穂高・宗徳寺「寺ほっとサロン」500回の節目

安曇野市穂高の宗徳寺で毎月2回、お年寄りが歌を歌ったり伝統行事を楽しんだりしながら交流する集い「寺ほっとサロン」が10日で500回を数えた。地域を問わず誰でも参加できるのが特徴だ。20日は501回目で、新たな歴史を刻む一歩を踏み出す。
寺ほっとサロンの前身はJAあづみが婦人部の活動として2001年2月に始めた「あんしん広場」で、宗徳寺会場は、その第1号。同寺住職の母で前住職(故人)の妻、寺口芳子さん(75)が中心となった。「檀家(だんか)でなくても参加可能。元気な仲間づくりが目的だった」
13年11月、「参加者の中には農協と関係ない人たちもいる」としてJAから独立。名称も「寺ほっとサロン」に変えた。500回は、あんしん広場時代から数えての回数だが、16年を超えて刻んだ数でもある。

10日の記念の回は約50人が参加。伊那市高遠町を拠点とするハンマー・ダルシマーとアコースティックギターの夫婦デュオ「亀工房」を招き、演奏を聴いた。ハンマー・ダルシマーは台形の箱に張ったスチール弦を2本の木製スティックでたたくもので、日本では比較的珍しい楽器だ。
亀工房はサロンの年代に合わせ、「シャボン玉」や「コーヒールンバ」など懐かしい曲を中心に演奏。フォークダンスで知られる「マイム・マイム」を奏で始めると、参加者は手拍子で盛り上がった。
10年以上通う望月マサコさん(86)は「珍しい楽器を知ることができた。元気の出る曲もあってよかった」と話し、「毎回、いろいろな企画を考えてくれるので、うれしい。参加が自由なところも魅力」と言葉を添えた。
演奏後は、世話係が手作りしたお茶請けでティータイム。今回は記念用にと、古布を利用した小物入れやティッシュケースを手作りし、参加者に配った。

500回続いた原動力の一つには、寺口さんを加えた60~70代の“自主的世話係”6人の存在がある。会の進行や、お茶の準備と片付けなどをするが、「それが楽しみ」と口をそろえる。
毎月10日と20日午後1時半から。参加費は200円。宗徳寺電話82・2342
(長田久美子)