J2第7節 長崎に3-0で快勝

170411yamp春の強風が吹くアルウィンで山雅は風下の前半に2得点、後半にも1点を加え、3連勝中と好調だった長崎を一蹴した。前線の厳しい守備で相手ボールを奪ったりCKに追い込んだりし、ファウルを連発する相手から再三得たFKでも得点。守備も2戦続けて無失点と「らしさ」を全開にし、2連勝で5位に浮上した。
「(強風で)互いに雑になりサッカーの質は高くなかったが、効率よく点が取れた」。反町監督はほっとした表情で試合を振り返った。
先週の練習中に負傷したセルジーニョに代えて宮阪を2列目で起用。高崎、工藤と前線3人で激しくボールを追い、ファウル数がリーグ最多の相手に付け入った。前節に続きFKを直接ゴールにたたき込んだ宮阪は「チームとしてやりたいことが体現できている」と誇った。
前半終了間際に飯田が相手GKと交錯し、腰を強打して退くアクシデントに加え、長崎は後半から選手を代え布陣も変更して挑んできたが、守備陣は3バックの中央に入った橋内を中心に冷静に対応。「後手を踏む場面もあり、もう少し中盤でボールを奪いたい」と注文を付けた反町監督だが、上位相手に2戦連続の無失点で「手応えはある」。
3点目で試合を決めたパウリーニョは4試合ぶりの先発。「いつも通り自分の100%を出し切ろうと臨んだ」と本人は涼しい顔だが、指揮官は「悔しい思いを秘めてやっていると、好機をものにできるのだろう」。選手層の厚さや競争が好結果を生んでいる。
次節から敵地で2連戦。次節に首位に立つ可能性もある。反町監督は「上位に食い込めるか、ここが前半戦のヤマ場」とにらんだ。

J2は4月8、9日、第7節を行い、10位の山雅は8日、3位V・ファーレン長崎とホームで対戦し、3-0で快勝した。
山雅は宮阪のロングボールを追ってPKを得た高崎が自ら決めて先制し、工藤が倒されて得たFKを宮阪が直接決めて加点。後半は自陣でプレーする時間が長かったが、ゴール前で相手ボールをさらったパウリーニョがシュートを決めて突き放した。
次節は15、16日。山雅は16日に20位ロアッソ熊本と熊本市のえがお健康スタジアムで対戦する。午後6時開始のナイトゲーム。両者の昨季の対戦成績は1勝1敗。

【選手コメント】
31番・橋内 (飯田が安川と途中交代し)練習でも並んだ覚えがない急造3バック。ラインが多少重くなっても失点しないことを心掛けた。
風下の前半はロングボールで押し込まれたら苦しかったかもしれないが、相手は足元でつないできた。僕らは前線の運動量があるので、はがされなかった。
上位に2連勝したのは大きいが、J1昇格のためには毎試合がヤマ場だと思っている。

【長崎に移籍の飯尾】
昨季まで山雅に4シーズン在籍し、今季長崎に移籍した飯尾が右サイドでフル出場。古巣との一戦を「自然と力が入った。自分のサッカー人生の中でもアルウィンは特別な場所だと改めて感じた」と振り返った。
阪南大から13年に山雅に入団。学卒の生え抜きとして期待され、リーグ戦はJ1を含む46試合に出場。
自身最多の18試合に出場した昨季は、右目網膜剥離の手術で離脱した田中の穴を埋め、第19節の山形戦(6月19日)ではアルウィンでプロ初ゴールとなる決勝点を挙げるなど成長。移籍を惜しむ声が多かった。
長崎で開幕から定位置を獲得し、山雅で培った力を見せていたが、今季初の無得点での完敗に「(山雅が)セットプレーが得意なのは分かっており、簡単にファウルをしないイメージを確認して試合に入ったが、安易にFKを与えてしまい、相手の思うつぼだった」と悔し涙を見せた。
試合後にピッチを1周して観客にあいさつ。山雅サポーターから「竜太朗」コールを受けて感極まり、再び涙した飯尾は「この悔しさを次へのばねにし、成長した姿を(アルウィンで)見せたい」と誓っていた。
(長岩将弘)