月別アーカイブ: 2013年11月

松本の産官学開発「おごっつぉ駅弁」出足は好調

松本大やJA松本ハイランド、松本市などの産官学が力を合わせる「信州まつもと旬駅弁プロジェクト」が開発、11月中旬発売した「松本弁当城下町のおごっつぉ」は、毎回売り切れとなり好調な滑り出しだ。地元の食材をたっぷり使い、学生のアイデア、業者の技術などを詰め込んだ1品。見た目も豪華で、関係者は「松本の名物駅弁に」と期待する。
8角形の2段重ねで、下の段には野沢菜おむすび、山賊焼き、そばの実えのきなど6品。上の段には、揚げそば、長芋揚げチリソースがけ、松本一本ねぎの信州SPF豚巻きなど8品が入る。米は、松本産のコシヒカリを使っている。
販売は、土・日曜日。数量限定で、午後3時から改札を入った駅弁販売のあずさで。初日の16日は列ができたため、10分繰り上げて販売をスタート。15分でなくなった。17日も1時間強で50個を完売。22-24日は、各日30個が1-2時間で売り切れた。
同プロジェクトは、ステーションビルMIDORIの川久保孝正さんの「松本で、名物弁当ができたら」という思いからスタート。地元の食材を使い、学生ならではのアイデアを詰め込もうと、松本大、MIDORI、JA松本ハイランド、松本市、イイダヤ軒などがタッグを組んだ。
松本大は、観光ホスピタリティ学科のコミュニティビジネスの授業を履修した2年生の有志12人が担当。「高い、冷たいといったこれまでの駅弁のイメージを覆す弁当を」と、ワークショップを開いたり、観光客を対象にしたアンケートを行ったり。JA松本ハイランド管内2市5村の食材をふんだんに使い、松本らしさを食で表現。松本を代表する駅弁にと、ネーミングも「おごちそう」の方言を使った。

12月22日までの土日に、毎回30個を販売する予定。1個1200円。市内の湧水を使い、昔ながらのパックに入れた茶も100円で売る(うち20円はふるさとまつもと寄付金に)。松本大の武田晴信さん(2年、安曇野市豊科)は「これ以上ない自信作。観光客はもちろん、地元の人も食べてほしい」と話している。
問い合わせはMIDORI電話36・3139
(八代啓子)

写真楽しむ「部活動」 倶楽部たまゆらが初の作品展

松本地方の有志でつくる「信州寫眞倶楽部(しゃしんくらぶ)たまゆら」は、撮った写真を見せ合って楽しむ“部活動”。自由に撮影し、メンバーの好みや感性を楽しむ集まりだ。12月5-8日には、自分の作品を持ち寄り初の写真展を安曇野市穂高交流学習センターみらいで開く。
「デジカメで撮るようになってから、写真をみんなで一緒に見ることが減っていませんか」と、部長の北村圭さん(34、同市島立)。
フィルム時代、写真は紙に焼き付け、みんなで回し見しながら楽しんだもの。ところがデジカメになると、写真を友達にメールで送ったり、フェイスブックなどインターネット上で写真を共有したりなど、写真の見方が変化。「紙に焼き付けて、みんなでああだこうだ言いながら楽しみたいという、写真の原点に立ち返った活動がたまゆら」と北村さんは言う。
発起人は、フリーランスのカメラマンとして活躍する北村さんと、同市寿豊丘のグラフィックデザイナー百瀬詠子さん(37)。写真が仕事になり、「私生活ではほとんど撮らなくなっていた」という2人。「自由に撮って楽しむ場をつくろう」と、8月、たまゆらを立ち上げた。
経験問わずだれでも参加できる撮影会を月1回ペースで開催。年齢も職業も感性もばらばらな人たちゆえに、同じ場所にいながらまったく違うものを撮ってくる。
たとえば、今春まで信大大学院で生物の研究をしていたという遠藤真太郎さん(34、同市横田)の写真は、生き物の一瞬の動きや表情をとらえ、その生き物の新たな魅力を伝えてくる。「写真から、撮影者の人となりが伝わる。それが楽しい」と百瀬さんは言う。
写真展には部員や撮影会参加者15人の作品を展示。北村さんは「まったく違う雰囲気の写真が並ぶので楽しんでほしい。スマートフォンのカメラでもOKなので、気軽に撮影会に参加してほしい」と話している。
北村さん電話090・1322・9763、メールphoto.tamayura@gmail.com
(松尾尚久)

