月別アーカイブ: 2014年10月

J2第38節 富山に2-1で勝利し2位確定に王手

141030yampJ2は26日、各地で38節を行った。J1自動昇格圏内の2位を維持する山雅は、最下位のカターレ富山とアルウィンで対戦。躍動する相手に苦しむ時間帯もあったものの、しぶとく山雅らしさを貫き、2-1で勝った。勝ち点3を上積みしたことで、アビスパ福岡との次節にも今季2位が確定する可能性があり、ついに昇格に王手をかけた。
富山にとって、負ければJ3降格が決まる可能性のあった今節。反町監督が「相手は捨て身。ボールへの執着心や球際の激しさに少し押された」と振り返った通り、前半は富山の気迫あふれるプレーの前に好機をつくれず、0-0で終えた。
山雅が均衡を破ったのは、得意のセットプレーから。後半17分、右サイド深くで得た岩上のFKに、大久保が頭で合わせて先制。さらに26分、飛び出した相手GKの隙を突き、飯田が体勢を崩しながらも相手クリアボールを左足で押し込む。
2分後に相手FKから1点を返されたが、勢いづいた富山の攻勢をしのぎきった。
山雅は次節に勝てば今季2位が確定。引き分けや負けでも、他チームの動向によってはその可能性がある。
試合後の指揮官や選手は異口同音に、「目の前の試合だけを見据える」と、これまでと変わらない姿勢を強調。「俺たちは強いチームじゃない。ただ、粘り強く戦っている」という田中の言葉からは、チーム内に漂う充実感や自信もうかがえた。
自動昇格争いにピリオドを打つべく、揺るぎない信念で敵地に乗り込む。
(長岩将弘、松尾尚久)

後援会安曇野支部が穂高神社で昇格祈願

安曇野市の山雅後援会安曇野支部は11月1日、松本山雅FCのJ1自動昇格祈願のイベントを開く。「安曇野から山雅を盛り上げよう」を合言葉に、地域の清掃と、穂高神社での祈願を行う。
午前8時、安曇野市の穂高神社北側駐車場に集合。30分ほど神社やJR穂高駅周辺のごみ拾い。その後、穂高神社で、昇格祈願をする。
秋の観光シーズンで、安曇野スタイルの期間中でもあることから、「山雅、安曇野のイメージアップを図ろう」と実施。自動昇格が見えたため、地域のファンの裾野もさらに広げたい考えだ。
辻谷洋一支部長(37)は「この絶好のチャンスをつかみ、一気に突っ走ってほしい。J1に昇格することが、地域の活性化にもつながる。気持ちを1つに、みんなで応援しよう」と張り切っている。
軍手持参。雨天決行。辻谷支部長・電話080・1604・9472

川面を彩る鮮烈秋色ファンタジー(松本市上高地・梓川支流)

141023sikip川面に映るハウチワカエデの紅葉。朝日を浴びて燃え上がり際立つ。神秘的な風情の中に、人の情念を心理描写するかのように鮮やかに水面に舞い、シーズンの有終の美を飾る=ニコンD3、ニッコールED300㍉、ストロボ補助光、10月8日、上高地・梓川支流

松本市・上高地の岳沢側を流れる梓川支流で川面を彩り染める鮮烈な紅葉に出合った。
早朝の低い位置から林内に差し込む日を浴びて真っ赤に輝く1本のハウチワカエデ。まだ日が当たらない薄暗い川面に鮮やかに映り込む。
カメラのファインダーをのぞいた瞬間、衝撃的な紅色に圧倒されそうになった。「秋色の主役は私よ」とまるで誇示しているかのように映る。静けさの中に響く渓流のメロディーに合わせ、揺れる波のステージで紅色のプリマドンナが情熱の「炎の舞」を踊る。心理描写が鮮やかに際立つ。真っ赤な踊りを眺めていると、色相の「赤色」の位置をはっきりと意識してしまう。
色にはそれぞれ意味があり、力がある。日々、さまざまな色に包まれ生かされているが、色彩心理学(色相心理学)では、色が人に与える影響を「心理的、生理的、感情的」などのジャンルに分け細かく分析していて興味深い。炎や血などを連想させる「赤」は、警戒心や注意力を喚起し感情的興奮をもたらす。色の中で最も波長が長く、交感神経に刺激を与え、体温や血圧、脈を上げるとされている。
人の生命の根源ともいえるパワーの色、赤。朝焼けや夕焼け、紅葉の赤に心ひかれるのは、自然から生まれた人の本能のような気がする。(丸山祥司)

