木曽町地域おこし協力隊員・難波さんが駆除獣でクラフト作り

木曽町の地域おこし協力隊員・難波崇さん(36)が、有害駆除されたシカやイノシシなどの皮を用いたクラフト作りに取り組んでいる。食用になる肉を除いて捨てられる部分が多い駆除獣を、資源として丸ごと利用する仕組みづくりを目指す。
「ノケモノカタリ」のブランド名で、ショルダーバッグやキーケース、ブックカバーなどを制作、販売する。植物成分でなめし加工した無着色の革は肌にも環境にも優しく、手触りも柔らかだ。
難波さんは新潟市出身。京都市の生活雑貨販売店で働いた後、昨年度から同町の隊員に。着任時から駆除獣の利活用に関心を持ち、昨年9月から今年2月にかけて、わなと銃の狩猟免許を取得。駆除に同行し、解体された獣は肉以外がほとんど利用されていないことを知った。
これまで日義支所で宮ノ越宿の施設管理を担当していたが、地域の課題として取り組もうと、起業を含めて10月から専任に。
今後は各地のクラフト展に出展し“ジビエ(野生鳥獣)の革製品”として売り込むほか、骨を工芸品やペットフードに加工するなど次の可能性を探る。
「人と動物と里山の好バランスを保つ作業をしつつ、地元の人が気付かない新たな資源を掘り起こし、活用できれば」と難波さん。活動は「ノケモノカタリ」のフェイスブックでも発信している。
(井出順子)