碌山美術館開館60年 多彩な記念事業

安曇野市穂高の碌山美術館は4月22日、開館60年を迎える。彫刻家、荻原守衛(碌山、1879~1910年)の作品を集めた美術館として1958(昭和33)年に開館。来年3月まで、計4回の企画展や碌山にちなんだ書籍の発行、友の会主催の演劇公演など多彩な記念事業を繰り広げる。
企画展は春・夏・秋が碌山の人となりや芸術、冬が同館の建設時に焦点を当てた内容。
4月21日~5月27日の春季展は、通常は展示しない石こう原型10点を公開する。どれも敷地内に常設展示されているブロンズと見比べることができる。珍しいのは、重要文化財「北條虎吉像」の石こう原型で、約20年ぶりの展示となる。ほかに、デッサンやスケッチブックも並べる。
開館記念日の4月22日は碌山の命日。この日はミュージアムトークなどがあり、入館無料。作品集に評伝を加えた書籍「彫刻家荻原守衛-芸術と生涯」もこの日、刊行される。
同館の開館に当たっては県内の小中学生をはじめとする約30万人が寄付。旧穂高町長で元陸軍中将の平林盛人(1887~1969年)も尽力した。春季企画展に先立ち4月12~17日、同館近くの碌山公園研成ホールで「平林盛人展」(入場無料)が開かれる。
同館の五十嵐久雄館長(67)は「この機会に、人間的なきらめきを持つ碌山の芸術に触れてほしい」と願う。
午前9時~午後5時10分。一般700円、高校生300円、小中学生150円。同館電話0263・82・2094
(長田久美子)