初勝利を飾るも課題残す―Jユースカップ

141023yampJリーグのユース(育成組織の高校生年代)日本一を決める「2014Jユースカップ第22回Jリーグユース選手権大会」の予選が4―26日、各地で開かれている。予選2試合目の山雅U―18は18日、松本市のアルウィンでYSCC横浜U―18と対戦し、6―1で快勝。同大会参戦3年目にして初勝利を飾り、悲願の決勝トーナメント進出へ望みをつないだ。
J1、J2の39クラブ(讃岐を除く)と予備予選を勝ち上がったJ3などの5クラブの計44チームが出場。11組に分かれ、各組1回戦総当たりのリーグ予選を行い、各組1位と、2位の上位5チーム、さらに地域代表4クラブを加えた計20チームが決勝トーナメントに進む。
山雅はアルビレックス新潟(J1)、京都サンガFC(J2)、YSCC横浜(J3)の各下部組織と同組。5日の初戦は、敵地で京都に1―3で敗れた。

横浜戦は前半34分、右CKからのこぼれ球をMF塩原健が右足で先制すると、その2分後、今度はFW小松蓮が相手GKのキックミスしたボールを奪い、2点目を挙げた。
調子を上げた後半は、途中出場のFW高橋晟弥が活躍。26分に中央をドリブルで突破しシュート、33分も中央から今度は左足でゴールを決めた。
41分に1失点したが、終了間際に、高橋が強烈なシュートで自身公式戦初のハットトリックを達成。ロスタイムには、さらに高橋がダメ押しとなる追加点を奪った。

岸野監督就任2年目となり、山雅ユースは着実に力を付けてきた。一昨年初出場した同大会は予選リーグ無得点のまま敗退。昨年も3戦全敗のグループ最下位に終わったが、今大会では、昨年0―8で大敗した京都戦で1点を返す底力を見せ、横浜戦では最後まで攻撃の手を緩めず、勝利へのこだわりを見せた。
しかし、試合終了後、岸野監督は「内容は最悪。フリーでのミスが多く、普段練習でできたことが試合でできないのはまさに力不足」と厳しい声。DF古市真也主将も「勝ったことはうれしいが、正直気持ちのいい勝ち方ではなかった。攻守とももっといいプレーができたはずだ。次戦までにチームの気持ちを高めたい」と話した。
最終戦は25日、昨年8強の新潟と敵地で対戦する。決勝トーナメントに進むには、勝ち点で並ぶ新潟に大差で勝つことが最低条件だ。

○…FW高橋晟弥(4得点) 「自分がゴールを決めるという強い気持ちで臨んだ。サポーターの熱い声援が力になった。次も積極的に点を取りに行く」
(高山佳晃)

プレーオフ確定に観客沸く―塩尻エキサイティングビジョン

山雅後援会塩尻支部(深澤俊英支部長)は19日、「塩尻エキサイティングビジョン」と銘打ち、山雅-京都サンガのアウェー戦のテレビ中継を観戦する催しを、塩尻市大門一番町のウイングロードで開いた。0-0で引き分け、J1昇格プレーオフ出場が確定すると、観客は喜びを爆発させた。
ビル内駐車場の4階特設会場では、約350人が大型スクリーンで観戦。京都が攻める時間が多く厳しい試合展開となったが、的確な動きでゴールを死守する選手たちに観客は試合会場にも負けない声援を送った。
観戦した古谷正実さん(45、塩尻市片丘)は「京都は強く厳しい試合になるのは覚悟していたので勝ち点1でも御の字。J1自動昇格に向けてまだまだ気を緩めないで応援したい」と話し、岩崎利雄さん(71、松本市松原)も「引き分けに持ち込めてよかった。次節は勝利してほしい」と期待した。
エキサイティングビジョンは昨年6月から始めた。ホーム戦はビル内3カ所の常設スクリーンで観戦。アウェー戦は、4階に大型スクリーンを設置している。

J2第36節 2カ月ぶりホーム勝利 大分に2-0

141016yampJ2は11日、各地で36節を行い、2位の山雅は6位の大分トリニータをアルウィンに迎え、2-0で勝った。1万1238人が詰め掛けたアルウィンは、26節(8月10日)以来2カ月ぶりのホームでの勝利に沸いた。勝ち星のなかった9月から一転、今月はここまで2連勝。結果次第では次節、昇格プレーオフに進出できる6位以内が確定する。
前半は大分が開始3分で最初のシュートを放つなど、直近5試合無敗の勢いそのままにボールを支配。試合を優勢に進めた。
前半を0-0でしのいだ山雅は後半、運動量が落ちる相手に対し攻勢に出た。
26分、相手パスをさらった岩上が船山に渡すと、船山は落ち着いて相手選手をかわし、クロスバーに当てて先制弾をたたき込んだ。
10分後には相手のクリアボールを拾った岩沼が大久保へ。大久保は前線の船山に送り、エースがループシュートで追加点を挙げた。

