12キャンパスの大学祭実行委員会でつくる交流会が、各大学祭の日程や見どころをまとめた初の合同リーフレットを作製している。協力して大学祭の魅力を発信し、学生の立場から地元大学の良さをPR。中高生に県内での進学を考えてもらうきっかけにもしたいという。
交流会は信大の松本、長野(工学、教育)、伊那、上田の5キャンパスと松本大、松本歯科大(塩尻市)、諏訪東京理科大(茅野市)、県看護大(駒ケ根市)、清泉女学院大(長野市)、長野大(上田市)、佐久大(佐久市)の大学祭実行委が参加。12年度から共同で各大学祭をPRしている。
8大学は「高等教育コンソーシアム信州」に加盟。学生らは遠隔講義システムを利用したテレビ会議で4月から話し合いを重ね、今年の取り組みを進めてきた。24日は松本大に各大学の大学祭実行委員長らが集まり、それぞれのイベントや見どころなどを発表した。
作製中のリーフレットはA6判で広げるとA3判に。各大学祭の日程や目玉企画のほか、各会場への案内地図などを掲載する。8000部を作り、9月10、11日に一般公開する県看護大「鈴風祭」を皮切りに、各大学祭で順次配る。
今年は合同ポスターや、記念撮影が楽しめる「顔はめ看板」も作製した。交流会副代表の荒井太洋さん(21、信大医学部4年)は「各大学と連携しながら情報交換を密にし、共に県内の大学祭を盛り上げたい」と話した。
(高山佳晃)

天皇杯1回戦 若手躍動で大勝 内容に課題も

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サッカーの第96回天皇杯全日本選手権は27、28日、各地で1回戦36試合を行った。山雅は28日、山口県代表の徳山大学とアルウィンで対戦し、6-0で大勝した。リーグ戦で出場機会がない若手らが躍動した一方、大学生の相手にペースを握られる時間帯も長く、課題を残した。
山雅は直近のリーグ戦(21日)から先発7人を入れ替え、3年目の柳下と高卒新人の前田が公式戦初先発。GKは今季初出場の白井。
前半はほぼ一方的な展開。山雅は開始直後から押し込み7分、前田が左サイド深くから上げたクロスに三島が滑り込みながら合わせて先制。28分にも安川が蹴ったFKの流れから後藤が頭で折り返し、三島が蹴り込んだ。
さらに1分後、ウィリアンスのシュートはゴールポストをたたいたが、跳ね返りを前田が蹴り込み3点目。42分にはゴール正面で前田から絶妙なヒールパスを受けたウィリアンスが決めて4-0。
しかし、後半は様相が一変。相手に中盤を支配され、セカンドボールを拾われ続けた。決定機こそつくらせなかったが、攻めあぐねる時間が続く。
潮目が変わったのは終盤。42分、柳下の右クロスを途中出場の石原が合わせて突き放し、ロスタイムには相手GKをかわした三島が途中出場の山本にゴールを譲って駄目を押した。
スコアは圧倒。しかし、反町監督は「練習で繰り返しているミスが出てしまい、大きな収穫とは言えない。もっとこだわりを持ってやってほしい」と、若手に一層の奮起を求めた。
前田は準公式戦(3月のプレシーズンマッチ)を除きプロ初得点を挙げたが、「ボールを失うことも多く、まだまだ。次の(出場)機会があれば頑張るだけ」と表情を緩めず、7月末の加入後、初ゴールを含め2得点の三島も「チャンスはもっとあった。悔しさの方が大きい。全体的にプレーも良くなく、特に後半は見つめ直す必要がある」。
次週(9月3日)の2回戦は、1回戦でJ2岐阜を破ったJFLのホンダFC(静岡県代表)をアルウィンに迎える。JFL時代の対戦成績は山雅の2勝1分け1敗。
(長岩将弘、田中信太郎)

