月別アーカイブ: 2014年2月

大町で芸術祭を 8月開催目指し地域一丸

大町市で地域活動する個人や団体が連携し、今夏、水をテーマに食と芸術、観光を結び付けた初の芸術祭「信濃大町食とアートの回廊」を計画している。国内外で数々の芸術祭を手掛ける北川フラムさん(67、東京都)をコーディネーターに迎え、市民を巻き込んだ全国規模の一大イベントに育てる。28日夜、実行委員会を立ち上げ、3月から本格的に動きだす。
会期は8月9―24日の16日間を予定。水路が多い市街地を主会場に、仁科三湖(木崎湖、中綱湖、青木湖)や大町温泉郷、鹿島川扇状地エリアなど市内に数ある水辺エリアをアートで彩り、北アルプスの麓にある「水の町」を全国にPRする。
同時に豊かな水が育む地域食材の掘り起こしや、街中の商店街と連携した食のおもてなしなどを企画し、芸術と結び付けた水と食の観光ツアーも計画。市民ガイドやボランティア、地域で活躍する市民団体などとも手を組み、住民の立場から大町を盛り上げ、活性化につなげる。

北川さんは、アートを使ったまちづくりの先駆者。全国から多くの観光客が訪れる「瀬戸内国際芸術祭」(香川県・岡山県)、「大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ」(新潟県)で総合ディレクターを務める。昨季、12島を会場に108日間開いた瀬戸内国際芸術祭は、26の国と地域から200組の作家が参加し、延べ約107万人が来場。経済波及効果は132億円(日本政策投資銀行発表)という。
昨秋、市内を訪れた北川さんは、市民と大町のまちづくりについて意見交換をし、2月には第1回の「フラム塾」を開くなど市民と交流を深めている。
北川さんは「大町はものすごい可能性がある。街中にこんなに水が湧き出ている所はない。この恵まれた資源に市民が気付き、それをどう生かすかが大事」とし、「関わった以上は、絶対に成功させる。多くの人と関わりながら大町の発展に少しでも貢献できたら」と意気込む。

28日の実行委で、北川さんが統括コーディネーターに就任する予定だ。アートや食、協働などの部会も立ち上げ、既存の市民活動団体との連携も探る。
同日、大町商工会議所で、夏のイベント開催に向けた勉強会「こずく会議」を開く。大阪のまちづくりに取り組む「水都大阪パートナーズ」のプロデューサー2人が講師を務める。3月4日は北川さんを招いた第2回フラム塾を市総合福祉センターで開く。いずれも午後7―9時。参加無料。
事務局・NPO法人ぐるったネットワーク大町電話0261・85・0556
(高山佳晃)

3月2日開幕 東京Vと対戦

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今季のプロサッカーJリーグは3月1、2日に1部(J1)が、2日に2部(J2)が開幕する。昨季J2参入2年目の松本山雅FCは、19勝9分け14敗、勝ち点66で7位。昨季順位を上回り、プレーオフ進出を目指す今季は、開幕戦で昨季13位の東京Vと、敵地の味の素スタジアム(調布市)で対戦する。
指揮を執るのは引き続き反町康治監督。昨季から残る選手に、完全移籍の岩上を含め新戦力10人が加わり、34人で開幕を迎える。
チームは1月15日に始動し、静岡県御殿場市、静岡市、鹿児島市で計32日間の合宿を行った。J1大宮、J2京都などと、3次で計8試合の練習試合もこなした。
23日は山形村のアイシティ21で、恒例のキックオフイベントを開いた。松本のファンやサポーターの前に立つのは、新体制発表会以来、約1カ月ぶり。1000人余の参加者を前に、監督や選手が意気込みを語った。
壇上で今季の戦いについて聞かれた反町監督は「昨年と同じことをしていては7位で終わってしまうかもしれない。さまざまな点で、よりバージョンアップしていかなければ」と強調。「大事なのはスタイル。どんなフォーメーションを採用するにせよ、われわれのスタイルをいかに表現できるか」と、間近に迫った勝負のシーズンを見据えた。

雪でグラウンドが使えないため、チームは26日午後から静岡市へ移動して事実上の4次合宿を行い、そのまま開幕戦に臨む。
東京Vには、昨季1勝1分け。東京Vは昨季クラブ史上最低順位に終わったが、それだけ巻き返しへの思いも強いはずだ。
東京Vとの開幕戦は、山雅がJ2に昇格した12年シーズンの開幕戦と同カード。0-2で内容的にも完敗し、Jの洗礼を受けた相手だ。シーズン序盤、スタートダッシュへの弾みを付けるためにも、因縁の“緑ダービー”に注目だ。

