J2第15節 圧巻走力で上位対決制す

140529yampJ2第15節は24日、各地で11試合を行った。松本山雅は松本市のアルウィンでジュビロ磐田を2-1で下し、ホーム4連勝。“名門”を相手に山雅の魅力が凝縮した一戦となった。
2-0で迎えた後半ロスタイム、磐田が元日本代表FW前田のゴールで追いすがると、サポーターから「ワン・ソウル」コールが湧き起こった。スタジアムが震えるほどの大声援。試合終了間際の相手シュートがバーを越えたとき、それは必然のように思われた。
試合後、反町監督と選手はサポーターへの感謝を次々と口にしたが、サポーターの気持ちを引き出したのは紛れもなく選手たちのひたむきなプレー。最後まで前線から複数人で圧力をかけて守り、同時にゴールを狙い続けた。
圧巻は後半ロスタイムに見せた2つのカウンター攻撃。92分に4人、94分にも3人が、自陣から全速力で相手ゴール前へなだれ込むさまは、ホームチームながらぞっとするほどだった。
特に船山は、前半の速さと切れ味を最後まで持続させる無尽蔵の動きを披露。追加点を奪えなかった悔しさを語る記者会見での姿は、エースが今後さらなる成長を遂げることを予感させた。
磐田の激しいファウルに、時折アルウィンは不穏な空気になったが、その中でも熱く冷静にプレーを続ける山雅の姿は、チャントの一節にある“俺たちの誇り”と呼ぶにふさわしく、子どもから年配者まで強いメッセージを届けたに違いない。
見る者にさまざまなものを与え、胸に刻まれるであろう好ゲームだった。
(松尾尚久)