J2第8節 知略と闘争心で強豪京都に2-2

140424yampJ2は20日、各地で第8節の11試合を行った。松本山雅は京都サンガと松本市のアルウィンで戦い、2-2の引き分け。今季ホーム初勝利はおあずけになったが、高い技術の強豪に知略と闘争心で立ち向かったチームに、試合後、約1万2000人のサポーターからは「ありがとう」「よく頑張った」の声が飛んだ。
堅い守備で前半を0-0で切り抜けた山雅は、後半29分に船山のPKで先制。その後、京都のエースで元日本代表・大黒の1ゴール1アシストで逆転を許したが、45分、岩上のCKを犬飼が頭で合わせて同点にした。
京都にボールを保持されながらも、組織的な守備とカウンター攻撃で善戦。ロスタイムには船山がGKをかわして放ったシュートが相手DFにはばまれる場面もあり、反町監督も「負けなくて良かったのか、勝てた試合だったのか…」と悔しがった。

パスサッカーの強豪を、手持ちの武器でいかに破るか。その答えをピッチ上で表現しようと、チームが頭と体をフル回転させた試合は、サッカーの面白さをあらためて示した。
前半は、パスを回しながらじわじわと獲物を追い詰める京都と、その攻撃を粘り強くかわしながら一撃で仕留める機会をうかがう山雅、という構図。
特に守備では、FWを含め全員が連動して相手攻撃陣を囲み、大黒や山瀬(元日本代表)に決定的な仕事をさせなかった。
後半は一転、山雅は右MFの田中を起点に何度も京都にかみついた。
狙い続けたのは、シンプルなパス交換で相手最終ラインの裏を取る形。その結果、試合を通じて12回もオフサイドの網に引っかかったが、愚直に続けたことが船山のPKや、同点につながるCKを生んだ。試合終了間際には、船山の右足が京都を仕留めかけた。
一方、京都の2得点も自らの持ち味を生かした格好。攻撃への比重が高まった山雅の足元をすくうかのような巧みさだった。
「『ボールを支配していても優位なわけではない』と証明したかった。(山雅は)まだその域には達していないが、良い手応えを感じた」と指揮官。
知性と技術、意地と体力がせめぎ合う、ひりひりとした試合。勝ち点1という数字以上の高揚感がアルウィンを包んでいた。
(松尾尚久、長岩将弘)