農家男性の料理教室盛況

JA松本ハイランド入山辺地域交流センター(松本市入山辺)を拠点に活動する男性向けの料理教室「福福サークル」が盛況だ。今まで家事経験の少なかった60~80代の農家男性10人が、畑で取れた旬な食材を持ち寄り、料理の腕を磨いている。市内でも高齢化が急速に進む山村地域で、男性の生きがいや仲間づくりにつながっている。
念願だったメンバーおそろいのオリジナルエプロンが完成し、11月28日、お披露目を兼ねた料理教室を開いた。エプロンはいつまでも若く健康的にと水色。胸にはサークル名と「IRIYAMABE」の文字を入れ、おじいちゃん、おばあちゃんの笑顔の絵が黄色い糸で刺しゅうされている。
この日のメニューは、キノコの混ぜ込みご飯、大根サラダ、サケのホイル焼き、豆腐とワカメのみそ汁の4品。同JA女性部入山辺支部の会員が講師を務め、「具材は切りそろえた方が、火の通りもむらがなく、見栄えも良くなるよ」とアドバイス。以前は包丁もろくに握ったことがなかった男性が、今ではリズミカルに食材を切り、和気あいあいと料理を楽しんでいる。
この日、78歳の誕生日を迎えた増澤範一さんは「普段は女房に料理も家事も任せっきり。少しは自分でもできないとね」。
サークルは2013年に発足。これまで地域の公民館施設などを利用してきたが、同JA里山辺支所と入山辺支所の統廃合で、空き施設となった旧入山辺支所が今夏、調理室を備えた交流センターに改修されたことから、ここが活動拠点となった。
最年少の百瀬房雄さん(68)は「今の時代に必要なサークル。情報交換の場にもなる。何より自分で作った料理はうまい」と笑顔で話した。
年末には、忘年会を兼ねてそば打ちをする予定だ。
(高山佳晃)