60代男性バンド活躍 CD制作や演奏会など

塩尻、松本市の60代の男性3人でつくるバンド「たいむ☆すいっち」(本沢忠俊代表)が、5作目のオジリナルCDを制作したほか、敬老会での演奏など、活動の輪を広げている。3人は、寺西定雄さん(70、塩尻市宗賀)が作詞、作曲と映像を手がけた塩尻市をPRする歌「マイタウンしおじり」に歌と演奏などで協力。4人で9月2日、CDとDVDの10セットを市に贈る。
本沢さん(65、塩尻市岩垂)、青木弘貴さん(64、同市下西条)、伊藤博滋さん(63、松本市笹賀)は、塩尻高校(現塩尻志学館高校)時代からの知り合いで、2004年にバンドを結成。以後、100曲ほどのオリジナルソングを手がけ、60曲以上を収録した。アコースティックギターとエレキギターの演奏で歌い、13年から敬老会、お祭りなどで年3、4回演奏をする。

寺西さんは「マイタウン-」の歌を、自身が撮りためた映像と合わせインターネットのYouTubeで公開している。しかし、詞に機械音声で曲を付けたところ「機械音声では面白味がない」と、歌い手を求めて3人に知人を介し協力を持ちかけた。
詞には寺西さんが高ボッチ、桔梗ケ原、平出遺跡、奈良井宿などを盛り込んだ。本沢さん(ペンネーム並木俊彦)は定住、移住も意識して「おいでよここへstayhereぼくらのとなりへjustnow」などと補作し、青木さんが編曲。寺西さんは8月20日、たいむ☆すいっちの歌もYouTubeで公開した。

たいむ☆すいっち5作目のCDアルバム「幸せの方程式」は今月完成させた。詩の大半は本沢さんが担当し、伊藤さん初の作曲「生きてゆく」、青木さん作曲「幸せの方程式」など12曲を収録した。
ほのぼのとしたイラストのジャケットは、3人の友人でデザイン事務所を営む川上良一さん(64、塩尻市下西条)がデザインした。CDは島村楽器松本パルコ店(松本市中央1)、フォーク酒場風待茶房(塩尻市広丘)で1000円で販売。

たいむ☆すいっちは、これまでの演奏活動で受けた謝礼金やCD売り上げの一部を6月、塩尻市社協に寄付した。9月以降、敬老会、保育園、歌声喫茶からの依頼で演奏する。本沢さんは「孫を抱っこしながら練習した。楽しい。張り合いです。歌の輪を大きくしていきたい」と話す。
本沢さん電話090・5782・1772
(田原富美子)

大鏡を4代引き継ぐ 松本の山崎理髪店

横3尺(約1メートル)、縦4尺(約1・2メートル)の大きさから「三四(さんし)の鏡」と言われる大鏡を4代にわたり引き継ぐ松本市里山辺の山崎理髪店(百瀬公子さん経営)。昨年末から行った店の改築が完了し、営業を再開して約1カ月がたつ。「三四の鏡」をそのまま残した店内に常連客らは喜び、期待を寄せている。
1912(明治45)年創業。「鏡はひいおじいちゃんがリヤカーに載せて街から持ってきたようです」と百瀬さん(38)。3台ある鏡はケヤキやナラの木枠に囲まれ装飾家具のような存在感だ。
4代目の百瀬さんは20代で家業を継ぎ、ここ十数年は一人で店を切り盛りしてきた。5年前、結婚で住まいは波田に移したが、この春、長男聡ちゃん(4)の入園を機に、店舗兼住宅として改築を決心した。
旧店舗は大鏡のほか小上がりもあり、常連客の憩いのスペースとなっていた。改築に際し、大鏡と小上がりを残して、落ち着いた雰囲気にと建築家の藤松幹雄さん(58、開智)に要望。県産材や天然塗料を多く用いた店に生まれ変わった。
同店には30年近く、鏡が縁で神奈川県から年に1回、訪れる常連客もおり、改築中は途中経過を百瀬さんがメールで報告。お盆にはお祝いに来てくれたという。
24日、夫婦で来店した輿昭三さん(87、里山辺)は「生まれて初めて髪を切ったのがこの店。以来、通っている。鏡が残っていて落ち着く」。代々の意志を継ぐ百瀬さんに感心しているという。
百瀬さんは「大鏡あってこその店。古いものは大切にしつつ、新しいご縁も育てられればうれしい」と話す。
(井出順子)

