高校生が地域の魅力発信「デパートゆにっと」松本で初開催

商業を学ぶ高校生による合同販売会「第5回デパートゆにっと」が18~20日、松本市深志2の井上で開かれる。昨年まで長野市で開き、松本開催は初。県内外から15校が参加し、中信地区からは松商学園(松本市)、穂高商業、南安曇農業(ともに安曇野市)の3校が地域の魅力を発信する新商品を販売する。

【松商学園】 商業科が手がけた「信州安曇野てまりんご」(95グラム540円)。原料は、昨年10月の台風で落下したリンゴふじだ。
商品のおいしさも大事だが、生まれた背景を大事にしようと、ブドウ農家の手伝いをする中、大変さや苦労を知った。その後、卒業生のリンゴ農家が台風被害に遭い困っていることを知り、「何とかしたい」と模索した。
リンゴの良さを伝えることができるドライフルーツを作ることに。業者を探し、ようやく完成させた。商品名は、松本の伝統手工芸品、松本てまりにちなむと同時に、手間暇掛けたという思いも詰まっている。
3年生の征矢野華那さん(17)、唐澤知輝さん(18)は「廃棄しなくてはいけない農作物を商品化できうれしい。売れれば、無駄もなくなる」。他に5品を販売する。
【南安曇農業】 生物工学科動物バイオテクノロジーコースの「そば茶プリン」(400円)。廃棄されるそばの製粉残渣(ざんさ)、甘皮の部分をえさに混ぜた鶏が産んだ卵を使ったプリンだ。
安曇野市、松本市四賀地区を中心にそばを栽培する農業法人かまくらや(松本市島立)の「再利用できないか」という声がきっかけ。甘皮の部分は、そば粉よりうま味成分であるタンパク質、脂質が多いことから、「鶏に食べさせたら面白いのではないか」という発想からだ。
3年生の勝川滉也さん(17)、中野翼さん(18)は「残渣が少なくなり、卵もおいしくなることで、地域がもっと良くなればいい」と話す。他に15品を販売する。
【穂高商業】 販売する17品のうち11品が新商品。「夏秋いちご入れちゃいました」は安曇野産の夏秋イチゴをふんだんに使ったパウンドケーキ(180円)だ。1日40個、3日間で計120個を売る計画。「安曇野わさび団子」は安曇野の名産ワサビを練り込んだみたらし、ずんだ、磯部の三色団子でどちらも地元のオオホリ製菓が製造協力した。
「花しずく」は安曇野の「とんぼ玉」を使ったシリーズ商品で、イヤリングやブレスレット、ヘアゴムなど500円~1200円。期間中、簡単な製作体験コーナーも設ける予定。情報マネジメント科2年の窪堀多歌楽さんと小林亮太さんは「3日間だけの限定販売。お客さんや他校との交流も楽しみで、互いにいい勉強、刺激になる。多くの人に来てほしい」。

【デパートゆにっと】 県商業教育研究会が主催、松本大と信濃毎日新聞社が共催。昨年12月から月1回、地域の企業や大学と連携して「マーケティング塾」を開き、商品の企画、流通、宣伝方法などを学習、その成果を高校生自らが検証、実践する。今年は県外の高校3校(岩手、新潟、神奈川県)も参加し、スイーツや菓子など過去最多となる商品100種類以上を販売予定。伝統産業の水引の制作体験や、その場で試食できるイートインコーナーなども初めて設ける。
午前10時~午後6時(20日は4時)。長野商業高校内事務局電話026・234・7666、井上電話0263・33・1150
(八代けい子、高山佳晃)