月別アーカイブ: 2014年12月

ピボットの商品が自動車SNSサイトで年間大賞1-5位を独占

自動車パーツメーカーのピボット(松本市岡田下岡田、内川誠一社長)は、日本最大級の自動車のSNSサイト「みんカラ」のパーツオブザイヤー2014年間大賞の電装系スロットルコントローラー部門で1-5位を独占した。上位独占は他の部門では例がないという。同社は、スロットルコントローラーを広く知ってもらう機会になればと期待する。
スロットルコントローラーは、電子制御でつながっている自動車のアクセルとスロットルの間に介在させるように装着。コントローラーを調節することで、純正状態より加速感を高めるなど、スロットルの反応を良くする効果があるという。
従来、車のアクセルとスロットルはワイヤでつながっていて、アクセルを踏んだ分だけ、スロットルの反応があった。しかし、最近の車のほとんどは電子制御で、多くの車が低燃費を求める設定にする傾向があり、同社の上木重之課長は「踏んだ時の感覚と反応にずれを感じる人が増えているのでは」と話す。
こうした状況からコントローラーが誕生。ピボットは、自社開発で2008年から販売を始め、順調に売り上げを伸ばし、14年までに合計5万個以上が売れるなど、同社の主力商品に成長した。

みんカラのパーツオブザイヤーは、タイヤ・ホイール、カーナビ、カーセキュリティーなど多くのカテゴリーに分かれており、特定のパーツを装着している人や、購入した人の投稿数により、年間大賞の順位を決める。
1位を獲得したPIVOT3-driveCOMPACT(1万8000円、税別)は、別売の専用ハーネス(4743円、同)で簡単に装着できるのが特徴。反応を良くする「SPORTS」モードは7段階、燃費に効果のある「ECO」モードは5段階の切り替えが可能という。
また、2、3、5位を獲得した商品にはスピードを一定に保つ「クルーズコントロール機能」も付いている。
今回の受賞について上木課長は「消費者から選ばれたのがうれしい。自社開発のため、何かトラブルがあった場合の対処が素早くできるのも評価されたのでは」とした上で、「パーツというと車マニアの物と思われがちだが、このコントローラーは、日常の運転を快適にする。アクセルを踏み続けるのは意外と体にきつく、多くの人に使ってほしい」と話した。
ピボット電話46・5901
(浜秋彦)

安曇野市商工会が成人式振興券「あづみのイカス」を新成人に配布

安曇野市商工会は、2015年1月11日の成人式に、成人式振興券「あづみのイカス」を新成人に配布する。地元の店を知って、利用してもらおうと、14年から行っている。15年は、理美容店などで使えるサービス券も登場、より多くの店が参加する。
グルメ振興券は1000円分。「味処やまざき」(豊科、和食)、ラトリエ・デ・サンス(穗高、洋食・カフェ)など5地域の63店舗が参加する。振興券を使える他、デザートサービス、次回来店時に使える商品券プレゼント、おしるこ1杯サービス|など、各店で、さまざまな特典を用意している。
サービス券は500円。美容室アンジュール(三郷)、アライクリーニング(豊科)など、理美容店、クリーニング店138店舗で利用できる。
次世代を担う若者に、商工会ができることをと模索。成人式後の懇親会でも、松本まで足を延ばすグループもあることから、近くの店を利用することで、地元をにぎやかにし、地域の活性化につなげたいと企画した。
また、より利用率を上げようと、利用期間も今年より2週間ほど長くし、成人式当日から31日まで使えるようにする。
「あづみのイカス」には、安曇野の店を生かし、イカした大人になろうという思いを込めた。市商工会の事務局長・川上則文さん(65)は「若者に街中のにぎわいをつくってほしい。地元の店を知り、使ってもらい、さらに、リピーターになってもらえたらうれしい。成人式後の、懇親会にもぜひ利用して」と話している。
参加店舗など詳細は、市商工会のホームページに掲載。チラシにあるQRコードからも読み込める。
今年は721人に配布、店舗利用率は約60%、換金率は約40%。100万円ほどの経済効果があったという。
市商工会堀金支所電話72・5123
(八代啓子)