憲法をお茶の間に97

英国放送協会(BBC)が行っている「世界に良い影響を与えている国」の調査で、2012年、日本は2度目の1位になった。
そんな日本を構成する日本人に対し、安倍首相は「日本人は、いつしか自信を失ってしまった。長引くデフレの中で、萎縮してしまいました」と否定的だ。(フリーライター金井奈津子)

金井 安倍さんは「戦後レジームからの脱却」も含め、「今までの日本」に不満のようです。でもBBC調査では安倍政権になってからの経済政策、中国や韓国との関係悪化などで評価は低下。今年は4位でした。
中馬清福(信濃毎日新聞社主筆) 安倍さんは「日本は『もう一度、力強く成長できる』。そして『世界の中心で、再び活躍することができる』」とおっしゃる。
金井 「若者が活躍し、女性が輝く社会をつくり上げることが私の成長戦略」とも言っていますが、若者や女性が望んでいるのは、1972(昭和47)年にはやった「モーレツ社員」となって、再び「世界の中心」を目指すことではない。非正規就労で失った「日常の幸せ」を取り戻すことです。
中馬 若者や女性の非正規雇用の割合は増加の一途ですね。「一番得をするのは誰か」を考えると真実が見えやすくなりますよ。
金井 世界の中心になりたいのは大企業。そこから献金や税金を得たい政治家…。
中馬 そのための税制優遇は進み、足かせになる人件費は、労働者を解雇しやすくすることで対応する。
金井 ドキュメンタリー映画「標的の村」の最後で、沖縄に「刃をふるっているのは、いったい誰なのか」という言葉が入ります。
中馬 「黒幕」というのは、見抜くのが難しい。
金井 中馬さんは前、「無謀と知りつつ先の大戦に突入したのも、終結時期を間違えたのも『空気』。今の『改憲をせかされているような空気』と同じ」と言い、コラム「考」では「人権抑圧を許す空気」と書いておられた。黒幕の意志が空気感染すると?
中馬 戦時中の治安維持法で庶民を捕まえる手助けをした中には、隣組や国防婦人会、防共護国団などに名を変えた庶民自身がいました。権力側に賛同し、沿うことで、「自分もそっち側の人間」と思ってしまう。
金井 道徳を教科化し、子どもの「心」に優劣をつけようとしている。国が「良し」とした教科書には、国が「良し」とした価値観がある。人格形成期の子どもたちを特定の価値観に誘導するのは、人権に関わるのでは。
中馬 自民党憲法改正草案の「天皇を元首に」と合わせると教育勅語的なものを心配せずにはいられません。
金井 「そっち側」の人間の早期育成…。

中馬 13年度の防衛費は前年度より400億円多い、4兆7538億円です。集団的自衛権の行使も決まれば、すでに日本の2.1倍の防衛費、10.6倍の人口、10倍の総兵力の中国もまた増やすでしょう。
金井 年金など社会保障費は削られ、税金はさらに増える。26日には「防衛」に関わる特定秘密保護法案を、多くの反対の声を無視して衆院で強行採決した。これで国民は幸せになるのでしょうか。
中馬 今年の参院選で沖縄県民は小異を捨て、共産、社民、生活、みどりの風が団結。沖縄社会大衆党の糸数慶子さんの当選で、安倍政権にNOを突きつけました。
金井 「沖縄の犠牲の上での平和」に甘んじ、見ぬふり続けた本土の私たちは、「大事なもの」を見極め、小異を捨てる賢さを失っていますか。まだ、「戦争のできる国」を回避できますか?
中馬 「自分の事」と自覚し、県選出議員へのメール、ファクスなど、行動する。オペラ歌手の佐藤しのぶさんは核兵器反対の歌を歌っています。絵、短歌、書道、芝居、朗読、投書など各人が得意なことや、ツイッター、ブログ、おしゃべり、デモなどでつながり、負けない「空気」をつくることです。