【J2リーグ戦概要】 J2は昨季と同じ22クラブが参戦。本拠地と敵地で1戦ずつ行うホーム・アンド・アウェー方式の総当たり2回戦、全42節で争う。順位は勝ち点(勝ち=3、引き分け=1、負け=0)の合計で決め、勝ち点が同じ場合は得失点差、総得点数、当該チーム間の対戦成績-の順となる。
1、2位はJ1へ自動昇格。3-6位でトーナメント方式のプレーオフ(準決勝11月30日、決勝12月7日)を行い、優勝者が昇格の残り1枠を手にする。
ただしクラブライセンス制度により、財務や施設など各分野でJ1基準を満たしていないクラブは昇格できず、プレーオフにも出場できない(山雅は今季J1ライセンス交付済み)。
また今季から新設されたJリーグ3部に当たるJ3で、J2基準を満たすクラブが上位になった場合は、21、22位が入れ替え戦など降格対象となる。
【観戦チケットについて】 ホーム試合は、松本市神林の総合球技場アルウィンで21試合。前売り券はS席2900円(高校生以下1700円)、A席2200円(同1200円)、ホーム・アウェー側とも自由席1500円(同700円)など。コンビニエンスストアの情報端末などで購入できる。
当日券は各500円(高校生以下は300円)増し。未就学児は大人1人につき1人まで無料で、松本市や周辺の小中学生には学校を通じ、ホーム自由席の招待券を配る予定だ。ホーム全試合を観戦できるシーズンパスもある。問い合わせは松本山雅事務局電話88・5490
(長岩将弘)

塀の上の「ハチ」-豊科・三原さん宅の愛犬

安曇野市豊科の三原次郎さん(77)宅の愛犬「ハチ」は、高さ1メートルほどの塀の上に座り、北アルプス、通りがかる人や車を眺めながら1日を過ごす。中学卒業後に家を離れ、現在は群馬県で自衛官をしている孫の勝利さん(22)が一番かわいがったためか、今も中学校の方を見つめることが多い。家人は「まるでかっちゃんが帰ってくるのを待っているみたい」と優しく見守っている。
ハチは豆柴の13歳の雄。2001年の大雪の際、塀近くに積まれた雪を利用して登ったのが最初だ。次郎さんの長男徹さん(50)の妻千代美さん(53)は「それまでは塀と車に挟まれていたので、視界が開けて気持ちがよかったのでは」と振り返る。晴れの日はもちろん、小雨の日も頑張って登る。
通常は、ジャンプして前足を塀の上に掛け、後ろ足で壁面をかいてよじ登る。以前は1度で成功させたが、最近は年を取ったためか、3、4回かかることも。バランスを崩し、道路側に落ちてしまうこともあるという。
夫妻の三男勝利さんの中学時代は、登下校の時に、塀の上で見送ったり、出迎えたり。「今でもかっちゃん来たかなというと、きょろきょろ探すそぶりをする」と千代美さん。8月8日生まれなので、ハチと名付けたというが、同じ名前の東京・渋谷のハチ公と忠犬ぶりも変わらない。
塀の上では、目を細め、とても気持ちよさそう。人懐こく穏やかな性格で、近所の人に菓子をもらったり、頭をなでてもらったりし、人気者という。千代美さんは「家の場所を確認する際、犬が塀の上に乗っているおうちですねと、言われることが多いです」とほほ笑む。
(八代啓子)

「一日だけの生坂食堂」 1日に地元の味を楽しむイベント

生坂村の女性たちでつくる「女・人輝きくらぶ」(34人・竹内清枝会長)は3月1日、村健康管理センターで「一日だけの生坂食堂」を開く。生坂産の食材をふんだんに使った手作り料理を、バイキング形式で味わってもらうイベントだ。郷土食から県知事賞受賞作品まで多彩な料理をそろえる。
本年度、同会は昨年11月に県が開いた「信州の味コンクール」での最優秀賞受賞を目指し、松本大学人間健康学部健康栄養学科とともにたくさんの料理のアイデアを出し合い開発してきた。コンクールに出品したのは7品だったが、「開発の過程で生まれた多くの料理を、たくさんの人に食べてもらい村外に生坂をPRできないか」と企画した。
メニューは約20種類。「筍(たけのこ)すしの素(もと)」を使ったすし、おやきを棒状にした「スティック灰焼きおやき」、干し柿の中に梅漬けとチーズを入れたデザート「柿ロール」は、実際の出品作品。「筍すし|」は県知事賞を受賞した。
他に、同会の畑で育てたコンニャクを味わう刺し身コンニャクやフライ、エゴマ入りのたれをかけた五平餅、サツマイモを使ったデザート、タマネギのケチャップ炒め、タケノコ入りウインナーなどがある。
竹内会長(63)は「地産の食材を大事にして考えた献立。食の中に詰まった村の良さを味わってほしい」と話す。
午前11時半|午後2時。1人600円。先着100人。予約も受け付ける。村振興課・電話69・3112
(倉科美春)