えんぱーくの事業アイデア募集

塩尻市は、市民交流センターえんぱーく(大門一番町)で来年度行う事業を市民団体や企業から募っている。「より良い街づくりのアイデアを民間から募り、協力して実現したい」とし、事業の内容や実際に行うために必要な事項の相談に市職員が応じる。応募期限は10月7日。
市はえんぱーくで▽子育て支援・青少年交流▽市民活動支援▽ビジネス支援-など5項目を重点に事業を展開。提案は5項目やそれらを融合させた「交流企画事業」「協働のまちづくり推進事業」などで求めている。
提案が採択され、予算が付けば来年度の市の委託事業に。実施は提案した団体や企業がが担い、個人の提案は受け付けない。本年度は市内のNPO法人わおんが提案した、子どもだけの街「こどもしおじり」や、えんぱーくらぶの「信州アルプス大学」などが事業化された。
参考として市は本年度事業の内容や経費などを示したカタログを作成。市内の公共施設に置き、市ホームページでも公開している。
「『私たちが持つスキルや人脈を使えばより成果が上がる、私たちならもっと効率よくできる』などと感じたら、そのアイデアを提案してほしい」(担当の市民活動支援係)
提案は所定の応募書で行い、事業内容やスケジュール、収支計画などの記載が必要。書類作成も市職員がサポートする。市民活動支援係・電話53・3350
(松尾尚久)

音やにおい楽しむ発動機の運転会 28日安曇野

大正から昭和30年代ごろまで、農作業などの動力源として活躍した石油発動機。この収集家の安曇野市豊科の竹岡信行さん(42)と松本市寿の山本孝雄さん(65)らは28日午前9時~午後2時、「懐かしの発動機運転会」を安曇野市堀金のほりでーゆ~四季の郷で開く。県内外の収集家が自慢の愛機を持ち寄り、半世紀以上前の農村で響いた音やにおいを楽しむ。
今回の運転会では昭和30年前後に製造された「クボタオートエンジン」シリーズの1機種だけを展示。石油発動機の中では「最も売れた機種の一つ」(竹岡さん)といい、県内の他、宮城、山梨、三重県などから40~50台が集まる予定だ。
発動機の魅力は「パンパンパン」という破裂音を伴った音と燃料が燃えるにおいといい、竹岡さんは「しっかり動く状態で保存するのも収集家の役目。今回は単一機種だが、ちょっとした部品の違いを探すのも面白い」と話す。

古い自動車を修理するのが趣味だった竹岡さんは、約6年前に石油発動機の存在を知り、各地で開かれていた運転会などに参加しているうちに魅力に引き込まれた。現在は約30台を所有。「発動機に出合ってから、自分は機械を修理するのが好きだということを改めて認識した。自動車は維持費がかかるが、発動機はかからず、物は重いが手軽です」と笑う。
山本さんは中学校の技術の授業で発動機を分解した記憶があり、15年ほど前に「再会」。その音とにおいから一気に懐かしさがよみがえり、自分でも集めるようになった。現在は約40台所有しており、大正時代に製造された米国製の発動機が一番の自慢だ。「まだ自分たちの知らない発動機の方が多いはず。奥が深い」と言い、興味は尽きない様子だ。
2人は数年前に設立された県発動機遺産保存研究会のメンバーで、これまでも中信地区のメンバーを集めて自主的な運転会を開催。今後もさまざまなテーマを決めて開くという。竹岡さんは「お年寄りの中には『懐かしい』と思う人が多いはず。ぜひ見にきて」。
竹岡さん電話090・3808・7011

【石油発動機】灯油を燃料とし、主に農作業や土木現場などの動力源として使用。脱穀機や耕運機などの作業機械と発動機をベルトでつなぎ、回転により力を伝える。明治時代後期に輸入され、大正時代には国内生産が始まった。最盛期には国内に製造メーカーが数百社あったが、昭和30年代に入るとガソリンやディーゼルエンジンの登場で、急速に衰退した。
(浜秋彦)