7位で終戦、着実に実績上乗せ

131128yamp通算19勝9分け14敗、勝ち点66の山雅は、得失点差により7位で今季を終えた。J2初年だった昨季の12位からステップアップし、反町監督自身が掲げた1桁順位の目標もクリア。「22番目からの出発」(反町監督)だったチームは、今季も着実に実績を積み上げた。
「いろいろな可能性を考えたが、(プレーオフ進出は)難しい状況だった。最終的には力が足りなかったという言い方になるのだろう」。反町監督はさばさばと最終戦を振り返りながらも「時に無茶な要求もした。よく応えてくれた選手たちに感謝している」と、今季の激闘をねぎらった。
指揮官が今季のターニングポイントとして挙げたのは、29節(8月18日)の千葉戦だ。他チームが消耗する盛夏に、開幕前から鍛え抜いた走力がものをいった。2-0から追い付かれたが3-2で勝利。ここからJ2昇格後初の4連勝を成し遂げることになる。
同時期に岩上、阿部らが戦線に加わり、後半戦の陣容がほぼ固まった。6月に加入した犬飼も合わせ「途中加入の選手がいなければ、そのまま十何位かで終わっていたかもしれない」と、指揮官は補強の奏効を認める。
だが、それは開幕当初の戦力不足も意味する。特に計10人を獲得した大卒・高卒選手は伸び悩み、「われわれ指導陣のミス。選手獲得は本当に難しい」。新たに強化担当部門を立ち上げ、反省を来季に生かす。
今季ホーム試合の平均入場者数は1万1041人。G大阪、神戸に次いでリーグ3位だが、都市規模からすれば破格だ。
9月22日のG大阪戦はアルウィン過去最多の1万7148人を記録。最終節は山雅ホーム試合としてはそれに次ぐ1万6885人が訪れ、「みんなG大阪の選手を見に来たわけではない。非常にありがたいこと」と反町監督。「順位がどうこうより、多くのファンの前で勝って終わることが大事だと思っていた」と振り返ったのは岩上だ。そんな地域の熱のエネルギー源こそ、チームの活躍に他ならない。
「チームもクラブも、ある日突然強くはならない」。折に触れて反町監督は繰り返す。地道な努力の先のさらなる高みは「プレーオフ進出しかない」。言い切る言葉に、来季の決意をにじませた。
(長岩将弘、倉科美春)