松枯れ啓発へ、被害木で製品づくり 安曇野拠点の市民団体

松本地方で松枯れ被害が広がる中、安曇野市を拠点に活動する市民団体「あづみの再活(さいき)の松プロジェクト」が、被害材を使った製品の開発に力を入れている。松枯れの仕組みや実態を啓発しながら、被害木の活用を考える目的。製品は販売するのではなく、利用者に寄付金を出してもらう形を取っており、新たな開発に向けアイデアを募っている。
同プロジェクトは2009年に発足した。現在は15人と2団体が所属。学校や地域で出前講座を開くほか、松を枯らすセンチュウを体内に含むカミキリムシ(幼虫)を食べる鳥・アカゲラの巣箱作りをしている。
10年からは「被害木も製材すれば十分に使える部分がある」と、製品の開発に取り組みだした。これまでにワインラックとベンチを製作。プランターやキャンドルプレートのキットを作り、市の環境フェアでワークショップを開いたこともある。
ワインラックの製作について、会代表の田川理貴さん(61)は「収納しやすいよう2パーツに分けたワインラックは、形が定まるまでに1年かかった」と話す。木工所を経営する会員が130個を製作。目的を理解してもらうために販売ではなく、寄付金として1000円以上を出してもらい、品物を渡す方式をとる。寄付金は活動費と製材費に生かす。
さまざまなイベントなどの際、製品を持って行きPRしており、既に半分以上が希望者の手に渡ったという。
ベンチは昨年6点作った。長さ140センチ、奥行き35センチだが、まだ引き取り手はついていない。もう少し小さくしたり、キット化することも検討中だ。
「今はいろいろな物や材料が簡単にホームセンターで入手できる。被害材製の品物を広めるのは難しいかもしれないが、これも松枯れの実態に取り組む方法の一つ。アイデアや意見を寄せてもらえたらうれしい」と田川さん。
連絡は会事務局の佐藤明利さん電話090・8843・1949
(長田久美子)

富成伍郎商店「手塩」豆腐が2年連続最高賞

1月に行われた第17回県豆腐品評会(県、県豆腐商工業共同組合主催)で、富成伍郎商店(松本市原)の木綿豆腐「手塩にかけた伍郎のもめん」が、最高賞の農水省関東農政局長賞に輝いた。2年連続5回目の受賞で、複数回の最高賞受賞は同店だけという快挙だ。
県内の豆腐店延べ17工場が、もめん豆腐、きぬごし豆腐でそれぞれ県産大豆100%使用とその他の計4部門と、ざる豆腐やがんもなどのその他多様豆腐の部に57点を出品。
審査会は長野市の県工業技術総合センターで行い、大日方洋同センター食品技術部門長を審査長に、消費者の会、栄養士会、調理師会の代表ら19人が味や香り食感などを比べた。
最高賞の「手塩にかけた伍郎のもめん」は新しく開発した商品で、県産大豆ナカセンナリを100%使用し、大豆のこくと甘みを強く引き出したのが特徴。やっこや湯豆腐など、豆腐そのままの味を楽しむ料理に向いており、4月から商品化し、同社の直売店と移動販売で扱う(同社電話46・0307)。
富成敏文社長(50)は「直売店を開き、お客さんのダイレクトな要望が取り入れやすくなった。受賞することでお客さんの期待も高まり、従業員の誇りとやりがいになっている。これからも、オリジナル商品を開発し、食文化の中の豆を再認識してもらいたい」と話した。
そのほか中信地区の受賞は次の通り。
▽県知事賞「消泡剤無添加国産大豆キヌ」塩田屋(松本市)▽審査長賞「絹ごしとうふ」横林豆腐店(同)、「石清水きぬこし」田中屋(木曽町)▽県中小企業団体中央会会長賞「長野県産ナカセンナリJAきぬ豆腐」田内屋(松本市)▽全国豆腐連合会会長賞「本造りきぬ」洞沢豆富店(同)
(山内敦子)

筑北でU-12フットサルリーグ立ち上げへ

筑北村の少年サッカーチーム、FCファンシオナなどでつくる事務局は、来年度に同村で開くU-12(12歳以下)フットサルリーグ立ち上げに向け、運営方法などを確認するプレリーグ大会を開いている。地理的に近い東北信のチームを招き、会場で地元産の農産物や加工品を販売するなど、同村の特色を生かして盛り上げたい考えだ。
リーグは10チームほどの参戦を見込み、総当たり3回戦で争う計画。開催時期など、詳細はプレリーグ大会の感触もみながら、3月以降詰めるという。
東北信のチームにも参戦を呼び掛けており、すでにプレリーグ大会に出場しているチームも。普段は対戦機会のない他地域の相手と試合経験を積み、技術向上を図れる点も魅力となりそうだ。
ファンシオナの高野博久代表(44)は「リーグ運営は初めてだが、多くの人が賛同・協力してくれ、手応えはある。地域一体となって盛り上がっていければいい」と話す。

プレリーグ大会は全3回を予定し、22日は村本城体育館で第2回を開いた。
雪の影響で3チームが参加を見合わせたが、中信3を含む5チームが総当たりで争った。中信勢はボニートンジュニア(松川村)が3勝1敗で2位。裾花FC(長野市)が4戦全勝で制した。
会場では「道の駅さかきた」内の軽食堂「よってきましょもえぎ亭」の手作りおやきの出張販売もあった。
第3回は3月16日、同体育館で開く。
(長岩将弘)