秋立ちそめる白露の季節(小谷村北小谷笹野)

130919sikip昇った日を浴びて、きらきら輝く大小さまざまの朝露の踊り子たちが、白露の季節の舞を踊る(ニコンD3、ニコンAFニッコール105ミリマイクロレンズ、9日朝)

二十四節気の白露を迎えた小谷村北小谷笹野の早朝。気温は13・5度。昇った朝日を浴びて、アスパラガスの細い葉いっぱいに無数の朝露がきらきら輝く。虹色、水色、白…。大自然の宝石箱を開けたようにまぶしい。
白露は立春から数えると15番目。処暑からは15日目ごろだ。夜間、大気が冷え込むようになり、草木の葉に朝露が宿るころとされる。
この夏は、体温を超える記録的な猛暑に見舞われた。まだ残暑は厳しいが、焼けてかわいてしまった心に朝露はいち早くそっと忍び寄り、秋の便りとともに潤いを届けている。
カメラのファインダーをのぞくと、きらめき踊る朝露がやさしく語りかけ、癒やしてくれるような気がする。心に映る露の踊り子たちのメルヘンの世界を大切にしながらシャッターを切った。
こんな光景を前にしていると、この時季に口ずさむ歌がある。「星影さやかに空澄み渡り、葉づえの露に秋立ちそめぬ…」。記者が20代に覚えた、法政大学山岳部歌の「エーデルワイスの歌」だ。
季節は、中秋の名月(19日)を暦に織り込みながら秋分も間近。やがて寒露。夏から秋への“季節のリレーゾーン”は、日増しに秋色を濃くしていく。(丸山祥司)