移籍延長自ら志願しチームと自身の夢追う DF犬飼

先制してからわずか4分後の後半33分。相手選手の放ったシュートは犬飼の足の間を抜け、山雅ゴール左隅へ突き刺さった。
「僕のところで防げた失点だった」。犬飼は膝をつき、地面をたたいて悔しがった。
さらに40分には、犬飼が失ったボールが起点となり2失点目。土壇場で自ら挙げた同点ゴールにも「うれしさより、その前の失点が悔やまれる」と、硬い表情を崩さなかった。
J1清水の下部組織で育ち、12年にトップチームに昇格したが、同年のリーグ戦出場は1試合。出場機会を求め、昨年6月末に期限付き移籍した。
同年7月3日の22節・水戸戦で初先発し、2-0の完封勝利に貢献。最終節まで3バックの一角として定着することになった。
今季の移籍期間延長は、自ら志願した。「試合に出させてもらっていることを含めた山雅での経験全てが、自分にとってプラス。昨季は果たせなかったJ1昇格にも貢献したい」と、理由を語る。
反町監督は試合後の会見で「プレーが綿菓子のように軽い」と指摘した。犬飼も「普段から注意される点。すぐに『うまく攻撃につなげられないか』などと考えてしまう。ああいう場面では、もっとシンプルにやってよかった」と、自らの判断の甘さを戒める。
ただ、反町監督は先の指摘に続けて「若いのだから、もっと学んでほしい。その辺ができるようになってくれば、日本を背負って立つ力はある」とも。
将来の目標はフル代表入り。五輪代表を率いた経験もある指揮官の下、チームと自らの夢を追い、犬飼の挑戦は続く。