月別アーカイブ: 2013年9月

ピアノ伴奏でシャンソン 10月5日「あづみのシャンソニエ」

安曇野市穂高の多目的喫茶ホール「ホワイトトークハウス」は10月5日午後1時半、シャンソンをピアノ伴奏で歌い、聴く「あづみのシャンソニエ」を開く。表情豊かに物語を歌うシャンソンの魅力を安曇野で広めようと初の試み。出演者も来場者も主役になれる催しだ。
ゲストは、県内で数少ないシャンソンのプロ、ピアノ・シンセサイザー奏者でシャンソン講師の山崎さだみさん(上田市)と、歌手の榊原舞さん(同)。2人のステージを聴くほか、歌いたい曲の楽譜を持参すれば(要予約、1曲1000円)、山崎さんのピアノ伴奏で歌うことができる。
山崎さんのシャンソン教室「松本ペルル」に通う矢下美里さん(安曇野市穂高)と、シャンソン好きでホワイトトークハウスを主宰する鳥羽公江さん(同)が企画した。
矢下さんによると、シャンソンはフランス語で「歌」を意味し、歌詞に物語性の多いのが特徴。ピアノと歌い手の掛け合いが自由で、同じ曲でも歌う人によって、テンポも雰囲気も違ってくるのが魅力という。
東京・銀座などでは盛んな「シャンソニエ」だが、県内にはほとんどない。また、矢下さんが4月に穂高でシャンソンのコンサートを開いたところ、「もっと聴いてみたい」という声が寄せられ、潜在的なファンが多いと感じ、「まずは多くの人に知ってもらおう」と、山崎さんと榊原さんを招くことになった。
本場のシャンソンにはピアノが欠かせないが、ホワイトトークハウスにはグランドピアノがあり、「うたごえ喫茶」を10年ほど前から定期的に開催。その環境も生かし、今後定期的に開き、来年には教室に発展させていきたい考え。
矢下さん、鳥羽さんは「シャンソンは奥が深い。ここが出会いと発表の場になり、安曇野に広がっていけばうれしい」と話す。
要予約、入場料1000円(飲み物、ケーキ付き)。ホワイトトークハウス・電話82・0456

【シャンソニエ】フランス語では本来、歌を作り歌う人を意味するが、日本ではシャンソンを聴かせるライブハウスを指す。
(井出順子)

育てた野菜ケーキに 白馬幼稚園「リストランテ」地元シェフら調理

白馬村北城の信学会・白馬幼稚園(池田俊治園長、107人)はこのほど、園で取れた野菜を使ってプロのシェフがスイーツを作る「リストランテようちえん」を同園で開いた。好き嫌いをなくし、食への関心、感謝の心を育てようと初めて企画。年長児34人の他、近隣の未就園児親子ら約20人も招待し、素材を生かした本格スイーツを一緒に作って食べた。
スイーツは、大北地区の洋食レストランやホテル約20施設の料理長やコックが所属する全日本司厨士(しちゅうし)協会北アルプス支部が担当。同園に通う園児の保護者が会員にいることから話が進み、実現した。
食材は、年長児が園の畑で大切に育ててきたジャガイモとニンジン。ニンジンが苦手な子どもも多く、これをどんな味に仕立てるかが、プロの料理人として腕の見せどころ。仕事を終えた深夜、会員たちがホテルやレストランの垣根を越えて白馬村内に集まり、子どもたちが喜ぶスイーツを考えた。
ニンジンはすりおろし、チーズと混ぜてレアチーズケーキに、ジャガイモはキャラメルを絡めたバターケーキ風に焼き上げた。当日は、4人のシェフが園を訪れ、皿に盛ったケーキに生クリームや果物を園児と一緒に飾り付けた。
これまでニンジンが食べられなかった男児も「おいしい」ととびきりの笑顔で味わった。
ホテルシェラリゾート白馬総料理長の金澤光久さん(49)は「作り方によって苦手な野菜もおいしく食べられる。子どもたちの好き嫌いをなくすきっかけになればいい」。企画した池田園長(60)は「食は子どもたちの原点。おいしく楽しく、食育につなげたい」と話した。
(高山佳晃)

