松商商業科が農業の課題など全国大会で発表

松商学園高校(松本市)商業科の1~3年生16人は16、17日、長野市で開く「第25回全国高校生徒商業研究発表大会」に北信越代表として出場する。台風で落ちた被害リンゴを使い今年商品化した「信州安曇野てまりんごドライフルーツ」を題材に発表。地域活性化や農業を取り巻く課題などについても高校生の視点から問題提起する。
全国の高校商業科の生徒による大会で21校が出場する。
同科は毎年、地域の特産品などを使う商品作りに組んでいる。その中で2016年10月、卒業生が営むリンゴ園が台風の被害を受け、多くのリンゴが落ちたのを受け、商品化の可能性を模索。リンゴ本来の味を生かしつつ、賞味期限の延長にもつながるドライフルーツへの加工を発案した。
卒業生が経営する「ゆきさん農園」(安曇野市三郷)から被害リンゴの提供を受け、マルシンフーズ(伊那市)に協力を依頼。南信州菓子工房(阿智村)がドライフルーツに加工し、マルシンフーズが個装などを担当した。手間暇掛けたという思いと、伝統工芸品の「松本手まり」を掛けて、商品名を「てまりんご」とした。
生徒たちはこうした経緯やそれぞれの思いを「信州の潜在的価値を再定義Think together~競争から共創へ」のテーマで発表。担い手の高齢化や後継者不足といった農業を取り巻く社会問題にも焦点を当てていく考えだ。
征矢野華那さん、唐澤知輝さん(ともに3年)は「普通科ではできないことを経験でき、いい勉強になった。消費者も、商品の向こう側にある農家の現状を知ってほしい。会場に来た人にそれが伝わればいい」。
担当の横山満教諭(47)は「これまではいかに売れるかを考えていたが、これからはエコロジーや社会性も含め、地域の人が幸せになるための商品を考えたい。買う側もそうした意識を持ってほしい」。樋口剛志教諭(41)は「地域をフィールドに見つめ直しながら、勉強、研究をしてきた。その成果を発表したい」と話している。
(八代けい子)