連載の次回は来年1月に。「中馬さんに聞きたいこと」を募集。松本平タウン情報「憲法をお茶の間に」係まで郵送(〒399-8711松本市宮田2-10)かファクス(29・0744)で。12月18日必着。

ユネスコエコパーク登録へ機運 木曽協会が1日に講演会

NPO法人木曽ユネスコ協会(井原正登会長)は、ユネスコが実施する生物圏保存地域(国内呼称・ユネスコエコパーク)の木曽地域の登録に向け、12月1日に住民の機運を盛り上げる講演会を開くなど本格的に動きだす。3年以内の申請、推薦を目指しており、「木曽のブランド」として世界に発信したい考えだ。
木曽地域の人口減少や高齢化などの課題に加え、木曽らしい風景の森林の保存、維持の今後について憂慮した木曽ユネスコ協会は、約1年前から、信州大の産学官連携推進本部と協力して「木曽地域のブランド化」を検討。その中で浮上したのがユネスコエコパークの登録だ。
エコパークは、生態系の保全と持続可能な利活用の調和が目的。対象となる地域には厳格に保護、長期的に保全する「核心地域」、核心地域の周囲か隣接地で教育や研修などを行う「緩衝地域」、居住区のほか地域社会や経済発展を図る「移行地域」の3つの区域が設定されていることが条件だ。
木曽地域の場合は、核心地域に相当すると思われる場所として水木沢天然林(木祖村)や赤沢自然休養林(上松町)などにある保護林が20カ所前後ある。その周辺では、地域資源を利用したエコツーリズムや森林セラピーのほか植樹なども行われ、緩衝地域として想定できるという。
こうした中、中部森林管理局(長野市)が9月、「木曽地方における温帯性針葉樹林の保護・復元に向けた取り組み」で検討委員会を発足。そこに示された内容がエコパークの3つの地域設定などと「親和性がある」(井原会長)として、この取り組みをベースに、申請者となる木曽郡内の各自治体の協力を求めるなど年内にも組織体制を構築する。10月には郡内の首長に説明会を開いた。

1日に木曽町福島の木曽郡民会館で開く講演会(午後1-5時半、無料)は、多くの人にエコパークについて知ってもらう狙い。ユネスコエコパークの相談窓口・日本MAB計画委員会委員で横浜国立大の酒井暁子准教授、9月にエコパークの推薦を受けた「南アルプス」の関係自治体・伊那市の白鳥孝市長、中部森林管理局の鈴木信哉局長らが講演する。
井原会長(67)は「木曽の魅力を高めるとともに、子どもたちが住みたくなる場所として残したい」と話す。
【国内のユネスコエコパーク】1980年に志賀高原(群馬、長野県)、白山(石川、岐阜、富山、福井県)、大台ケ原・大峰山(奈良、三重県)、屋久島(鹿児島県)、2012年に綾(宮崎県)が登録。今年9月に只見(福島県)、南アルプス(山梨、長野、静岡県)の新規登録と志賀高原の拡張についての推薦が決定した。
(浜秋彦)