大分は後半、疲労もあってかミスや不用意なプレーを連発。「大分が自滅した」(反町監督)感も否めない。
とはいえ、田中は前半を「後半に必ず流れが来ると思っていた。自分たちで自分たちの流れを引き寄せることができた」と表現。「相手が少し緩んだところにつけ込めた」と岩上も振り返った通り、好機を逃さずしたたかに結果に結びつけられたのは、チームの力だろう。
殊勲の2ゴールを挙げた船山は「自分の得点より、アルウィンで勝てたことのほうが大きい」と冷静だったが、「先月はずっと悔しい思いをしていた。今月はいいスタートを切れたので、これを続けていければいい」。
まずはプレーオフ進出圏内確定に向け、次節へ闘志をたぎらせた。
この日は首位湘南が引き分け。山雅は勝ち点で上回れなくなり、湘南の優勝が決まった。
(長岩将弘)

支える(4)イベント担当・武居紘基さん

141009yamp事業本部運営部の武居紘基さん(23)は、抽選会などホームゲームのイベントを主に担当。スポンサーデーは先方の担当者と企画段階から会議を重ねることもあり、ファン感謝デーやキックオフイベントにも携わる。
予算や会場設備との兼ね合いもあり、何でもできるわけではない。かといってマンネリに陥らず、いかに新しいこと、面白いことを仕掛け、お客さんを引きつけていけるか-。「その辺りの折り合いをどう付けるか、いつも頭を悩ませます」。

塩尻市みどり湖出身。スポーツ好きの家庭で小さいころからサッカーとスケートに親しみ、特にサッカーは大学まで続けることになる。
松本美須々ケ丘高校を卒業後、順天堂大学スポーツ健康科学部へ。「スポーツに関わる仕事がしたい」と、首都圏にあるサッカーや野球のプロクラブでインターンシップに取り組んだ。
知り合いの縁などもあり、インターンで山雅を訪れたのは大学3年になった11年春。当時はJFLだったが、武居さんの知る山雅は、観客も少なかった北信越リーグ時代。「盛り上がりは家族や地元の友達から聞いていたが、来るまで実感は湧かなかった」
以降は長期休みや大型連休など、まとめて時間が取れるときに訪れ、数試合だったが、実際にホームゲーム運営の手伝いもした。
そのシーズン、山雅はJ2に昇格。同年度の終わりには新卒採用の打診を受けた。
「生まれ育った県で初のJクラブ誕生はすごいこと。地域の熱を肌で感じていたし、その中で働ければ、やりがいもあると思った」と振り返る。

武居さんは「地域とともに歩み、特に中高生など若い人たちの目標や憧れになるようなクラブにしていきたい」と語る。その思いの底にあるのは、高校までのサッカー経験だ。
「僕たちのころは、全国高校選手権がいわば最終目標。その先は想像しようにもできなかった。でも、今は身近にJクラブがあり、未来を見せることができる」と力を込める。
「特別な能力も資格もない自分が、しかも新卒で採ってもらえたということは、地元出身者ならではの熱意や、懸ける思いを買ってもらえたと思っている」と武居さん。
「好きな仕事をできている以上、言い訳はできない。いろいろな場面で勉強しながら、頑張っていきたいです」
(長岩将弘)

観戦を楽しみに応援グッズ作り 知的障害者の親の会

知的障害者の親の会「松本市手をつなぐ育成会」は、ジェフユナイテッド千葉戦がある11月9日を、「障害者デー」とした。いろいろな人の夢をかなえる、松本山雅の「フィールドドリームプロジェクト」の一環で、招待券400枚を提供されたため独自に設定。「自分たちなりの方法で盛り上げたい」と同会事務局でもある福祉サービス事業所ドリームワークスなどで応援グッズを作っている。
グッズは、手ぬぐいサイズの布を数カ所縫うだけで、ちょっとかぶれる帽子になる「フレフレシャッポ」。新聞に出ていた作り方を参考に、芯を入れてひさしを作るなどオリジナル性を出した。
ひさしを前にしてかぶり、後ろをしばれば帽子になる。暑い時は帽子、寒ければ首にまいてもいい優れもの。応援時は、タオルのように振り回せる。
50個ほど作り、応援する計画。小野澤ハレル施設長(51)は「1人でも多く参加し、盛り上げたい」と話す。
家族が引率できず、応援を諦める障害者がいるため、引率できるボランティアを募集中。ドリームワークス電話86・8812