大町の中学生が市に人口減少問題などの施策を提案

大町市の仁科台中学3年生187人は25日、市の重要課題の1つ「人口減少問題」と「定住促進」について1冊にまとめた施策提案書を牛越徹市長に提出した。市の人口が3万人を割る中、「自分たちの住む街を自分たちの手で元気にしたい」と、社会科の授業で自発的に研究。市も提案の実現に前向きで、今後積極的な検討に入る。
中学生が市に具体的な施策を提案するのは初めてという。3年生の代表8人が市役所を訪れ、牛越市長と市河千春企画財政課長に報告した。
「奥座敷大町の人口減少問題への提案」と題し、「若い世代の人たちが10年後も住み続けたくなる、帰って来たくなる政策やまちづくりを考える」がテーマ。▽農業▽商工業▽観光▽子育て▽福祉▽地域資源の計6分野に分かれ、これまで地域の商店主や観光関係者、子育て中の母親などを講師に、座談会やワークショップなどを開き、自分たちの住む街の現状と課題を追ってきた。
1組の和田圭菜さんは「大町の魅力を都会へPRしちゃうZe!大作戦」と題し、大町産の米粉や野菜を使ったオリジナルドーナツのブランド展開を提案。6次産業化で農家を支援し、「銀座NAGANO」などでPR、大町の観光や移住者を増やす提案をした。和田さんは「商店街を歩いても、若者が少なくて活気もない。何とかして自分たちの街を盛り上げたい」。
この他、提案には商店街の閉まったシャッターをアートで彩る街おこし案や、元気な高齢者を活用した雇用策、広大な工場跡地に山岳用品などのアウトレットを企業誘致、移動販売車を使った買い物弱者への福祉医療策などが挙がった。
牛越市長は「若い中学生の皆さんが市の将来について本気に考えてくれたことがうれしい。市としても具体的な施策につなげたい」と話した。
(高山佳晃)

松本と安曇野で来年1月“お留守番カフェ”登場

松本市島内と安曇野市穂高で来年1月、経営者の冬休み中、友人が一時的に営業する“お留守番カフェ”が登場する。松本市は「こーさんのうち」で、7日-3月1日、崎元伸郎さん(32、穂高有明)夫妻が飲食を提供。安曇野市は「ひつじ屋」で、7-24日、宮本民子さん(52、池田町)夫妻と仲間たちが開く。
「こーさんのうち」はカンボジア人のチョーン・チューブさん(通称こーさん、29)と妻の曜子さんが経営。同国の味を生かした軽食を出しているが、昨年秋に初めての子どもが生まれたこともあり、今冬、カンボジアへ里帰りをすることに。しかし、「2カ月も閉店しては常連客さんに申し訳ない」と、崎元さんと妻の生歩子さんに相談した。
崎元さん夫妻は穂高有明で11月まで「オーガニックレストラン・シャロム」を営んでいたが、来春、別のカフェを開店する予定でシャロムの経営から身を引いた。「こーさん夫妻とは体に優しいものを提供する店にしたいという思いが共通しているので、快く留守番を引き受けた」と生歩子さん。
留守中のカフェの名は崎元さん夫妻の長男、興(こう)君(3)にちなんで「こーくんのうち」。本人も「こーさんの留守中は僕がお手伝いする」と、張り切っている。

ひつじ屋経営者、高橋博さん(53)の冬休み中を預かるのは、2006年まで池田町でアジアの家庭料理「ロータス・カフェ」を開いていた宮本民子さんと、夫でミュージシャンのチャーリー宮本さん。友人たちも加わりイベントも開く。高橋さんは「うちのお客さんに加え、ロータス・カフェのファンにも喜ばれる」と歓迎している。

