白星するり痛恨のドロー 山口に3―3 J2第5節

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J2は26日、各地で第5節を行い、山雅はJ2昇格初年のレノファ山口をアルウィンに迎え、3-3で引き分けた。先制したものの逆転を許し、再び逆転したが終了間際に追い付かれる-という目まぐるしい展開。つかみかけていた白星を逃す幕切れに、観客席からは怒声も飛んだ。
「全て私の責任だが、いわば『安い失点』3つだった」。反町監督が険しい表情で振り返れば、田中は観客の罵声を甘んじて浴び、「その通りで、本当に情けなく、ふがいない」と、唇をかんだ。
前半立ち上がりは一進一退の攻防ながら22分、宮阪の右CKに飯田が頭で合わせて先制。これで流れを引き寄せた山雅は危なげなく試合を運び、リードして折り返した。
ところが、後半は序盤から相手ペース。
対応しきれず後手に回った山雅は浮き足立ち、7分に喜山が相手クロスをはじき切れずオウンゴール。さらに14分には、シュミットが喜山と交錯して捕り損ねたボールを押し込まれ、逆転を許した。
34分、田中が得たPKを自ら決めて追い付くと、3分後には岩間が勝ち越し弾を放つ。
一気に勝利を引き寄せたかに思われたが、ロスタイムに右クロスに合わせられ、痛恨の失点。長い笛が鳴ったのは、その1分余り後だった。

JFL、J3をわずか1季ずつで駆け上がってきた山口の実力は確かなもの。対する山雅はけが人が相次いでおり、急きょU-18の3選手をトップチーム登録(25日)するほど、台所事情は厳しい。
それでも多くの人にとって「昨季J1のクラブが、上がってきたばかりの相手にしてやられた」と映ったのは事実だろう。その時々の状況はあるにせよ、周囲の目を納得させる戦いも求められる。
ただ、全42節の戦いはまだ序盤。辛うじて得た勝ち点1と、早い段階で苦汁をなめたことを、前向きにとらえるしかない。
「われわれは徐々に力を上げていくスタンスのチームでもある。よく反省し、今後より良いチームを構築していく」と、指揮官は必死で前を向いた。
(長岩将弘、松尾尚久)