7位で終戦、着実に実績上乗せ

131128yamp通算19勝9分け14敗、勝ち点66の山雅は、得失点差により7位で今季を終えた。J2初年だった昨季の12位からステップアップし、反町監督自身が掲げた1桁順位の目標もクリア。「22番目からの出発」(反町監督)だったチームは、今季も着実に実績を積み上げた。
「いろいろな可能性を考えたが、(プレーオフ進出は)難しい状況だった。最終的には力が足りなかったという言い方になるのだろう」。反町監督はさばさばと最終戦を振り返りながらも「時に無茶な要求もした。よく応えてくれた選手たちに感謝している」と、今季の激闘をねぎらった。
指揮官が今季のターニングポイントとして挙げたのは、29節(8月18日)の千葉戦だ。他チームが消耗する盛夏に、開幕前から鍛え抜いた走力がものをいった。2-0から追い付かれたが3-2で勝利。ここからJ2昇格後初の4連勝を成し遂げることになる。
同時期に岩上、阿部らが戦線に加わり、後半戦の陣容がほぼ固まった。6月に加入した犬飼も合わせ「途中加入の選手がいなければ、そのまま十何位かで終わっていたかもしれない」と、指揮官は補強の奏効を認める。
だが、それは開幕当初の戦力不足も意味する。特に計10人を獲得した大卒・高卒選手は伸び悩み、「われわれ指導陣のミス。選手獲得は本当に難しい」。新たに強化担当部門を立ち上げ、反省を来季に生かす。
今季ホーム試合の平均入場者数は1万1041人。G大阪、神戸に次いでリーグ3位だが、都市規模からすれば破格だ。
9月22日のG大阪戦はアルウィン過去最多の1万7148人を記録。最終節は山雅ホーム試合としてはそれに次ぐ1万6885人が訪れ、「みんなG大阪の選手を見に来たわけではない。非常にありがたいこと」と反町監督。「順位がどうこうより、多くのファンの前で勝って終わることが大事だと思っていた」と振り返ったのは岩上だ。そんな地域の熱のエネルギー源こそ、チームの活躍に他ならない。
「チームもクラブも、ある日突然強くはならない」。折に触れて反町監督は繰り返す。地道な努力の先のさらなる高みは「プレーオフ進出しかない」。言い切る言葉に、来季の決意をにじませた。
(長岩将弘、倉科美春)

キャプテンマークに託された思い-船山応えて決勝点

「俺が着けようか。キャプテンになったら点を取れる気がする」。今季ゲーム主将を務めた飯田が警告累積のため最終戦の欠場が決まり、誰がキャプテンマークを着けるかという話題になった時、船山は冗談めかしてこう飯田に話したという。しかし、その後反町監督から正式に主将に任命された。
「貴之(船山)はちゃんとやっている。『得点できていない焦りもあると思うが、信頼しているよ』という意味を込め託した」と反町監督は話す。
前半29分、真価を問われる場面がやってきた。「今までのPKで一番緊張した」という大一番は、落ち着いてネットの右に流しゴール。決勝点となった。
今季の総得点は11点で、昨季の12点に1点届かなかった。「全てにおいて昨季を上回る」という目標を掲げた船山は「満足していない。ボールを取られてはいけない場面で取られることが多く、毎試合、必ずあるチャンスを生かせなかった」と悔しがる。
「ただ、なかなか結果が出ない時も、反町監督は自分を使い続けてくれた。恩返しというわけじゃないが、ホーム最終戦で点を取れて良かった」。チームを背負ったエースストライカーは、わずかながらでもその役目を果たせたことに、ほっとした表情を浮かべた。

PKを決め仲間の祝福を受ける船山に、喜山が駆け寄った。彼もまた、船山にかかる重圧と、点を決めたいという強い思いを知る1人。
船山を抱きしめた後、左腕のキャプテンマークをたたき、「良かったな」とねぎらった。

白馬村で民宿経営する吉沢さん 真心込めてどぶろく造り

白馬村北城新田の民宿「仲屋」を経営する吉沢篤さん(70)が、自宅でどぶろく造りを行い、25日に2回目の仕込みをした。「今年もおいしいどぶろくを皆さんに飲んでほしい」と、真心込めた作業が続いている。
吉沢さんが酒造免許を取得したのは、白馬村が国の「どぶろく特区」の認定を受けた2年後の2007年。今季が7年目の製造で、秋に収穫した自家米「あきたこまち」を使った仕込みを10月下旬から始めた。
調理場の作業台に蒸した米を広げて一定の温度に下げた後、酒の酵母菌や米麹(こうじ)などを混ぜ合わせて仕込み容器(50リットル)のタンクに入れた。完成するまでには約2週間ほどかかり、その間蒸し米や水、氷の補給に加え、温度調節など神経を使う作業が続く。
温度が急激に下がらないよう仕込み容器に覆いをした吉沢さんは「温度調節には気を使う。でも、一生懸命に発酵しようとしているお米を見ていると、そんな苦労も吹っ飛ぶ」と話し、仕込んだばかりの醸造米に目を細めていた。
仕込みは翌年2月下旬まで行い、合計200リットル前後を造る。宿泊客だけでなく、地元や近隣市町村の人たちにも好評で、ペットボトル入り1・8リットルを2200円で販売している。仲屋電話0261・72・2291
(江成康明)