変化に富んだ作品展 朝日美術館で密波羅さん

朝日村の朝日美術館は10月27日まで、村出身の彫刻家、密波羅伸三さん(77、富士見町)の作品展を開いている。20代から現在までに制作した立体作品56点、平面作品44点の計100点が並ぶ。その間の創作活動は「多岐にわたり過ぎ、あたかもカメレオンの目のように変化に富んでいる」と作者が言うほど、1人の作品とは思えない幅の広さだ。
東京芸術大で石井鶴三に師事。「学校に来るだけが勉強ではない」と言う師の言葉通り、国際展で初めて目にした動く彫刻に衝撃を受けたり、山岳部に所属して山へ登ったり。
経験が投影されているかのように、立体造形作品は木彫やブロンズ像、柔らかな葉っぱをかたどった電鋳物などさまざま。南フランスや八ケ岳などの風景画、仏画、抽象画、金属コラージュなど平面作品もバラエティーに富んでいる。
今回の展示にあたり少し手を加えたという30年前の作品、電気で車輪や腕が動く彫刻「026―ドライブ」は「ライトを当ててできる影との関係性も含めて1つの作品」といい、現代でも新鮮だ。
光輪寺(西洗馬)の次男として生まれ「きょうだいで展覧会ごっこをすると、自分が小さかったので檀家(だんか)さんが褒めてくれた。中学の先生が、こんな山の中学にこんな絵を描く生徒がいるなんて、と褒めてくれた。そこから勘違いが始まり、絵が好きになった」と笑う密波羅さん。ジャンルにとらわれず、精力的に作品を生み続けている。
午前9時―午後5時。月曜休館(14日開館、15日休館)。大人300円、高校大学生200円、小中学生100円。密波羅さんのギャラリートークは6日午後1時半、同館展示室。参加には入館料が必要。同館電話99・2359
(上條香代)

「秋の里山を歩こう」大糸線沿線の6市町などが企画

大町市や安曇野市などJR大糸線沿線の6市町村観光関係団体などでつくる「大糸線ゆう浪漫(ろまん)委員会」は10月1日-11月9日、「秋の北アルプスビューウオーキング&トレッキング」を開く。自然と健康、観光を広域的に結び付けた初の取り組み。各地域の里山の魅力を再発見し、北ア一帯の秋イベントに育てる。各市町村の観光団体などが独自に開いてきたウオーキングイベントや新事業を集約、沿線地域の活性化と誘客の相乗効果を狙う。参加回数に応じ北ア山麓のホテルや旅館の宿泊券、地元特産品の詰め合わせ、スキーリフト券などが抽選で当たるスタンプラリーも開催。ガイドが案内し、ボランティアによるおもてしもある。

