果実の盗難 現状と対策 JA塩尻市で講話

JA塩尻市は8日、大門六番町の本所で開いた果実生産販売実績検討会の中で、塩尻警察署員による「果実の盗難防止対策講話」を聞いた。同JA管内をはじめとする市内の果樹農園で近年、ブドウを中心に盗難被害が起きていることを受けて初めて企画。果樹生産者ら115人が聴き入った。
塩尻署生活安全課の小林廣貴係長によると昨年、同署に15件の被害相談が寄せられた。盗まれた果実のほとんどは高級ブドウのシャインマスカットで、被害地域は市内全域にわたるという。
被害量は数房から100房以上まで。「われわれが把握しているのはごく一部。実際はかなりの数に上っているはず」と小林係長。
対策としてセンサーライトや防犯カメラを設置したり、「警戒中」などの看板を掲げることなどを提案したが、最も強調したのが地域全体での防犯活動の実施。
「生産者やJA職員、市職員をはじめ、地域住民も巻き込んだ防犯活動をすることで、塩尻に犯人を近づけさせないことが最も効果的」とし、市内の盗難事例を集約し、被害が起こりやすい場所をパトロールすることなどを提案した。
同JA果樹常任委員会の小澤平治委員長(77、中西条)は「地元で盗難があると知り、驚いた。情報集約や地域への告知など対策をしていくべき」と話した。
(松尾尚久)