夏場の過密3戦は勝ち点4

170824yamp8月12~20日の9日間で3戦(27~29節)した過密日程は1勝1分け1敗。鍛え上げた走力で例年、夏場に強さを発揮してきた山雅だが、勝ち点の上積みは4にとどまり順位は8位。11位岡山までの3チームと勝ち点43で並んだ。3試合を振り返り、残り3分の1を切った今季終盤を展望する。
12日の敵地・名古屋戦は、昨季もなかった5失点で2-5で大敗した。序盤から主導権を握ったが、リーグ最多得点の名古屋に少ないチャンスを確実に決められた。
前半に2点を失い、後半6分にも失点。11分、セルジーニョの左CKを飯田がそらし、當間が蹴り込んで1点を返したが、21、43分と失点を重ねた。ロスタイムにセルジーニョがPKを決めたが、そこまでだった。

中3日の16日、アルウィンでの山形戦は、3-2で今季初の逆転勝ち。8月の5試合で唯一のホーム戦は白星だった。
前半25分、主導権を握っていた時間帯に失点したのは名古屋戦と同じだったが、37分に山本のシュートの跳ね返りをセルジーニョが押し込んで追い付く。
後半8分に再びリードされたが18分、セルジーニョのFKに高崎が頭で合わせて再度追い付き、さらに4分後、下川のシュートのこぼれを詰めていた山本が蹴り込み決勝点。
名古屋戦を「非常に悔しく、悲しく、ふがいない結果」と振り返った反町監督だが、「ここで意地や底力を見せないと、チームは死んでしまうと思い(山形戦に)臨んだ。要所要所でそうしたところが見られた」。
今季初先発した武井も「(26節・5日の)湘南戦、名古屋戦と消極的なプレーが多かった。今日は失点はしたが、みんなエネルギッシュに得点を狙い、山雅らしさが出せた」。

連勝して勢いを得ようと敵地に乗り込んだ20日の岡山戦は、0-0で引き分け。相手の2倍の12本のシュートを放ったが、得点できなかった。
ただ、相手攻撃陣が主力を欠いていたとはいえ、4試合ぶりの無失点。複数失点が続いていただけに、堅守を取り戻したのは収穫と言える。
後半、山形戦で全得点に絡むなど好調だったセルジーニョが脚を痛めて途中交代。長期離脱となれば手痛い。

29節・岡山戦で引き分けた山雅は今季、残り13試合に全勝しても、3位だった昨季の勝ち点84(2位清水と同点)を下回ることが確定した。
昨季の自動昇格(1、2位)とプレーオフ(PO)進出チーム(4~6位)が30節以降の13試合で積み上げた勝ち点の平均は24・1。現在の山雅の勝ち点43に24を足しても67で、単純には比較できないが、自動昇格を狙うのは難しい。
昨季は6位岡山と7位町田の最終勝ち点が65。今季もこのあたりを目安にすると、PO進出が現実的な目標と言える。それでも残り13試合で勝ち点22が必要とすれば、これまでのペースでは届かない。

夏の移籍期間ではFWダビ、DF宮地元貴、昨年のリオ五輪代表だったFW鈴木武蔵の3人を補強した。
実戦から遠ざかっていたダビと宮地は時間がかかりそうだが、鈴木武は今季J1新潟で17試合に出場し1得点。加入直後の岡山戦に途中出場し、即戦力を印象づけた。
鈴木武は「個人的な目標は10得点。自分の特長のスピードや運動量、そしてゴールでサポーターを沸かせたい」と意気込む。J1昇格の切り札になるか。
次節は26、27日。山雅は26日、15位FC町田ゼルビアと東京・町田市立陸上競技場で対戦する。午後7時開始。今季、町田とは13節(5月13日)にアルウィンで対戦し、1-1で引き分けている。
(長岩将弘、大山博)