日本クラブユース選手権 予選突破目指して U-18山﨑新監督に聞く

170706yampU-18(18歳以下=高校年代)チームが全国のクラブ王者を決める第41回日本クラブユース選手権(23日~8月2日)に出場する。2年連続3度目、北信越予選1位での出場は初めて。今季就任した山﨑茂雄監督(53)に、指導してみての手応えや現状、大会での目標などを聞いた。
-半年ほど指導した感想は。
辛抱強く、まじめで素直な選手が多い。一方で破天荒なプレイヤーは少なく、個々の特徴を発揮するのに時間がかかりそう。
昨年指導した東ティモール代表とはかなりタイプが違う。彼らは失敗も多いが判断が速く、どんどんチャレンジする。
ただ、短期間で結果が求められる代表と違い、クラブは継続性が大事。時間をかけて築き上げたものは強固。この半年で彼らなりに力を積み上げてきている。
-目指すスタイルは。
攻守両面で全員が関わるのが原則。ボールを持つ人も持たない人も、プレーに関わるためにどうするべきかを、走りながら考えるよう要求している。
-プロ選手輩出は育成組織の使命。山雅はまだ実現できていない。
日々の積み重ねがプロにつながる。ピッチ内外で自分たちで考え、判断する経験を積み、人間性も含めて成長することが必要。
若くしてプロで活躍する選手も、チャレンジ精神を持ち、力の出し惜しみをせず、周囲がよく見えている-など、私たちから見れば「やるべきことができている」ということ。そういった基本をしっかり身に付けさせることが、ユースに携わる私たちの役割だ。
山雅にも素質がある選手はいるし、継続的にトップチームの練習に参加する選手も出てきている。近いうちにトップチームに昇格させたい。
-チームの長所と課題は。
走力や組織力といった元来の強みに加え、狭いエリアでボールを動かして相手を崩す攻めや、全員がボールに関わる守備などに取り組み、少しずつできてきている。
課題は個々の状況判断。一つの状況に対して二つ、三つの引き出しで対応できるようなケースはまだ少ない。
-今大会と今季の目標は。
予選突破。前年覇者で秋のJユース杯も制したFC東京を筆頭に厳しい試合ばかりになる。
かといって「これだけをやり続ける」という展開にしたくない。粘り強く戦い、短時間でも攻勢に出て、強敵相手に勝機を見いだす戦い方をしたい。われわれの良さを出し、選手に自信を持ち帰ってほしい。
今年の大きな目標の一つが、県リーグからプリンスリーグ北信越への昇格。今大会でひと回りもふた回りも成長、シーズンの最後に成果を発揮し、より高いレベルの環境をつかみ取りたい。

【第41回日本クラブユース選手権(U-18)大会】
全国9地域の予選を勝ち上がったJクラブ育成や一般クラブ計32(うち北信越2)チームが出場。8組で予選リーグを行い、上位各2チームが決勝トーナメントへ。山雅は予選で23日に京都、24日にFC東京、26日に町田と対戦する。
【やまざき・しげお】
1963年、埼玉県生まれ。順天堂大、埼玉教員SCを経て、主に高校やナショナルトレーニングセンターなどで指導。昨年は東ティモールU-21、U-19代表監督。Jクラブ育成組織での指導は2006年の大宮以来11年ぶり。日本協会公認S級コーチ。
(長岩将弘)