【こーくんのうち】 午前11時半-午後8時半。1月12日以外の月・火曜休み。菜食を主にした料理と天然酵母ビール、自然栽培のジュースなど。同店(こーさんのうち)電話88・5365
【期間限定ロータス・カフェ】 午前10時-午後5時。14、21日休み。飲食のほか、糸紡ぎ体験も。12、19日午後4時からドキュメンタリー映画上映。17日午後2時、種の交換会など。同店(ひつじ屋)電話82・3888
(長田久美子)

松本大とあづみ野食品がわさびコロッケを販売

6次産業を進める松本大学(松本市新村)とあづみ野食品(安曇野市豊科)は、安曇野産の本ワサビを使った「わさびコロッケ」を開発した。鮮やかな緑色、ぴりっと辛い味が特徴。23日から県内高速道の一部サービスエリアなどで販売を始めた。
松本大健康栄養学科の矢内和博専任講師(43)の研究室が、信州安曇野観農合同会社と共同開発した「わさび葉ペースト」、ジャガイモ、玉ネギ、豚肉で作った。加熱すると飛びやすい点や、辛み、風味を残すことに工夫したという。
学生は今回、アイデアを提供。コロッケは親しみやすく、国内だけでなく、海外観光客のニーズも高いのではと、1年かけて商品化した。あづみ野食品の高橋秀策専務(33)は「コロッケは国民食とも言える。色で驚くだけでなく、わさびの風味、辛みも味わってもらえるのがポイント」と自信をのぞかせる。
わさびペーストは、捨ててしまうワサビの葉に注目、有効利用しようと2010年に開発、昨年、商標登録した。「地域の農産物、その問題点を追求し、原料としての可能性を見いだすのが大学の強み」と矢内専任講師。同ペーストを使っての商品化は、「わさび豚まん」に続く第2弾だ。今後は、退色を防ぐ技術開発に取り組む。
希望小売価格は1個200円(税別)。現在、長野道梓川SA上り線、姨捨SA上り線、同下り線、安曇野スイス村、松川村の道の駅・寄って停まつかわで販売している。来年の善光寺ご開帳までには、全県で食べられるようにする。
(八代啓子)

松本市内で活動のNPO法人「アルプス善意通訳協会」が国から表彰

日本政府観光局と観光庁は、松本市の国宝松本城などで通訳ボランティアをするNPO法人「アルプス善意通訳協会」(通称ALSA=アルサ)を全国優良善意通訳団体に選出し、感謝状を贈った。「取り組みを見てもらえていた。大きな励み」(中田和子理事長)と喜んでいる。
感謝状授与は、善意通訳普及運動創設50周年記念行事として初めて実施。授与式は、東京・霞ケ関にある中央合同庁舎2号館で開いた。
全国90団体の中から19団体を表彰。久保成人観光庁長官が、出席した17団体の代表者に感謝状を手渡した。アルサは県内唯一、国宝4城で活動する善意通訳団体の中でも唯一の表彰となった。
アルサは1992年に発足し、2006年にNPO法人化。松本城のほか、市内で開かれる国際的な催し、上高地や日本浮世絵博物館(同市島立)など、依頼に応じ、さまざまな場所で通訳を務める。
会員数は現在、過去2番目に多い118人に達し、中信地方の10-80代が登録。松本城では4-11月に毎日活動するが、今年は4500人の外国人観光客を案内した。
活動は全て無償。会員は年会費3500円を負担して活動している。高齢で活動できなくなっても会費だけ納め、活動を支え続けるメンバーも多くいる。
「やる気のある人ならだれでも受け入れている。アルサは語学力ではなく、おもてなしの心を大切にしている」と、渉外担当理事の赤羽健司さん(安曇野市豊科)。
案内をした外国人観光客と文通を続けたり、観光客の母国に招待されたりなど、通訳したことをきっかけに交流を続ける会員もいるという。
中田理事長(松本市沢村)は「心を込めて一生懸命案内する姿が、観光客から支持されていると思う。これからもこの姿勢を貫き、松本で良い思い出をたくさんつくり、お土産として持ち帰ってもらえるようにしたい」と決意を新たにしていた。
アルサへの問い合わせは事務局(高山さん 電話090・9669・3454)へ。
(松尾尚久)