奮起 鹿島に完封勝利 J1第2ステージ第3節

150721yampサッカーのJリーグ1部で、リーグ戦7連敗していた松本山雅FCは19日、松本市アルウィンに鹿島アントラーズを迎え、2-0で快勝した。5月16日の神戸戦以来2カ月ぶりの勝利に、アルウィンは歓喜にうち震えた。

梅雨は明けたものの曇りがちの天気だったが、1万7625人が詰めかけ、選手たちを後押しした。
前半17分、第2ステージから加わった工藤浩平選手が先制点を挙げると、同28分には飯田真輝選手が追加点。
後半も気持ちのこもったプレーが続き、無失点のまま試合終了の笛が響くと、観客は喜びを爆発させた。
アルウィンを後にする人たちは、誰もが笑顔、笑顔、笑顔。
松本市今井の桜井忠子さん(72)は「アルウィンでは今年の初観戦だったが、いい試合が見られた。選手たちはすごく頑張っていた。応援しすぎて手が痛い」と笑った。
家族3人で訪れた上田市の柿沼忠宗さん(41)は「やっと長いトンネルを抜けた」と目尻を下げ、「前節の大敗で吹っ切れたのか、のびのびプレーしていた。新加入選手もチームに溶け込んでいるように見えたので、この先は昨年のような強い山雅を見られるのでは」と、声を弾ませた。

J1昇格後最多の6点を失い惨敗した、敵地での広島戦から中3日。反町監督が「前節のイメージを払拭(ふっしょく)するようなプレーをしないとプロではない、と言って送り出した」という選手たちは奮起し躍動。7度のリーグ制覇など輝かしい歴史を持つ鹿島を相手に、完封勝利で連敗を脱し、「勝ち点3以上の価値」(反町監督)を手にした。
田中のクロスに喜山が頭から飛び込んでゴールに迫ったのは、開始わずか数十秒。山雅は立ち上がりから気迫十分の攻めを見せた。
前半17分、相手の不用意なバックパスをさらった工藤が抜け出すと、GKと1対1の場面から落ち着いて決め、先制した。
前回対戦時(5月30日)は先制した2分後に追い付かれたが、今回は11分後、岩上の右クロスに飯田が頭で合わせ、逆に突き放す。
無失点で折り返した後半、鹿島は攻撃的な選手を相次いで投入。浴びるシュートは増えたが、集中を切らさずしのぎきった。

7連敗のつけは大きく、指揮官が「相手がシュートを外してくれたし、こちらが崩し切れたわけでもない」と振り返ったように、反省点もある。田中が「今季は波がある。これを続けていかないと意味がない」と戒めた通り、真価を問われるのはここからだ。
喜山は「勝つ喜びを忘れていたので、ここからまたスタートしようと、ロッカールームでみんなと話した」と明かし、「またサポーターと一緒に喜びたい」。
喜びと自信を力に変え、浮上のきっかけにしたい。
(長岩将弘、松尾尚久)