月別アーカイブ: 2015年9月

ブラサカ体験で松本盲学校と交流

150924yamp松本山雅FCと県松本盲学校(松本市旭)は17日、同校体育館で、視覚障害者らがプレーする「ブラインドサッカー」の体験会を開いた。同校の児童・生徒や教職員30人ほどと山雅スタッフ4人が参加。競技の魅力に触れながら、交流も楽しんだ。
5~6人ずつのグループに分かれ、ボールが転がるときに鳴る鈴の音や仲間の掛け声を頼りに、基本的なボールの扱いを練習。仕上げは山雅チームと盲学校チームに分かれてミニゲームをし、好プレーやゴールに大歓声があがった。
ミニゲームで得点を挙げた高等部1年の中島由貴さん(16)は「難しそうな印象があったけれど、思い切り体を動かせて楽しかった。ブラインドサッカーに興味がわいた」と笑顔を見せた。
試合運営ボランティアをしている職員がいる縁などもあり、同校側が昨年初めに「地域発展や人材育成のために、共同で何かできないか」と相談。話し合う中で近年話題のブラインドサッカー体験が持ちあがり、準備を進めてきた。
8月には、同校側が山雅ユース選手にあんまやマッサージなど理療施術を行い、山雅側は仕事の経験やノウハウを伝える連携事業の協定も結んでいる。
講師を務めた日本ブラインドサッカー協会(東京)普及育成部長の村上重雄さん(32)は「競技を通じ、視覚障害者と健常者が当たり前に混じり合う社会の実現を目指している。今日はとても盛り上がり、まさにそんな機会が持ててよかった」と満足そうだった。
(長岩将弘)

またも終了間際に痛恨 G大阪とドロー

150922yampJ1は19、20日、第2ステージ第11節を各地で行った。山雅は20日、ガンバ大阪とアルウィンで対戦し、1-1で引き分けた。先制、リードしながらも後半ロスタイムに追い付かれる展開は、前節の湘南戦と同じ。J2降格圏に沈む山雅にとって「2試合続けて同じやられ方をし、勝ち点4を失った」(田中)と言える、痛恨のドローとなった。
クラブ創設50周年の記念ユニホームに身を包んだ選手たちは、序盤から積極的な攻めを見せる。
さっそく奏功したのは前半7分。田中の右クロスを受けたオビナが、相手DFを背負いながらも右足を振り抜き、先制点を挙げた。
守っては工藤や岩上、オビナらが前線からプレス。村山も好守を見せ、リードして折り返した。
後半も攻め立てる山雅だが追加点はならず、15分にはオビナのシュートがネットを揺らすが、ファウルを取られ無効とされた。
G大阪は攻撃的な選手を相次いで投入。パワープレーで押された終盤もよくしのいでいた山雅だが、ロスタイムに宇佐美のクロスから倉田に合わせられ被弾。そのまま試合終了となった。

反町監督が「前節と一緒だが、ラストがたいへん痛い一撃だった」と悔しがれば、オビナも「感覚としては負け。ゴールを勝利に結びつけられず残念」と肩を落とした。
とは言え、飯田が「失点した場面しか悪いところが見つからないくらい、ゲームのコントロールはできていた」と振り返ったように、国内屈指の強豪と互角に渡り合えたことは、決して悲観すべきではない。
この後は山形、F東京と、どちらも中2日での連戦。しっかり切り替え、心身ともに万全な状態を整えることが何より大事だ。
「死力を尽くした結果。悔しいことは悔しいが、これを次へのエネルギーに変えていかなくては」と、指揮官は力を込めた。
(長岩将弘、田中信太郎)

リーグ終盤戦を展望 「トップ15」へ走り抜け

150919yamp今季、県内クラブとして初めてJ1で戦う松本山雅FCは、リーグ戦の約4分の3にあたる26試合を終え、6勝4分け16敗の勝ち点22。年間順位はJ2降格圏の16位と、苦闘が続いている。目標に掲げた「トップ15入り」を果たし、国内最高峰の舞台にとどまるための戦いは残り8試合。ここまでを振り返りながら、終盤戦を展望する。
序盤戦こそ残留圏内を維持し、中位をうかがう時期もあったが、第1ステージ13節から第2ステージ2節まで痛恨の7連敗。約2カ月間の足踏みで、順位はずるずると後退した。直後にJ1昇格後初の連勝があったものの、またも4連敗を喫し、降格圏に沈んだ。
単純に比較はできないが、仮に昨季15位だった清水の最終勝ち点36を残留ラインと考えると、あと14の勝ち点が必要だ。
ここまでと同じペース(1試合あたり0・85)では絶望的で、田中も「今までと同じことをしていては、同じ結果になってしまう。勝ち点3を取る戦い方をしていかないと」と繰り返す。
向こう1カ月に行う5試合では、山形、清水、新潟と、順位が近い相手との戦いが相次ぐ。残留を争うライバルたちとの「食い合い」は、何としても制しなくてはならない。

