信大医学部が発達障害の専門医を養成

信州大医学部(松本市旭)は4月1日、発達障害児の診療・専門医を養成し、地域の診療体制を整える「子どものこころの発達医学教室」を設置する。県内の教育、福祉、保健、労働などの各関連機関と連携し、全県で格差なく発達障害の診療が受けられるように、全国でも先進的な支援ネットワークの構築を図る。
県の委託事業で、教室は5年間設置する。信大病院子どものこころ診療部長を務める本田秀夫さん(54)が同教室の教授(特定雇用)に就き、臨床心理士や、同大医学部精神医学教室の鷲塚伸介教授、小児医学教室の中沢洋三教授らが兼務する。
本田部長によると、発達障害児は全児童の約1割、県内では中学生以下で推定約3万人とされるが、専門的に診療できる医師がとても不足している。同教室は、県内の小児科医や精神科医を対象に発達障害診療の研修カリキュラムを用意し、発達障害児を診られる診療医を5年間で30人を目標に養成する。より先端的な臨床研究を行い、各関連機関への助言が行える専門医も5年で5人の養成を目指す。
さらに同大医学部の学生にも講義と実習を行うほか、県内の大学教育学部と連携して、教員を志す学生にも発達障害の理解と教育支援に乗り出す。
(高山佳晃)