W杯いよいよ開幕 選手・監督はこう見る

140612yampサッカーワールドカップ(W杯)ブラジル大会が12日(日本時間13日)、いよいよ開幕する。日本代表の成績も気になるが、世界レベルのプレーや熱気を目の当たりにできる4年に1度の機会。松本山雅の反町監督や選手たちの「プロの目」は、大会をどう見るのか。注目の選手やチーム、日本代表の成績予想などを聞いた。
開催国ブラジル出身のサビアは、母国の優勝を予想する。「ブラジル人なのでそこは譲れない」といい、注目選手はやはりネイマール。「ドイツも競争力があり、W杯でも力を発揮するだろう」と見る。
日本は最近レベルが上がってきているので「そこそこ頑張れる」と思うが、「正直、あまりW杯には関心がない。自分にとって、今プレーしているチームが一番大事。真夜中に起きてまでW杯を見ることはないだろう」と冷静だ。
田中が注目するのはドイツ。前回W杯から指揮を執るレーウ監督の下、戦術の完成度を高めていること、経験豊富な選手と若手のバランスが取れていることなどを挙げる。
選手では特に、主将の右SBラームに熱い視線を注ぐ。「どういうときに上がり、どういうときにバランスを見るのか、その判断がとても勉強になる」
日本代表では12年以来の招集となった大久保にエールを送る。「10代のころから知っている。いろんな経験をして、いま一番いい時だと思う。がんばってほしい」
多々良の注目もドイツ。「連動性があり、チームの一体感もある。ああいうチームが乗ってくれば強いと思う。完成度が高いし、優勝するのでは」。中でもCBフンメルスについては「体は強いし、視野は広い。とにかく全てがいい」と賞賛を惜しまない。
清水東高校(静岡)時代の同期、内田については「すごいとしか言いようがない。どんどん行ってほしい。彼の存在は刺激になる」と話した。
犬飼の一押しはベルギーだ。「若い選手が多く、今乗ってきているチーム。ブラジルやアルゼンチンなど南米勢が当然勝ち上がってくるだろうが、個人的にアザールが好きなので」と強く推す。
日本は「初戦のコートジボワールに勝てれば、予選通過もありうる」と予想。「W杯は、質の高い世界のサッカーが見られるチャンス。練習に支障がない限り、早起きして見たいし、プレーの参考にもなる」
喜山は「チリが一押しだったんだけれど…」。最後の言葉を濁すのは、チームの中心選手、ボランチのビダルが手術明けで出場が不透明だからだ。「チリは前回大会から面白かった。今回も独特の攻撃をするので注目だ。中盤から前線にかけてのポジショニングが流動的。個の技能が高いのでコンビネーションも見応えがある」と熱い。
日本代表については「攻撃的な戦術を取っていて楽しみ。自分たちの時間をどれだけ長くつくれるか、そして前半堅く入れるかが鍵かな」と分析した。
「日本には4強くらいまで行ってほしい」と期待を込めるのは村山だ。
04年度の全国高校選手権に、市立船橋(千葉)2年だった村山も出場。自身はピッチに立たなかったものの、2回戦で長友の東福岡を、準決勝で本田の星稜(石川)を、いずれもPK戦で撃破するところを目の当たりにした。「同世代だし、競技人生の中で接点のあった選手たち。活躍している姿を見ると応援したくなる」と話す。

反町監督はピャニッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)、ビダル(チリ)、日本とまみえるであろうヤヤ・トゥーレ(コートジボワール)やグアリン(コロンビア)ら中盤の選手に注目する。「運動量も含めてダイナミックなプレーが多く、攻守にわたってチームの要となる-そんなゲームの鍵を握る選手を見るのが好きなんだ」と、いちサッカーファンの顔をのぞかせた。
日本代表については「グループ予選は突破してほしい」と話す。
予選の構図を「ギリシャは少し力が落ちる。三つどもえかな」と予想。「ファルカオ不在はあまり関係なく、個の力ならコロンビアが上。コートジボワールとは互角だろう」としつつ、「アフリカの選手は気温など外的要素の影響を受けやすい。しっかり自己管理をして試合に臨めれば強いし、そうでなければ…という部分もある」とにらんだ。
(取材班)