鍵の1つは、シーズン途中で加入した新戦力たちの存在だ。
個の能力にとどまらず、戦術に厚みをもたらし、チーム内の競争も促すなど、期待される役割は多い。
夏の移籍期間に加わった工藤と安藤は、第2ステージ初戦から90分間フル出場して存在感を示し、今や欠かせない戦力に。
8月に加入したブラジル人FWウィリアンも、天皇杯でゴール。リーグ戦での活躍にも期待がかかる。
9月に入ってからは、試合中のけがで戦列を離れていた後藤が4カ月ぶりに復帰。さらに韓国代表として2度のW杯出場経験がある金甫●(キム・ボギョン)が加入し、終盤戦へ向けて心強い「補強」がかなった。
金は敵地で行った10節・湘南戦(12日)でさっそく先発。運動量や守備面で手応えを感じつつ「攻撃で持ち味を発揮できず、悔しい思いが残った」と振り返り、「残りは絶対に勝たなければならない試合ばかり。いい準備をし、集中して臨む」と力を込める。
もちろん、既存の選手たちのいっそうの奮起は不可欠。半年余りの戦いを踏まえ、ここで「J1仕様」の力を発揮できるか。チームの総力が問われる。

20日からは、1週間で3試合をこなす過密日程。リーグ得点王の宇佐美ら強烈なタレントを多く擁するG大阪、山雅が過去に1度も勝ち星を挙げたことがない山形、第2ステージで直近の10節まで6戦無敗で年間3位につけるF東京-と難敵ぞろいだ。
昨季の残留争いは最終節までもつれ、大宮の最終勝ち点は清水にわずか1及ばなかった。もしも勝ち点で並んでいれば、得失点差で上回っていたのは大宮だった。
取りこぼしの許されない状況とそこに臨む覚悟を、反町監督は「毎試合が『決勝戦』だ」と表現。まずはアルウィンで、6試合ぶりの勝ち点3を狙う。
(長岩将弘)
「金甫●」の●字は「日の下に火」

金沢に勝利もリーグ戦に向け課題 天皇杯2回戦

150908yampサッカーの第95回天皇杯全日本選手権は5、6日、各地で2回戦24試合中、18試合(雨による中断ののち中止1試合を含む)を行った。山雅は5日、J2のツエーゲン金沢とアルウィンで対戦。2-1で勝利を収めたが、相手にペースを握られる時間帯などもあり、次戦や12日に再開するリーグ戦へ向け課題を残す内容となった。
前半、今季J2に昇格したばかりの格下の金沢に対し、山雅は優位に試合を進める。10分、右CKに飯田が頭で合わせ、早々に先制。42分には安藤が「(オビナが)どこに入るか分かっていた」と上げたクロスに、オビナが頭で合わせ2点目を奪うなど、山雅ペースで前半を終えた。
後半も引き続き攻勢をかけたい山雅だったが、シュート数が前半の7本から2本に激減するなど攻撃が停滞。守備でも、金沢のパスコースを消しきれないなど、押される場面も目立った。2-0のまま迎えた後半ロスタイム、相手FKを頭で合わせられ失点。試合には勝利したものの、後味の悪さも残った。

反町監督は「失点もあり、終わり方は良くなかった。ある意味、良い薬になったと思って今後の練習ができる」。しかし、「押し込まれると、チームがいっぱいいっぱいになる時間帯もあった。まだまだコミュニケーション不足」(安藤)など、勝利の中にもさまざまな課題を残した。
山雅は12日、リーグ戦で湘南ベルマーレとアウェーで対戦する。湘南は天皇杯3回戦の相手にも決まり、今後を占う上で重要な一戦だ。
訪れた約6600人のサポーターからは「なんとかJ1残留して」「来週もしっかり頼むぞ」と、選手を激励する声が掛かり、田中は「今までと同じ戦い方では同じ結果になるだけ。監督の考えを理解し、ピッチで表現していけるようにしなくては」と前を向いた。
(取材班)

天皇杯初戦、期待の勝利 サウルコス福井に3-0

150901yampサッカーの第95回天皇杯全日本選手権は8月29、30日、各地で1回戦を行った。山雅は29日、福井代表のサウルコス福井とアルウィンで対戦し、3-0で勝利。単なる次戦進出だけではなく、リーグで4連敗中、年間順位でJ2降格圏に沈む現状の打開も期待させる勝利に会場は沸いた。
ウィリアンを初めて先発に、石原を右サイドで起用するなど新たな「勝てる布陣」を模索しながら臨んだ山雅。北信越リーグ1部で戦う格下の福井を相手に、前半から試合を優位に進める。21分、ウィリアンが左CKからのこぼれ球を右足で決め先制した。
1点リードで折り返し、「もっとやってもらわないと」とスタンドからのげきが飛んだ後半も、山雅は攻撃の手を緩めない。23分にはオビナが右足で追加点。31分には、自陣で得たFKを安藤が、相手GKが前に出ていたのを見逃さず直接のロングシュートを狙い、3-0。福井を突き放した。
「勝利できたのはうれしい。ゲームの中の試行で見えてきたものもある。リーグ再開に向けて良いヒントになる」と収穫を話した反町監督。「天皇杯を勝ち進み、リーグ戦もジャンプアップする。この2つの命題をこなせるようにしたい」と前を向いた。
山雅は5日の2回戦、アルウィンでJ2ツエーゲン金沢と対戦する。

ウィリアン「松本でのファーストゴールを決められてうれしい。勝利でチームに自信がついたことが大切。この先にもつなげていければ」
田中「勝利はプラスだが、リーグ戦で厳しい試合が続いており、素直に喜べない。これをしっかりリーグにつなげていかなくてはならない」
飯田「前半は中盤のミスが目立った。組み立ての中からボールを奪われていた。J1だとあれは致命傷。勝利はプラスイメージになるので、これから建設的な話をチームでしていきたい」
(取材班)