支える(4)イベント担当・武居紘基さん

141009yamp事業本部運営部の武居紘基さん(23)は、抽選会などホームゲームのイベントを主に担当。スポンサーデーは先方の担当者と企画段階から会議を重ねることもあり、ファン感謝デーやキックオフイベントにも携わる。
予算や会場設備との兼ね合いもあり、何でもできるわけではない。かといってマンネリに陥らず、いかに新しいこと、面白いことを仕掛け、お客さんを引きつけていけるか-。「その辺りの折り合いをどう付けるか、いつも頭を悩ませます」。

塩尻市みどり湖出身。スポーツ好きの家庭で小さいころからサッカーとスケートに親しみ、特にサッカーは大学まで続けることになる。
松本美須々ケ丘高校を卒業後、順天堂大学スポーツ健康科学部へ。「スポーツに関わる仕事がしたい」と、首都圏にあるサッカーや野球のプロクラブでインターンシップに取り組んだ。
知り合いの縁などもあり、インターンで山雅を訪れたのは大学3年になった11年春。当時はJFLだったが、武居さんの知る山雅は、観客も少なかった北信越リーグ時代。「盛り上がりは家族や地元の友達から聞いていたが、来るまで実感は湧かなかった」
以降は長期休みや大型連休など、まとめて時間が取れるときに訪れ、数試合だったが、実際にホームゲーム運営の手伝いもした。
そのシーズン、山雅はJ2に昇格。同年度の終わりには新卒採用の打診を受けた。
「生まれ育った県で初のJクラブ誕生はすごいこと。地域の熱を肌で感じていたし、その中で働ければ、やりがいもあると思った」と振り返る。

武居さんは「地域とともに歩み、特に中高生など若い人たちの目標や憧れになるようなクラブにしていきたい」と語る。その思いの底にあるのは、高校までのサッカー経験だ。
「僕たちのころは、全国高校選手権がいわば最終目標。その先は想像しようにもできなかった。でも、今は身近にJクラブがあり、未来を見せることができる」と力を込める。
「特別な能力も資格もない自分が、しかも新卒で採ってもらえたということは、地元出身者ならではの熱意や、懸ける思いを買ってもらえたと思っている」と武居さん。
「好きな仕事をできている以上、言い訳はできない。いろいろな場面で勉強しながら、頑張っていきたいです」
(長岩将弘)