憲法をお茶の間に96

集団的自衛権とは「ある国が武力攻撃を受けた場合、これと密接な関係にある他国が、その武力攻撃を共同して排除しうる権利」のことだ。
日米安保条約がある日本にとって、密接な国はまず米国。米国の軍事力は、1隻の原子力空母の打撃力でさえ、1カ国の空軍力をしのぐ。世界一だ。その米国に、正規戦を挑む国なんて、あるのだろうか。

中馬清福(信濃毎日新聞社主筆) 安全保障を学べば、戦争はある日突然起こるものではないとわかります。必ずいくつもの徴候と段階がある。それを外交などで一つ一つ解決していくのが王道です。
集団的自衛権を認めろと迫る方々は、「朝起きたら100隻の戦艦に囲まれていたらどうするのか。その時に米国が助けてくれなかったら困るのだから、日本も助ける準備をしておかなければならない」と言う。
金井奈津子(フリーライター) 安倍政権は中国を脅威と考えていますが、中国は赤字大国・米国にとって、最大の貿易相手。日本のために、その中国と戦ってくれるとは思えませんが…。
中馬 日本は米軍に、自衛隊との共同使用施設も含め、土地を10万2780ヘクタール、松本市全域がすっぽり入ってしまうほど提供し、国有地は無償使用。2013年度の在日米軍関係費は約6400億円(うち思いやり予算は1860億円)。1978年から2013年までの思いやり予算だけでも総額3兆6812億円にのぼる。一方的に世話になっているわけではない。
安倍さんは占領下で決まった憲法や教育を嫌い、「戦後レジームからの脱却」と言って日本独自でつくることに執着する。その一方で、集団的自衛権を使えるようにし、米国が行く戦争に日本も同行させようとしています。
金井 軍事装備も軍事経験も雲泥の差の米国に同行したら、「米国の支配下」感が強まりませんか。矛盾しています。
中馬 軍隊では、「条件反射的に人殺しができる」よう訓練されます。そうでなければ戦地に送れませんから。でも真人間に戻すプログラムは不十分で、米国の多くの帰還兵が病んでしまった。
金井 その代わりを日本の若者にさせようということですか?もはや「標的の民」だ。戦地には行かない権力者たちが、民を守る憲法9条の形だけを残し、「解釈改憲」で集団的自衛権を使えるようにする。安倍政権を支持する若者は、「標的は自分」と気づかないのでしょうか?

中馬 総務省によれば15-34歳の非正規労働者やニートの割合が増加。非正規労働者の平均年収は168万円で、正規労働者とは300万円もの開きがある。結婚の障害にもなり得ます。
金井そこで「アベノミクスに期待」。よくわかりますが、経済弱者への好影響には疑問の声が大きい。
中馬 米国は、将来の見通しが立たない低所得者層の若者を、「大学へ行けるよ」と軍隊に誘いました。
金井 でも実際に進学するのは希望者の15%にも満たないそうですね。心が壊れ、勉学どころではない。
中馬 日本は結婚率も出生率も低下しているのに、納税し、日本を支える若者世代を戦地へ送りかねない。高齢者が増えて医療費、社会保障費は増大するのに、それを削り、軍事費を増やすのでしょうか。そんなことをしてまで集団的自衛権を使えるようにして、まず起こるのは「アジアの軍拡競争」です。そして「米国の敵に、日本も敵視される」ということです。

次回(30日)は、今、私たちにできることを考える。