田中欣一さん講師に白馬で「村民憲章について語る集い」

白馬村公民館は6日、講座「村民憲章について語る集い-明日の白馬を考える」を村保健福祉ふれあいセンターで開いた。民俗・思想史研究家の田中欣一さん(88、神城)を講師に、約40人が村の村民憲章の成り立ちや時代背景を学んだ。田中さんは憲章に照らし合わせ、活力ある村づくりへの具体案も示した。
村民憲章は1979(昭和54)年に制定。「先祖の遺産を受け継ぎ地域に根ざした文化を築きましょう」「美しい山河を守り住みよい村をつくりましょう」などとうたう。
昨年12月、インターネット検索大手ヤフーの宮坂学社長が村内で行った講演の中で、「(地域づくりが)憲章の理念に近づいているか遠ざかっているかが、村としての成功を図るものさし」と指摘。憲章に対する村民の関心が高まっていた。
憲章の起草委員だった田中さんは、山紫水明だった村内に昭和30年代からの急速な経済成長に伴ってごみがあふれ返っていたことなど、制定当時を回想。「『村はこれでいいのか』という反省と、忍び寄る不安に対して村民憲章を制定する必要があった」と話した。
田中さんは最後に、文化遺産が数多く残る1周約70キロの村内山麓地帯を6回に分けて踏破するイベントの開催を提案。憲章の理念に基づいて健康長寿を伸ばし、郷土を知るのが狙いで、一帯を案内できるガイドの養成も目的だという。提案に対し、参加者のほぼ全員が賛成の手を挙げた。
このイベントは、既に村公民館と、村民有志でつくる「村民憲章を考える会」が共同で実施する方向で検討に入っており、今年秋ごろから始める予定という。
(大山博)