小谷村26日-11月3日、「里山ぶらり旅」を初企画。紅葉の最盛期の日替わりツアーで、塩の道の人気の「千国越え」(26日)、ブナやトチなどの「姫川谷の巨木巡り」(28日)、鎌池で昼食を取る「大渚山と雨飾山麓」(11月2日)など9日間、全て異なるコース。担当者は「村にはまだ未舗装の旧街道が多くある。歩いて巡り、歴史ロマンを感じてほしい」。
白馬村近年人気のノルディックウオーキングを取り入れた「白馬岩岳旬の昼食ツアー」(12日-11月4日)、「白馬落倉高原ネイチャーウオーキング」(24、27日)など。岩岳のツアーは、「ねずこの森」の散策ガイドに昼食、ポールレンタル、温泉入浴がセットのプラン。落倉高原の初企画には、白馬の特産「古代米」の栗おこわ、きのこ汁が付く。観光局の松澤文恭さん(40)は「個々の宣伝では集客に限界がある。広域連携で観光客を呼び込みたい」と期待する。
大町市塩の道ちょうじや(旧塩の道博物館)が「北アルプス展望塩の道ウオーキング」(11月2日)を初企画。恒例の「小熊山トレッキング」(13日)、「鷹狩山・霊松寺紅葉トレッキング」(27日)も。
池田町「広津紅葉散策」(12日)、「ぐるっと池田街中散策」(11月9日)
松川村いわさきちひろのスケッチポイントなどを巡る初の「北アルプスパノラマウオーク」(6日)
安曇野市旧国鉄篠ノ井線の「廃線敷トレッキング」(26、27日、11月2-4日)
国営アルプスあづみの公園大町・松川地区「ファミリーウオーク」(11月10日)
委員会事務局の駒澤晃・大町市観光課係長(48)は「各地域に残る里山の素晴らしさを多くの人に知ってもらいたい。楽しく歩いて健康に、観光振興につなげたい」と話す。事務局・電話0261・23・4081
(高山佳晃)

成長の勝ち点1 強豪G大阪に2-2

130926yampJ2は22、23日、各地で34節を行った。前節まで7位の山雅は22日、首位のガンバ大阪とアルウィンで対戦し、2-2で引き分けた。アルウィンの最多入場者数を塗り替える1万7148人が詰め掛けた、注目の一戦。終盤を10人で戦うなど不利な状況で強豪からもぎ取った勝ち点1は、チームの成長の証しといえそうだ。一方、選手からはどん欲な勝ちへの思いも聞かれた。
試合は前半5分に動いた。岩上の右CKに、塩沢が頭で合わせて先制。最初のセットプレーのチャンスをものにした。
しかし、その後は大阪にほぼボールを支配され、苦しい時間帯が続く。
15分にロチャのシュートで追い付かれると、25分には白井が負傷退場するアクシデント。39分にもロチャに決められ、逆転を許した。
それでも集中を切らさなかった山雅は後半3分、岩上が放った左ロングスローからのこぼれ球を、犬飼が左足で蹴り込んだ。
試合を振り出しに戻し、勢いづいた山雅は攻勢を強めるが33分、阿部が遠藤へのタックルでレッドカードを受け、退場。
苦しい時間帯での数的不利の中、山雅は慌てず選手の並びを整え、激しい攻撃をしのぎきった。
しかし、試合を終えた選手たちの口から喜びは聞かれなかった。
塩沢が「先制できたし、勝ててもおかしくない試合だった」と振り返れば、白井に代わって途中出場した村山も「負けなかったからいい、ではなく、勝つためにより努力することが必要」と表情を引き締める。
反町監督は「この勝ち点1が、最後に大きく響いてくるかもしれない。微々たるものだが、成長を感じる」とたたえながら、「(32節)鳥取戦、(天皇杯2回戦)群馬戦と、最後に力を発揮している。最後の15分、11人だったらどうなっていたか見てみたかった」と惜しんだ。
(長岩将弘、倉科美春)

松本大が文化祭で「一日限りのレストラン」

松本市の松本大健康栄養学科は10月19日、文化祭・梓乃森祭で、「一日限りのレストラン」を開く。2年ぶりの開催で、山形産の長芋、県内産のキノコなど地元食材の魅力をアピール。限られた予算の中でメニューを考えたり、作業をチームで行ったりと実践学習の場でもある。予約を受け付けている。
長芋を使ったキッシュ、信州ポークのマスタードソース、りんごのコンポートなど、前菜からメーン(肉か野菜かを選択)、デザートまでを楽しめる。
成瀬祐子・専任講師(39)のゼミ生、滝澤安津沙さん(4年、里山辺)、田多井優さん(4年、埋橋)が、「先輩のレストランの復活を」「信州の食材のおいしさを伝えたい」と卒業論文のテーマとして選択した。多くの学生に学ぶ機会を与えたいと、ゼミの枠を超えて呼び掛け、1|4年の33人が集まった。
これまでのレストランは、シェフと連携して開くことが多かったが、今回は、学生が中心になり、メニュー作りからスタート。6月から準備を始め、試作を10回以上行うなど、ようやく完成させた。
滝澤さん、田多井さんは「いろいろな思いが形になった。地域の人においしいと食べてもらえたらうれしい」。
午前11時、午後1時の2回で、各限定40食。予約は往復はがきで。詳細は大学のホームページに掲載。地域健康支援ステーション電話48・7371
(八代啓子)

