月別アーカイブ: 2016年5月

アズサポが方言を盛り込んだLINEスタンプ「安曇ガッタロー」を販売開始

安曇野市の自営業、中小企業の若手経営者らでつくる「アズサポ」(安曇野をサポートする会)は14日、地域の方言を盛り込んだLINE(ライン)スタンプ「安曇ガッタロー」を作り、販売を始めた。市を元気にしようという活動の1つ。方言を通して、安曇野を世界に発信しようという取り組みだ。
ガッタローは、わんぱくを意味する方言「がった坊主(ぼうず)」から。キャラクターは、安曇野市で活動するデザイナー矢ケ崎敦子さん(28)がデザインした。リンゴを使いたいという要望があったこと、猫の人気が高まっていることから考えた、“ぶさかわ”(ぶさいく+かわいい)キャラクターだ。
「ずく出せや」「へえだめせ」「ごうさわく」など、方言が入ったスタンプの他、動作で喜怒哀楽などを表現したものもある。全40種。
地域の良さ、色を含んでいる方言を広めようと企画した。若者らが方言を使わなくなっている現状もあるため、若者らのコミュニケーションツールとして人気の高いLINEに注目し、方言のスタンプを作ることにした。LINEスタンプは海外での購入もあるという。
「地震、増税など、暗いニュースが多い中、地域を元気づけるのに必要なのは明るさとユーモアなのではないか。がった坊主は、いたずらをするけど、憎めない存在。今は少なくなっている」と辻谷洋一会長(38、穂高)。スタンプは第2弾も検討中。近い将来は着ぐるみを作り、イベントで、ちょっと「がった」をしたいと張り切っている。「目標は、くまモン(熊本県)を超えることです」
1セット120円。LINEスタンプショップで、「アズサポ」か「安曇ガッタロー」で検索する。
アズサポこれまで婚活パーティーを開いたり、街おこしイベントの軽トラ市を開いたり―と、ヤマコイ(穂高山麓に熱気と活力をもたらす会)として活動。目的を達成したことから、対象を広げ、市全体を元気にしようと名前を変えた。
(八代けい子)

はしご酒の楽しみ方より幅広く 14日「まつもと城町バル」

松本市の中心市街地の店を、はしご酒して楽しむ第2回「まつもと城町バル」(実行委員会主催)は6月14日に開く。中町通りなどにエリアを広げたり、コミックカフェなども入り、実行委はより幅広い楽しみ方ができると意気込む。チケットを販売している。
今回は、新規の13店舗を含めた61店舗が参加する。チケット1枚で、お薦めメニューとドリンクが楽しめる。店は和食、洋食、中華、韓国料理、ラーメン店など、さまざまなジャンル。メニューは、ローストチキンハーフ(半身)、フルーツの盛り合わせなど、各店の自慢の味がそろう。
コミックカフェのナイトパック(6時間)といったユニークなものも。ドリンクは日本酒、ビールなどアルコール類の他、ノンアルコールもある。
新しい人の流れをつくり、活性化につなげようと企画し、プレ開催を含め3回目。松本市近辺の人だけでなく、伊那市、東京などから訪れる人もいる。まつもと城町バルで新しい店を知り、常連になったケースもある。関郁美実行委員長(50)は「認知されてきたという手応えはある。今後は、エリアをさらに拡大し開いていきたい」と話す。
チケットは5枚つづりで3500円(当日4000円)。限定1000冊。ノンアルコールは500円引き。事務局(中央4)、参加店などで扱う。チケットは、当日の運転代行(エスコート代行)、松本タクシー協議会加盟のタクシーでも使える他、28日まで「あとバル」として参加店で利用できる。
チケットは、フェイスブックのページでも予約できる。サイトでは、クレジット決済も可能だ(いずれも「まつもと城町バル」で検索)。事務局電話080・3354・4686
(八代けい子)

「松本紬(つむぎ)伝える武井豊子の仕事展」開催

松本市ものづくり伝承塾と松本紬(つむぎ)組合は6月1~5日、同市中央1の市美術館多目的ホールで「松本紬を伝える武井豊子の仕事展」を開く。日本伝統工芸士の武井豊子さん(60、中山)の作品を中心に、松本紬組合の職人や市ものづくり伝承塾の研究生の作品を合わせて紹介する。
仮仕立ての着物や、反物、帯、小物など約70点。2012年全国染色作品展で最高賞のシルク博物館賞を受けた武井さんの「百万粒の夢」(横浜シルク博物館所蔵)も地元で初公開する。
武井さんは20代で松本紬の第一人者故永井千治さんに弟子入りし79年に独立。03年、全国伝統的工芸品公募展で内閣総理大臣賞に選ばれたほか多数の受賞歴がある。
「松本紬はデザインから糸つむぎ、草木染、織りまですべて一つの工房で作業でき、作者の個性が出せるのが魅力」と武井さん。安曇野産の天蚕糸を折り込むため、美しい光沢が出るという。
今回は染料となる草木やそれによって染めた絹糸、まゆも展示。また、4日午前11時から、武井さんと永井覚さん(松本紬組合長)に、浅野裕子さん(伝承塾研修生)が質問する形のギャラリートーク(要予約、先着30人)も行う。
武井さんは「地元でもあまりない松本紬をぜひこの機会に見てほしい」と話す。
午前10時~午後5時(最終日4時)。入場無料。問い合わせは武井さん電話25・7020
(井出順子)

