昇った太陽とアオサギが優雅に共演(安曇野市穂高)

170103sikip特産のワサビ田の湧水地に朝靄が漂う中、朝日とアオサギのコラボが冬の安曇野の風情を際立たせる=昨年12月12日、ニコンD3S、ニッコールED600㍉×2倍、ND400

今年の干支(えと)は、酉(とり)。アオサギと太陽がコラボする優雅な雰囲気をイメージしながら、安曇野市穂高で何日も撮影に挑んだ。
昨年12月12日、氷点下5度の朝靄(もや)の中、昇る太陽にシルエットに浮かび上がる樹上のアオサギの姿が重なった。
アオサギはペリカン目サギ科に分類され、体長は約90センチで翼を広げると180センチ前後にもなる大型の水鳥。ユーラシア大陸など広範囲に分布し、日本に生息するサギ類の中では最大種。学名はアルデア・キネレア(Ardea cinerea)。英語名は、Grey Heron、灰色のサギである。一見灰色に見える。
和名は「蒼鷺(あおさぎ)」で「青鷺」とも書く。なんで日本では蒼(青)なのか?調べてみたところ、どうやら日本の伝統色である「和色」に由来し、「蒼」の意味の中には、灰白色や青みがかった灰色が含まれるという。和名の「蒼鷺」から日本人の微妙な色合いに対する繊細で豊かな感性が伝わってくる。
そんなアオサギも近年、個体数が増え、営巣林が枯れるふん害や悪臭、養漁者への多大な被害を及ぼしている。
「人との共存共栄の環境づくりは可能か」。撮影しながら疑問が脳裏をよぎった。
(丸山祥司)