J2最終節 課題修正できず京都に敗れ今季8位

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J1再昇格には届かず-。サッカーJ2は11月19日、今季の最終42節を行った。7位の松本山雅FCは12位の京都サンガFCと松本市のアルウィンで対戦し、0-1で敗れた。山雅は最終8位で、3~6位がJ1昇格を争うプレーオフ(PO)に進めず、3季ぶりの再昇格を目指したシーズンが終わった。
勝てば昇格POに進出できる一戦で山雅は前半20分、自陣ゴール前の混戦から失点。その後は何度かチャンスをつくったが、得点できなかった。
寒風が吹き付けるアルウィンには今季最多の1万5872人が来場。熱い声援を送り続け、試合後にピッチを1周する選手たちに「来年こそ頼むぞ」と激励の言葉が飛んだ。
会社役員の荒木信明さん(57、同市大手)は「絶対にJ1に上がると信じていた」と悔しさをにじませ、「メンタル面の改善や選手の若返りを図り、来季こそ」と期待した。
6年目の指揮を執った反町康治監督(53)の去就は未定。団体職員の木舩由莉さん(28、同市梓川)は「来季もソリさんとJ1を目指したい」と続投を願っていた。

Jリーグ参入以降、過去9回対戦して一度も負けたことがない京都に敗れ、山雅はJ1昇格プレーオフ(PO)進出を逃した。試合後、反町監督が「今季を象徴するような部分があった」とした通り、隙を突かれて失点し、何度もあった好機を決め切れず、ここ一番での勝負弱さを露呈。シーズン中に繰り返した課題を修正できないまま、J2初年(2012年)の12位に次いで低い8位で今季を終えた。
「現場を預かる人間として力不足と責任を強く感じる。シーズン初めから調子が上向かないのを何とか修正してやってきたが、成績が伴わなかった」。試合後、反町監督はそう絞り出した。
勝負弱さの要因を問われた指揮官はその一つとして、新戦力の上積みが乏しかったことを挙げ、「他クラブは資金繰りなども含め、必死の努力を続けている。新戦力が“化学変化”をもたらす部分もあり、われわれはそういった刺激に欠け、他チームに圧倒された」と振り返った。
実際にこの試合の先発を見ても、今季の新加入は橋内だけ。戦術への適応やけがに苦しみフル稼働できなかったセルジーニョ、決定力を期待されて夏に獲得したものの無得点に終わった鈴木武ら、試合に絡んだ選手も力になり切らなかった。
指揮官は「どう努力すべきだったのか、自分の反省点でもある。起用法を変えるなどやり繰りしてきたが、適切だったかと言われれば、そうではない」と選手事情の苦しさを吐露した。
チーム最古参の飯田は「どう振り返っても、今年の山雅だったという試合。修正し切れなかったのはふがいない」とし、「地域やサポーターの熱を含め、山雅はJ1にいなければいけないクラブ。来季も力になれるのであれば、そのために何が足りないかをしっかり伝えていきたい」と力を込めた。

山雅はこの試合、序盤こそ攻勢に出たが好機を逃し続け、徐々に押し返されて一進一退の展開に。失点はセンターサークル手前で与えた相手FKからゴール前で混戦になり、中途半端なクリアを拾われシュートされた。
後半は再び主導権を握り、石原とセルジーニョ、鈴木武の攻撃的な選手を送り込んで攻め立て、終盤は飯田も前線に上がって力押ししたが、ゴールが遠かった。
この日、東京Vに敗れた徳島が7位に落ちてPO進出を逃し、7連勝で勝ち点68とした千葉が6位に入った。PO準決勝は26日、福岡-東京V、名古屋-千葉の組み合わせで行う。
【選手コメント】
9番・高崎 ボールを保持して動かすことはできたが、ゴールできなかった。チャンスをものにできなかった自分が歯がゆく、悔しい。昨季に比べて失点が多く、大事なところで点が取れなかった。力が足りない。
3番・田中 気持ちを一つに勝つだけと臨んだが結果が出せず、非常にふがいなく申し訳ない気持ちでいっぱい。今季だけが大変だったわけではないが、大事な試合に限って勝ち切れなかった。
31番・橋内 ピンチは少なく、チャンスもあっただけに失点がもったいなかった。サポーターに支えてもらっている気持ちを忘れず、来季こそ昇格を決めたい。
21番・鈴木智 (失点について)左側から見ればニアに来たシュートを止められたと思うが、くせで右から見てしまい、ボールの行方や人が見えず、打たれた時にはどうしようもなかった。勝ち切れない試合が多かったのに加え、連勝やホームでの勝利は少なく、ふがいないシーズンだった。
24番・那須川 失点して難しい展開になった。勝つチャンスもあったので悔しさしかない。いつも通りの気持ちで試合に入り、やるべきこともできて感覚的には良かった。今のチームにはビハインドをはね返す力がない。もっと勢いを出し、負けを引き分けに、引き分けを勝ちにしなくてはJ1には届かない。
8番・セルジーニョ 結果が全て。J1を逃して非常に残念だが、来季に向けて顔を上げていくしかない。
50番・鈴木武 好機もあっただけに、悔やんでも悔やみきれない。これを忘れず、来季につなげることが大切だ。
(長岩将弘、大山博)