28日、J2開幕 目指すは1年J1返り咲き

160225yamp今季のプロサッカーJリーグは、27日にJ1、28日にJ2、3月13日にJ3が開幕する。昨季初めてJ1に挑んだが年間16位で降格、2季ぶりにJ2で戦う松本山雅FCは28日、ロアッソ熊本と敵地で初戦を迎える。目指すは1年でのJ1返り咲き。昨季の経験からJ1で戦える新たなスタイル構築も模索中で、結果と内容を同時に追う、厳しい戦いが待ち受ける。
指揮を執るのは5季目の反町康治監督。新加入9人を加えた計28選手と、4人中3人を入れ替えたコーチ陣で、開幕を迎える。
チームは1月15日に松本市かりがねサッカー場で始動。同18日から静岡県御殿場市、静岡市、鹿児島市で計3次にわたるキャンプをし、練習試合も6戦を行った。
2月24日からは、御殿場市で事実上の第4次キャンプを行って最終調整。そのまま開幕戦に臨む。
開幕戦でぶつかる熊本は、ここ2季連続で13位。昨季は前半こそ最下位に沈む時期もあったが、途中加入したGKシュミットらの奮戦もあり、終盤は昇格プレーオフ進出をうかがう位置にもつけた。
昨季12得点のFW齊藤和の他、シュミットやDF權韓眞ら守備を支えた主力もチームを離れたものの、13日の練習試合では横浜FCに7-0と大勝。戦力低下とは言い切れなさそうだ。
山雅は熊本とこれまでに6度対戦し、4勝1分け1敗。アウェー3試合は全て勝っており、相性の良さも追い風にしたい。

今季の山雅は攻守にわたる運動量や縦に速い攻撃、セットプレーからの得点-といったこれまでのベースを継承しつつ、新たなスタイルとして、最終ラインからパスをつないで組み立てる攻撃も追求している。
ただ、16日のJ3鹿児島との練習試合は0-0、開幕前最後の練習試合となった20日のJ1名古屋戦(非公開)は0-2と、詰めの段階の実戦で無得点が続いた。
指揮官は、ボールを持っていない選手の動きなど「攻撃のダイナミックさがまだ足りない」と指摘する一方、「大事なのは本番で、ここで負けたことはよかった。開幕までに反省点をどう落とし込み、どう練習するかがわれわれの仕事」とにらんだ。

21日はかりがねサッカー場で軽めの練習をした後、山形村のアイシティ21で恒例のキックオフイベントを開いた。
反町監督や選手が地元のファンらの前に姿を見せるのは、約1カ月ぶり。サッカー通で知られるタレントの平畠啓史さんをゲスト司会者に迎え、選手全員が1人ずつ壇上に立って意気込みを語り、800人余の来場者とともに気勢を上げた。
反町監督は「けが人も少なく、順調に終えられた」とキャンプを振り返り、「昨季までと逆に、6対4くらいで攻撃に多く時間を割いた。主体的にアクションを起こす時間を増やしたいし、そういう力を出せる選手もそろってきている」と力を込めた。
2季前のJ2との違いを聞かれ、「やってみなければ分からないが、レベルは上がっているし、(自分たちの力に)あぐらをかいているチームもない。厳しいリーグになるだろう」と予想。「毎試合、120%の力を出していくしかない。この1週間は熊本戦のことだけを考え、一戦必勝でやっていく」と、決意を話した。
塩尻市柿沢の上條裕貴さん(22)は初の来場。2月初めにはキャンプを見学に行き、「あの時より、みんな自信に満ちた顔つきになった」との印象。
「一昨年より難しい試合も増えるかもしれないが、自動昇格圏(2位以上)を目指してほしい」と期待を寄せた。
(長岩将弘)