月別アーカイブ: 2015年1月

「松本まちゼミ」節目の5回目 過去最多72店参加へ

松本市の中心市街地の商店主が講師になり、店の魅力やこだわりなどを伝える「第5回松本まちなかゼミナール(通称、まちゼミ)」は2月7日―3月10日に開く。節目の今回は過去最多の72店が参加。「新しい年代層の開拓ができた」「お客さんのニーズが分かった」など好評で、これまでに参加した店の3割は5回連続となる。31日から受講者の受け付けを始める。
「年間80-90人が店の存在を知ってくれ、雰囲気も分かってくれる。これはとても大きいこと」。5回連続で参加する化粧品専門店ビューティーしみず(中央1)の店主清水節子さん(56)はこう話す。
同店はこれまで、30-40代をメーンターゲットにしてきたが、「ほうれい線ケア」や「眉の描き方」などの講座に訪れる人の多くは50-60代。清水さんは「この年代のお客さんを開拓したかったが、なかなかできなかった。まちゼミで自然とつながりができた」と喜ぶ。
まだ、売り上げには直接結びついていないが、清水さんは「リピーターは増えており、継続することが大事では」と話す。
同じく5回連続の足と健康を考える靴の専門店ボックス・オーク(中央1)は「外反母趾(ぼし)・回内扁平(へんぺい)足をあきらめないで」の講座を中心に行ってきた。
代表の大久保強さん(60)は当初、1人で店をやっているため、参加には消極的だったというが、周囲の「こういうこだわりの店こそ出るべきだ」の声に押された。
講座は常に、申し込み開始から間もなく定員に達するほどで、大久保さんは「専門店の店主は知識やノウハウを持っていて、それはお客さんにとっては驚きの話。そこから商品購入の理由付けが生まれるのでは」と話す。

まちゼミは2013年2月に初めて開き、年2回行う。5回の合計参加店舗数は110店で、このうち33店が連続して参加する。
今回は72店が83講座を予定。13店が新規参加で、ヤシマモータース(清水1)の「愛車のカンタンお手入れ」、宝屋土地建物(大手3)の「不動産売買の基礎知識」などユニークな講座もある。
主催する松本商工会議所は「しっかりと定着した。ある意味、経営戦略を考えるきっかけになっているのでは」と話す。
1講座は約1時間。受講中に商品などの販売はしない。受講無料だが、材料費がかかる場合がある。日程などの詳細はホームページ「松本まちなかゼミナール」で検索。申し込みは直接各店へ。松本商議所電話32・5355
(浜秋彦)

5月2-3日開催「松本ピアノフェスティバル」の豪華内容を発表

松本ピアノ協会(猿田泰寛代表)と県文化振興事業団は28日、松本市水汲のキッセイ文化ホール(県松本文化会館)で会見を開き、5月2-3日に開く「松本ピアノフェスティバル」の内容を発表した。目玉は2つのメーンコンサートで、2月1日からチケットを発売する。ピアノフェスティバルは、ピアノの魅力を体感してもらおうと初めて企画。大ホールで行うメーンコンサート「“世界3大”ガラ・スペシャル」「ピアノ・ザ・プレミアム」のほか、ミニライブ、ピアノワークショップ、ピアノ選手権など、12の無料企画を用意し、子どもから高齢者まで気軽に参加できるよう、趣向を凝らす。
2日の「3大ガラ」(午後7時開演)は、日本クラシック界を担う30代の若手奏者が一堂に。2002年チャイコフスキー国際コンクールで日本人初の優勝を果たした上原彩子さん、05年ショパン国際ピアノコンクール4位の山本貴志さん(長野市出身)、03年エリザベート王妃国際音楽コンクール5位の松本和将さんが出演する。
3日の「プレミアム」(午後5時開演)には、各分野のトップクラスが出演。ジャズからは綾戸智恵さん、連弾から「レ・フレール」、ソロは山本貴志さん、2台ピアノは「ライル・クライス」という豪華メンバーだ。
「3大ガラ」はS席5000円、A席4000円、B席3000円(A、B席で学生券あり)。「プレミアム」はS席6000円、A席5000円(学生券あり)。
チケットはミュージックプラザオグチ、カワイ松本ショップ、チクマ楽器、コダマ楽器、キッセイ文化ホール、松本ピアノ協会へのメール申し込み(info@pam.jpn.com)、イープラスでの販売(http://eplus.jp/)

