梅雨空に映える癒やしのラベンダー(池田町会染)

140701sikip薄紫色の花園のステージで愛を舞うモンキチョウ。香りで包む癒やしの風情が人の心を開き、メルヘンの世界へ誘う(ニコンD3、ニッコールED300ミリ、6月27日、池田町会染)

池田町会染で満開のラベンダーが梅雨空に明るい。薄紫色の花園を渡る風が甘い香りを運び、癒やしの光景を演出している。
ラベンダーの産地は、北海道・富良野地方が有名だが、近年は松本平でも初夏を彩る花として目立っている。
「ハーブの女王」とも言われるラベンダーを植物図鑑などで調べてみた。原産地は地中海沿岸。学名は、ラヴァンデュラ・アングスティホリア。シソ科、ラベンダー属の常緑小低木。香りの良さから薫衣草(クンイソウ)の別名も。芳香成分は、リナロールや酢酸リナリルである。
古代ローマ時代から香り高い薬草として鎮痛、精神安定などに効果があると珍重されてきた。入浴や洗濯の際に古代ローマ人たちは湯や水にラベンダーを好んで入れ、学名のラヴァンデュラは「洗う」という意味のラテン語に由来している。
6月27日、香る薄紫色の花園を前に立った。写真を志した未熟な当初、被写体が「撮ってくれ」と言っているように思えた。今は「どう表現するの? 撮れるものなら撮ってみて」と被写体が挑戦してくる。
ラベンダーは、香りまで撮ってこそラベンダーである…と、心のファインダーに香りの世界を描いた瞬間、モンキチョウのカップルが飛んできた。
(丸山祥司)