大学生が“ふるさと起こし” 11~25日に「いけだいろ展」

池田町出身の大学生6人が活動する“ふるさと起こし”プロジェクト「メイプルツリー」は来月、結成3年を迎える。主活動の情報誌「いけだいろ」(B5判、無料)は2015年6月に創刊し、12号まで発行。11~25日は同町池田の「カフェ風のいろ」で、「いけだいろ展」を開き、トークイベントも企画する。
発足当時からのメンバーは、代表で長野大の伊藤将人さん(21)、新潟大の林幸男さん(22)、明治学院大の大橋勇輝さん(22)。当時大学1年だった同町出身の3人が春休みに集まって、「何か地元と関われることをしたいね」と結成。フリーペーパーの発行から始めた。
週末、帰省しやすい伊藤さんがメインに町内を取材。インターネットを通じた映像通話システムで意見交換を密にし、テープ起こしや校正などは県外組が頑張った。創刊号が出来上がるころには、明治大の松田美樹さん(22)も加わった。
結果、表紙裏もフルに使った20ページの冊子が完成。ボランティアガイドや地域おこし協力隊員、移住者らの記事を載せた。初年度の費用は町の補助金を充て、毎号500(創刊号は1000)部を配布した。

4人にとって、心強い後輩が現れたのは16年。2歳下の宮田紀英さん(20)が信大に入学。地元で取材できるメンバーが増え、主に自然などについてのページを受け持っている。
明治大の塩川大貴さん(21)も加入。今では仲間たちから「校正にかけては一番信頼がおける」と言われている。本人も「この活動は生きがいの一つ」と笑顔を見せる。
17年度からは資金協力をお願いするサポーター制も導入し、12組が参加。現在まで誌面に登場した人物は139人。1~97歳という幅の広さで、部数も1700となった。

発足時のメンバーは今年卒業したり、大学院に進んだりの年齢となったが、「プロジェクトを続けるため、あえて就職先を池田町近くに選んだ仲間がいる」と喜ぶ伊藤さん。中学校時に池田町に転校してきたため、最初は一番郷土愛が薄い様子だった大橋さんのことだ。今では「池田には興味深い人たちが住み、地域の良さを作っていることに気付いた。休日はこの活動に充てたい」と大橋さん。県外で就職する松田さんも関わりを続けるという。

グループは、ビブリオバトルや海外情勢を学ぶ集いなども開いている。これまでの掲載写真を展示する展覧会会期中も11日午後4時半~6時半、18日午後2~4時、24日午後4~7時にトークイベントを開く。会場はいずれもカフェ風のいろ。参加費は飲み物付き600円。詳細は「メイプルツリー」のフェイスブックで。
(長田久美子)