月別アーカイブ: 2015年4月

寒冷地を「しだれ桜の里」に 塩尻勝弦地区で住民が育てた桜が満開

塩尻市北小野の勝弦地区で、住民が育ててきた枝垂れ桜が満開となり、山あいの里を鮮やかに彩っている。
勝弦地区は標高950メートルの寒冷地。「しだれ桜の里」実現を目指して、6年前に「しだれ桜の会」(小林光春会長)を結成し、これまでに2000本ほど植樹したという。
苗木が根付かなかったり、土地が合わなかったりして、根付いた苗は7割ほどというが、若木も花をつけるようになった。数多く見られるのは、勝弦公園、いこいの森と周辺の道路沿い、塩嶺カントリー周辺などで、集落の間にも点在し、勝弦地区はしばらく桜色の里になる。
枝垂れ桜を選んだのは「比較的育てやすいと聞いたことと、枝垂れ桜の群生地は少ないので、名所になるだろうと考えた」と小林会長。ただ、今後については「人口減少が心配で、維持管理に当たる若い世代を呼び込まなければ…」と話している。
勝弦公園は4月中は枝垂れ桜、5月はツツジの彩りが楽しめる。
(小林和男)

5月5日まで小谷で「山菜採りツアー」

小谷村伊折の伊折農業生産組合が運営する伊折の里ゆきわり草は29日、春の里山で楽しむ「山菜採りツアー」を始めた。5月5日まで1週間行い、参加者を受け付けている。
山菜採りツアーは2014年に続き2回目。今年は、昨年11月の県神城断層地震の影響で、村伊折農山村体験交流施設ゆきわり草の建物の修理が必要になった他、大雪などで山の土砂崩れに見舞われ、堰(せぎ)が欠壊し、水田の耕作ができなくなった。そのため昨年は1日限りだった山菜採りを、1週間に増やした。
午前10時半、ゆきわり草に集合し、集落内の裏山へ。コゴミやタラの芽などの山菜を地元のガイドが案内して採取し、灰汁(あく)の抜き方、調理方法などを学びながら、山菜料理を味わう。午後1時半解散。
汚れても良い服装で、長靴、軍手、帽子などを持参する。
参加費はガイド料、昼食代、保険料を含み3800円。採った山菜は1キロまで持ち帰ることができる。
ゆきわり草管理人の藤原真弓さん(43)は「棚田ができない代わりに他のことをやっていく。この後はソバもある。長く企画したい」と力を込める。
予約はゆきわり草電話0261・82・2230

「ぽこ・あ・ぽこ」が笠木透さん追悼コンサート 4日松本、9日塩尻

松本・塩尻地域の音楽愛好家でつくるフォークソンググループ「ぽこ・あ・ぽこ」(鈴木幹夫代表、6人)は、昨年暮れに亡くなったフォーク歌手笠木透さん(享年77、岐阜県中津川市)の追悼コンサートを、5月4日に松本で、9日、塩尻で開く。
日本のフォーク歌手の草分け的存在だった笠木さん。「無名の私たちの心や古里、平和への思いなどを自分たちの言葉で歌おう」と40年以上、演奏活動を続けた。オリジナルは千曲を超え、全国各地にフォークグループを育てた。
最後のステージは昨年10月、波田アクトホールで開いた「ぽこ・あ・ぽこ20周年記念コンサート」。車椅子でゲスト出演した。
「今年は師匠の追悼コンサートを命日の12月22日まで何回でも開こうと決めた」と鈴木さん(58、松本市中山)。第1回は2月、松本市の第2コムハウスで開いた。
4日は午後1時半、松本市中山の埴原(はいばら)西構造改善センター。1000円。高校生以下無料。地元の人のリクエストに応えて作られた「中山は山の中」を初披露する。ゲストは福島県の「いわき雑魚(ざこ)塾」(12人)とバンジョー演奏家でフォーク歌手の吉崎ひろしさん。
9日は午後1時半、塩尻市大門七番町の塩尻アイオナ教会。1500円。「私に人生といえるものがあるなら」など笠木さんの代表曲を歌う。ゲストは石川県のフォークグループ「でえげっさあ」(5人)と吉崎ひろしさん。
問い合わせは鈴木さん電話090・3349・9906