12の無料企画のうち、事前申し込みが必要なものは3つ。
ショパンの全212曲を2日間でどこまで弾けるかに挑戦する「みんなdeショパンマラソン」と、映画やジブリ音楽などからのポップス曲を同ホール中ホールで自由に発表できる「ポップ!ポップ!ポップ!」は3月15日まで、「ピアノ検定クイズ」(限定50人)は4月15日までに申し込む。
フェス当日のボランティアスタッフを募集中。高校生以上で、定員は45人。どちらかのメーンコンサートを無料で鑑賞できる特典が付く。
すべての申し込みは同協会のメール(info@pam.jpn.com)へ。問い合わせは電話080・4725・7785でも受け付ける。詳細は公式ホームページ(「松本ピアノフェスティバル」で検索)。
(松尾尚久)

人の足向くきっかけにと地域の協議会と松本大が「上土ウオッチングマップ」制作

松本市の上土町会と上土商店街振興組合でつくる「上土・大正ロマンのまちづくり協議会」と松本大学は、上土商店街のマップ「上土ウオッチングマップ」(A3判)をつくった。コメント、イラストなどに若者のアイデア、感性を織り込んだ、見て楽しめる内容。人々が上土に足を向けるきっかけになればと期待する。松本大は観光ホスピタリティ学科の白戸洋教授ゼミの3、4年生5人が街を歩いて情報収集。店名、電話番号の他、「営業時間が短いけれど、中はモダンでおしゃれな喫茶店」(翁堂茶房)、「オールバックの似合うシェフのレストラン」(レストラン橋倉)など、見たまま、感じたままの店の印象などをコメントとして加えている。
大正ロマンの街と言われる由縁を盛り込んだり、松本城やホテル花月、ガス灯などのイラストを入れたり。観光客にも楽しめるようにと、神社、女鳥羽川などの説明も加えた。
上土地域は10年ほど前、手描きのモノクロのマップ「来て、見て、知って、上土町」を制作。その後、店が変わったり、新しい店ができたりと大きく変わったことから、新しい地図作りは、最近の懸案事項だった。
今回、全国商店街支援センターのトライアル実行支援事業として、約30万円の補助が受けられたことから企画し、昨年10月から地図作りに取りかかった。
「上土・大正-」の増田志津子さん(58、大手4)は「パソコンで作ったので、店名、情報が変わっても変更は容易。見やすく分かりやすく、楽しいマップになった」。松本大学の清水梓さん(3年)は「1軒1軒回り、コメントをまとめるのが大変だった。上土に来てもらい、地図を見ながら町を感じてもらえたらうれしい」と話している。
地図は、上土の店、松本観光コンベンションセンターなどに置く。
(八代啓子)

松高同窓会 9月末で活動停止 学都の象徴次代に伝え

旧制松本高等学校同窓会(事務局・松本市県3、あがたの森文化会館内)は、今年9月末で通常の活動を停止すると決めた。戦後、新制大学の発足に伴い松高がなくなって65年。市民を対象にした講座「サロンあがたの森」を毎月開くなど、学都松本の象徴でもある松高の遺産を次代に伝える役割を果たしてきたが、実質的に活動の幕を閉じる。
会員の年齢が85歳以上と高齢化する中で、理事会は同窓会の運営をどうするか論議を続けてきた。「解散」という言葉を使わないのは、松高のキャンパスだったあがたの森や、校舎と講堂だった建物(国の重要文化財)が残され、「そこに宿る5千の青春群像-松高同窓会には、永遠に『解散』はない」との思いからだ。
9月末までの主な活動は、ほぼ3カ月に1回の「松高だより」を発行し、市民が気軽に参加できる「サロンあがたの森」も続ける。5月16日は「松高寮歌祭」を開く予定だ。
10月以降は、会計その他の事務処理を終え、現行の役員組織は解体するが、通信連絡や来訪者の接待などは行う。同窓会事務局を置く「同窓会室」の活用は来年4月以降流動的だが、松高に関わる資料などを陳列し、一般市民に開放するほか、談話や小集会などに利用したいという。
会長の根津武夫さん(85、松本市蟻ケ崎)は「後輩がいない組織は、いつかはなくなる。寂しいが、宿命だと甘受して、粛々と終わりを全うしたい。『サロンあがたの森』を長く続け、社会的な活動ができたことを誇りに思う。全国の(旧制高校同窓会の)中でも、松本ならではのことではないか」と話している。