塩尻市が大手企業の若手社員と「MICHIKARA(ミチカラ)」プロジェクトを本格始動

塩尻市は本年度、市が抱える地域課題を、大手企業の若手社員と協働で解決する「MICHIKARA(ミチカラ)」プロジェクトを本格始動する。6月下旬から約3週間、市の5つの課題について議論し、解決策を小口利幸市長に提案。提案事業は9月以降の事業評価、予算査定を経て、来年度予算案に反映される。
1月に試行(第1期)。6月からは第2期で、リクルート、ソフトバンク、日本たばこ産業(JT)の若手社員が参加。総務省や経済産業省の若手職員も携わる。
取り組むのは塩尻型森林経営や保育士不足など5課題。23日に東京のソフトバンク本社で顔合わせ、7月15~17日に市内でフィールドワーク合宿、17日に小口市長へ提言する。市シティプロモーション係の山田崇係長(40)は「全国の自治体が悩む課題を、市民、大手企業社員、市職員が力を合わせ、塩尻から解決していきたい」と話す。

第1期はリクルート7人、ソフトバンク7人、市職員16人(若手~部課長級)が、空き家対策や子育て世代の復職・両立支援など5テーマに取り組んだ。メンバーは1月25日から毎晩深夜までインターネット上で議論を重ねたり、市民への聞き取り調査をしたりして、2月に市内で行った3日間の合宿で案を練り上げ、小口市長へ直接伝えた。
わずか2週間。参加した市企画政策部の北野幸徳さん(37)は「大手企業のスピード感に圧倒された。脳みそがカラカラになるまで案を出し続ける姿勢に強く影響を受けた」と振り返る。
5月21日、5案の進ちょく状況の報告会を市内で開催。空き家対策チーム考案の「空き家おそうじフェスタ」や、子育て女性の復職・両立支援チーム考案の施策「Seed(シード)」などが具体的に動いていると知ったリクルートやソフトバンク社員は「うれしい」と目を輝かせた。

ミチカラは「1日でいいので塩尻のために力を貸してください」という山田係長(41)の呼びかけに大手企業が応える形で実現。民間の力で施策を充実させたい市と、次世代リーダー層の人材育成を模索する企業の思惑が合致した。
ソフトバンク採用・人材開発統括部の須藤三佳さんは「多くの研修は『勉強になった』で終わるが、塩尻では現実の課題に異業種の人と一緒に取り組み、案を市長に直接伝え、実際に事業化の可能性がある。ミチカラに参加希望の社員は多い」。リクルートの新規事業開発担当者も6月は人事部選抜で3人、全社員約1万人からの選抜者2人を塩尻へ送り込むという。
(松尾尚久)

ニシマが県の生産品をブランド化

ギフトとセレモニーのニシマ(松本市島内)は、県の生産品をブランド化しようという取り組み、「PRODUCTSHINSYU(プロダクト信州)」を今春、始めた。地元の生産品を知ることで、若者が信州に愛情を持ったり、地域を盛り上げたりするきっかけにと、期待する。
高品質の他、生産場所が県内だったり、県内産の原材料を使ったり、県とのつながりにストーリー性があることなどが選定基準という。同社の雑貨・ウエディング事業部が手掛ける「プレシアバイアルネ」(島立)で扱う。現在は日本酒やワイン、蜂蜜など40~50種を置く。
生産品や職人に注目することで、新しい商品を発掘するなど、地域活性化に貢献したい考え。信州産の生産品やそれにまつわる話をすることで、「結婚式の引き出物に使いたい」といった人もいるという。ニシマのマネジャー西山裕一さん(35)は「地元の魅力ある生産品を求めている人がいる」と手応えを感じている。
今後は、松本の木材を使った商品を取り扱う他、「PRODUCT―」ブランドのカタログギフトを手掛ける、新商品の開発なども視野に入れる。職人やその技にスポットを当てたイベントも主催していきたい考えだ。
「県内には若者が知らない魅力、宝がたくさんある。取り組みを通し、信州産の生産品を知るだけでなく、誇りに思ってもらえたらいい」と西山さん。優れた物は、今も継承されているとし、西山さんは「古い、ださいではなく、ブランド化することで、若者が受け入れやすくなるのではないか。啓発活動の一助になればうれしい」と話している。
プレシアバイアルネ電話50・9677
(八代けい子)

木曽の赤カブの実を押しずしに 「すんき」の余りで新製品

木曽町の県木曽農業改良普及センターは農産物加工施設「みたけグルメ工房」(三岳)と共同で、伝統野菜の赤カブの実を使い、押しずしを作った。健康食品として人気が高まる特産の漬物「すんき」の生産増に伴い、余った実の部分の利用拡大を目指した。
酢飯に木曽牛肉のそぼろやシソの葉、シイタケを混ぜ、細かく切った赤カブの実の甘酢漬けをのせた。鮮やかな色と歯応え、酸味が特徴だ。
すんきは赤カブの葉と茎を、塩を使わず乳酸発酵させる。残った実の部分は甘酢漬けなどにするが、利用が進んでいなかった。
センターは本年度、「すんきの生産振興とブランド化の推進」に取り組み、実の利用拡大はその一環。みたけグルメ工房に提案し、西尾礼子代表(76)らが商品化した。
センターは今後も、木曽地域特産加工開発連絡会員の加工施設などに実の商品開発を呼び掛ける。西尾代表は「木曽牛と合わせられたのが良かった。実をどんどん使いたい」と話す。
1個(約8センチ角)350円。25日から、道の駅三岳の農産物直売所「ほっとひと市梅の里」で販売している。問い合わせはみたけグルメ工房電話0264・46・3677
(井出順子)