木曽町のキャンプ場でツリーハウス建設中

木曽町福島のキャンプ場、キャンピングフィールド木曽古道の支配人成田真さん(33)は、場内にツリーハウスを建設している。「夏までには完成させたい」とし、5月2日にオープンする同キャンプ場の新たなシンボルとして来場者の注目を集めそうだ。
ツリーハウスは、キャンプ場が開場した約50年前に植樹し、現在、高さ20メートルほどになっているナラの木に建設。ハウスは地上約10メートルで、広さは約16平方メートル。中間に踊り場を兼ねたテラスも設けた。
木曽古道では数年前まで野外の音楽フェスティバルを行っており、ステージを組む際に使っていた木材が廃材として残っていた。「(ツリーハウスの)材料はあるから」と考えた成田さんは、昨秋から建設に取りかかった。
造り方を知るため、数種類の参考書を米国から取り寄せ、木に最も負担をかけずに、安価でできる工法を研究。雪が降る前の昨年12月中旬まで、仕事の合間にこつこつと作業を続け、現在、6割ほどに仕上がっている。
高所で重い物を扱う作業には危険も伴い、クライミング用の安全ベルトを着用。「大引き」と呼ばれる床を支える横材を水平に取り付けるのに一番苦労したという。
残りの作業は屋根や床板を張るなどで、完成後はお客さんの遊び場にする計画だ。
成田さんは「ツリーハウスの建設は賛否両論あるが、本当の木との触れ合いを考えて造った。野鳥を見上げなくても見ることができる」と話した。
まちづくり木曽福島電話0264・22・2766

信大サークル情報誌10周年60号 新たにウェブ版も

信大のサークル「CAmpusBridge」(キャンパスブリッジ)は、同名の学生向け無料情報誌の60号を発行した。05年のサークル設立時から発行し、学内外のさまざまな情報を発信。10周年を機に、紙媒体の回数を減らし、一部をウェブ版に切り替えるなど、新たな形態にも取り組む。
今号は、10周年に合わせ、10年後の展望を書いたスケッチブックを学生が持つ写真を集めた特別企画「10年後の自分へ」や、「会いに行こう。」をテーマに、松本市の女鳥羽川沿いの飲食店などの紹介を掲載。表紙のロゴデザインも変えた。
10周年を機に、昨年まで年5回(当初は毎月)だった発行を、年4回に変更(4、7、10、1月)。これまでもツイッターやホームページを活用し、外部にも積極的に情報を発信してきたが、このうち7月と1月号はウェブ版にする。「ページ制限などにとらわれず、紙媒体でやるよりいろいろなアイデアを実現できると考えた」と代表の小向佳乃さん(人文学部3年)。
7月の最初のウェブ版に向け、「アイデアを練るのはこれからだが、ウェブ版1発目なので気合を入れている」と話す。

同情報誌はB5判で、毎号20~30ページ。現在は5000部を発行し、キャンパスや周辺の店などに置いてもらっている。
各号ごとの特集に加え、地域の飲食店の紹介や、地域で活躍する社会人のインタビューなどを掲載。美容院やセレクトショップとコラボし、信大生をおしゃれに変身させる連載「Sleepin`Beauty」は人気も高い。最近は外部からの問い合わせも多くなったという。
小向さんは「これから先も地域と大学をつなぐ情報誌を目指し、20、30年と続くようなサークルにしたい」と話す。
(大山博)