松高同窓会は1970年代、後身の信州大文理学部同窓会とともに、校舎を含むあがたの森の保存運動に尽力。2003年には、事務局を東京から松本に移した。同年1月から、地元でお世話になったお礼にと、「サロンあがたの森」を毎月第2土曜日を基本に開催。今年2月で135回を数える。
【旧制松本高等学校】
全国9番目の官立高等学校として1919(大正8)年開学。戦後の学制改革に伴い50(昭和25)年に閉校するまで、30年余の間に5千人近くが学んだ。作家の臼井吉見さん、北杜夫さん、辻邦生さん、映画監督の熊井啓さん(いずれも故人)ら多くの著名人を輩出した。
(矢﨑幹明)

「挑戦しよう!定年・シニア起業」出版 元信濃毎日新聞社の岩本弘さん

新聞販売などの会社社長を退いた後に起業した岩本弘さん(71、長野市)が、超高齢化社会の中でシニア世代に新しい生き方を提案する「挑戦しよう!定年・シニア起業」を、カナリアコミュニケーションズ(東京都品川区)から出版した。
信濃毎日新聞記者、同社取締役販売局長を経て、信毎販売(塩尻市)、信毎販売センター(長野市)の社長を歴任した岩本さん。引退後、古希(70歳)を前にした2013年、「メディア通商」を設立し、イベントの企画・運営、トラブルに直面した際の弁護士費用保険の代理店業務などを行っている。
出版の動機は、14年の年賀状で会社設立に触れたところ、65歳前後の「団塊の世代」を中心に大きな関心を寄せられたことだ。日本の少子高齢化は著しく、近い将来“シニア受難時代”を迎えると予想される。
著書では、60歳定年を迎えた世代などに、「70歳年金時代」への備えや自立のための挑戦を呼び掛ける。自身の起業までの経過を振り返り、シニア起業の3原則として「少資本、小規模、NO(ノー)リスク」を挙げた。
岩本さんは「年金をはじめ高年齢者の生活がますます厳しくなる時代にどう向き合うかは、『団塊』以降の世代に共通する課題。そのことを取り上げた熱意を(読者に)感じてもらえるのではないか」と話している。
四六判、222ページ。1620円。メディア通商電話026・283・2266

冬の街歩き楽しむ 11店でスタンプラリー

松本市内の国道143号周辺のカフェなど11店は3月21日まで、スタンプラリー「R143+」を行う。昨冬に続き2回目。スタンプ数での特典に加え、各店が選んだパートナーの店を店内に設ける「SHOPinSHOP」や、最終日に参加店とパートナーが、まつもと市民芸術館に会して開くマルシェ(市)など、多彩な新企画で冬の街歩きを提案する。
参加店は、各店1会計で1つのスタンプを押す。集まったスタンプが3個でオリジナルカンバッジ(先着50人、既に終了)を、5個で「クレープリー・モンカバ」(大手2)のランチ券や143号沿いのゲストハウス「東屋」の宿泊券が当たる抽選券を1枚、11個で抽選券をもう1枚贈る。
パートナーは、最終日のマルシェのテーマ「アンティーク」「本」「クラフト」のいずれかに属する雑貨セレクター、書店、クラフト作家など。商品は北欧のアンティーク雑貨、若者向けの古本、手作りの靴などで、パートナーとして組んだ参加店の「SHOPinSHOP」に並ぶ。
企画した「栞日」店主の菊地徹さん(28)は静岡県出身。雪の北アルプスを背景に、澄み渡った空気の中に広がる松本の冬に魅せられ市内に店を構えたという。菊地さんは、「冬だから感じる街の香りや聞こえる音があると思う。家の中もいいけど、外に出かけるのもいい」と話している。
栞日・電話87・5377(不定休)。
(宮沢厚子)