15日、安曇野の一乗寺で吹奏楽コンサート

安曇野市豊科の豊興山一乗寺の住職、千野泰信さん(49)は15日、「ほうおん音楽会」を本堂で開く。県内では珍しいお寺を使った吹奏楽コンサート。千野さんは「敷居の高いイメージもあるお寺に気軽に立ち寄って」と来場を呼びかけている。
演奏するのは、松本市を拠点に活動している社会人の吹奏楽団体「松本ウィンズ・コンソート」。千野さんも所属し、トランペットを担当している。指揮は、1995年の同楽団の発足時から音楽監督などで携わっている戸田顕さん(東京都)。
演奏曲は、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」主題歌、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」天虎~虎の女などの他、同寺の檀家(だんか)で構成し、法要などの際にうちわ太鼓を演奏する「和讃隊」が協演し、戸田さんが編曲した法華和讃「追善歌題目」、戸田さんオリジナルの組曲「善日麿詩編」から「第二部伊豆法難」など。約1時間のコンサートになる。

千野さんは小学生の頃は鼓笛隊、中高校では吹奏楽部に所属。大学入学以降は遠ざかっていたが、15年前に松本ウィンズ所属の友人に誘われ再開した。
その数年後、吹奏楽関連の雑誌を読んでいると、日本の吹奏楽団の始まりは、明治時代初期、イギリスの軍楽隊の隊長から指導を受けた「薩摩藩洋楽伝習生」だったこと、伝習生の寄宿先で、練習場だったのが横浜市の本牧山妙香寺だったことを知った。現在妙香寺の境内に「日本吹奏楽発祥の地」の記念碑があることも分かった。
当時、寺を一般に開かれた場所にするため「何かをやりたい」と思っていた千野さん。「大好きな吹奏楽の発祥地が同じ日蓮宗の寺だと分かったからには、これをやるしかない」と、自身の寺の本堂でコンサートを開くことを決意した。
6年前に住職になってから始めた音楽会は今年で5回目。独特な雰囲気と本堂に響き渡る音色が魅力で、昨年は約70人が訪れた。
千野さんは「始めた頃は3回が目標で、次は5回だった。今度は10回が目標。多くの人にお寺のコンサートを楽しんでもらいたい」と話した。
午後1時開演。入場無料。同寺電話0263・72・7151
(浜秋彦)