J2第38節 悪夢振り切る逆転勝ち 福岡に2―1

131031yampJ2は27日、各地で38節の11試合を行った。前節まで8位の山雅は、同15位のアビスパ福岡とアルウィンで対戦。先制されたが追い付き、後半ロスタイムに逆転して2-1で勝った。前節ヴィッセル神戸戦は、J昇格後の最多失点で大敗。悪夢を振り切る劇的な勝利は、プレーオフ進出戦線に踏みとどまったこと以上の価値がありそうだ。
「あと4試合で終わるつもりはないので、最後まで応援してください!」。逆転弾を放った喜山がヒーローインタビューのマイクに叫ぶと、割れんばかりの拍手と歓声が起こった。選手らのあいさつが終わっても多くの観客は席を立たず、アルウィンに凱歌(がいか)を響かせた。
「神戸は天皇杯3回戦でセレッソ大阪に0-4で敗れ、その悔しさを(翌週のわれわれとの試合に)ぶつけてきた。われわれも流した涙を無駄にせず、奮起しなければならない」。反町監督は試合前、苦杯を喫した相手を引き合いに出し、選手にハッパをかけた。
押し込まれる場面もあった前半を0-0で終えると後半3分、右サイドを破られて先制を許す。
岩上の右ロングスローからのボールを、飯田が頭で押し込んだのは23分。にこりともせず、ゴール内のボールを拾ってセンターサークルに戻した飯田は「引き分けは負けと一緒だと思っていた」。
4分と示されたロスタイムもほとんどが過ぎ、最後のプレーと思われた岩上の左ロングスローは、ゴール前で混戦に。飯田がヘディングでつないだボールめがけ、喜山が右脚を振り抜いた。
指揮官は「大敗して見放すのではなく、より応援しようとしてくれたサポーターの気持ちが乗り移った2ゴール。精神面でも強い選手の集団を築き上げてきた」と、気持ちでつかんだ勝利を強調。
「試合に出られないメンバーも含め、1つのチームという強い絆でやっていきたい。いいこと言ったなぁ」。おどけてみせた表情にも、自信と手応えがのぞいた。
(長岩将弘、倉科美春)