上原良司に学ぶ戦争と平和 10日に学習講座

太平洋戦争中に22歳で特攻死した上原良司(1922~45年)をテーマに戦争と平和の問題を考えようと、松本市の元教員らで結成した「わだつみのこえ70年の会」(西村忠彦代表)は上原ゆかりの地をバスで巡る、5月10日の学習講座の参加者を募集している。また、平和をテーマに、県内高校生の意見文・感想文コンクールの募集もしている。
講座は、上原の命日(5月11日)に合わせた慰霊の旅でもある。午前8時50分にJR松本駅アルプス口に集合。松本市和田の万年寺で墓参りをした後、安曇野市穂高の自宅、池田町の生家跡や記念モニュメントなどを巡り、午後4時半ごろ松本駅で解散の予定。講師は同会会員で民俗・日本思想史家の田中欣一さん(85、白馬村)。
受講料は大人1500円、高校生以下500円(昼食代含む)。先着40人。徒歩での見学場所があるため軽装。
「意見文・感想文コンクール」は上原良司の遺書を読んで感じたことや戦争と平和について考えることなどを1600字以内にまとめ、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記して5月31日までに送る。応募先は〒399-0875松本市城西1-7-1松本情報工科専門学校「上原良司、平和に関する意見文・感想文コンクール」係。ホームページはhttp://www.uehara-ima.net/。申し込み、問い合わせは事務局の田中健太郎さん電話090・3585・6693
(谷田敦子)

J1でホーム初勝利 仙台に1-0

150428yamp待ちわびた歴史的な1勝に歓喜―。サッカーのJリーグ1部(J1)は25、26日、各地で第1ステージ第7節を行った。松本山雅FCは25日、松本市アルウィンにベガルタ仙台を迎えて1-0で勝ち、J1の舞台でホーム初白星を挙げた。
3月14日のホーム開幕戦以降、今季アルウィンでの公式戦はヤマザキナビスコカップの2試合を含め5試合目につかんだ勝利だ。
好天にも恵まれ、アルウィンには1万3772人が詰めかけた。
山雅にとって我慢の展開だった前半を0-0で折り返すと、後半15分、岩上祐三選手が待望の先制点。場内が沸き返った。
試合終了を告げる笛が鳴ると、ファンらは互いにハイタッチを交わして歓声をあげ、喜びを爆発。凱歌「勝利の街」を響かせた。
同市波田から家族5人で訪れた小林美姫さん(9、波田小4)は「岩上選手のシュートがすごかった」と笑顔。
父の春紀さん(36)は「うれしさは大きいけれど、ここまでなかなか勝てず、J1の厳しさも感じる」と話しながらも、「これからもチームを信じ、応援で後押しするだけです」と力を込めた。
ホーム試合は今後、連休中の5月2日にアルビレックス新潟、6日にヴァンフォーレ甲府を迎える。

内容的にも課題の残る負けを喫したヤマザキナビスコ・カップ予選のナイトゲーム(22日)から、今季初めて中2日で戦った山雅。反町監督が「無骨だが、最後のところで粘り強く力を発揮する、われわれらしい勝ち方だった」と評した通り、技術以前の部分を徹底。悪い雰囲気を断ち切る勝ち点3を手にした。
前半は風上に立った仙台に押し込まれたものの、守備陣を中心にきっちり対応。山雅も惜しい場面はつくるが決めきれず、互いに無得点で折り返す。
後半15分、左サイドの岩沼からペナルティーエリア内でパスを受けた岩上が、相手選手数人に囲まれながらも粘ってシュート。
仙台が攻撃の選手を増やして前がかりになった終盤はたびたびゴールに迫られたが、体を張った守備でしのぎきった。
ただ、中2、3日で迎える連戦がこの先も4試合続く。指揮官や選手の誰もが、「これを続けることが大事。次に勝たなければ意味がない」と強調した。
次節は、今季リーグ全試合に先発してきた喜山が、警告累積で出場停止。相手は昨季3冠を成し遂げたG大阪だ。
3日前の敗戦をスタンドで観戦し「外から見ることで、いろいろと思うところがあった」と語っていた田中は、「結果を出すことでいろいろな選手が刺激を受けなければいけないし、出ていない選手は悔しさを持たないといけない。そうやってチーム力は上がっていくと思う」。
この勝利を連戦の弾みにし、チームの総力を示したい。
(長岩将弘)