諦めず一歩一歩 MF喜山

「日本代表になる」。小学生のころから抱き続け、今も変わらないMF喜山の夢だ。
東京ヴェルディのユースから東京ヴェルディを経て07年に当時地域リーグの岡山へ。チームのJ入りに貢献したが、11年にはJFLのカマタマーレ讃岐へ。夢から遠ざかるような道のりだったが、「諦めたことは一度もなかった」という。
そして今、山雅のボランチとして欠かせない存在になっている。アグレッシブなプレーで攻守に尽力。最終ラインで声を張りチームメートを鼓舞したDF飯尾和がけがで戦列を離れてからは、「真ん中は、守備陣にも攻撃陣にも声が届く位置」と考え、積極的に声を出しチームを支える。
9節のG大阪戦に出場していない喜山にとって、日本代表経験者が6人いるG大阪とは初めての対戦。中でもボランチ遠藤は、国際Aマッチ出場数136試合と、日本代表最多出場記録保持者。自分の力が現時点でどこまで通用するのか、いや応なしに試される試合だった。
しかし、「自分のやりたいプレーができなかった」と、試合終了後は厳しい表情を浮かべた。「自分のところから相手にボールが渡ってしまうことが多かった。ボールも奪えず、効果的なパスもできなかった。行っていい時と悪い時の判断もまだまだ」と、悔しさをあらわにした。
ただ、「試合ごとに課題を見つけ解決する作業を繰り返してきた」のが喜山だ。どんな境遇でも諦めなかった男が、一歩一歩登りここまできた。山雅のJ1昇格の先に、日本代表がある。
一流選手たちとの戦いで見えた課題を克服すれば、また夢に近づく。

来月5日波田で演奏会 歌とマリンバ、ピアノの共演

松本市波田文化センターは10月5日午後2時、「世界の名曲さんぽ おしゃべりコンサート」をアクトホールで開く。松本市里山辺出身のバリトン歌手太田直樹さん(東京都)、里山辺のマリンバ奏者山本令子さん、横田のピアニスト臼田由香里さんが出演する。
團伊玖磨作曲「花の街」、フォーレ作曲「夢のあとに」など12曲を太田さんの歌と臼田さんの伴奏で、山田耕筰作曲「待ちぼうけ」、ロジャース作曲「エーデルワイス」など4曲を3人で披露する。山本さんのソロ演奏はハチャトゥリアン作曲「剣の舞」など5曲。
太田さんは二期会会員。まつもと市民オペラに第1回公演から出演し、現在はプロデューサーも務める。
山本さんは市内でマリンバ教室を開く一方、県内を中心に精力的に演奏活動を続ける。太田さんとは初、臼田さんとは2度目の共演。
臼田さんと太田さんは中学高校で先輩後輩の間柄。これまで共演も複数あり、臼田さんは市民オペラでコレペティトゥア(オペラ練習時の伴奏と歌唱指導)も務める。
太田さんは「よく知られている曲ばかりで、子どもから年配者まで一緒に楽しめる。歌とマリンバの共演は珍しいので、ぜひ聴いてほしい」と話す。
一般1000円、高校生以下500円。同ホール電話92・7501
(松尾尚久)