レザンホールがバリトン歌手の訪問コンサート 

塩尻市レザンホールは11月30日と12月1日、ロシア出身のバリトン歌手ヴィタリ・ユシュマノフさん(東京)の訪問コンサートを市内の幼稚園や小学校などで開いた。ホールが地域に出向き、音楽など文化芸術を身近に感じてもらう「アウトリーチ」(英語で「手を伸ばす」)事業。同ホールが行ったのは10年以上ぶり。
認定こども園や老人ホームなどが入る複合施設「グレイスフル塩尻」で1日開いたコンサートには、年中・年長児25人と施設利用者14人が参加。
入場したユシュマノフさんが前置きなく歌い始めると、園児は初めて聞く生のバリトンの歌声に驚き、目を丸くして大はしゃぎ。すぐにじっと耳を傾け、歌い終わると大きな拍手をした。
その後も簡単なロシア語の歌を一緒に歌ったり、地獄を歌うクラシック曲を聴きながら情景を想像したり。最後に歌った美空ひばりさんの「津軽のふるさと」にも聴き入った。
「ジャンルを問わず良い音楽には必ず心に届くものがあり、子どもは自由に想像して楽しむ。幼い頃から音楽に親しんでほしい」とユシュマノフさん。
アウトリーチ事業は、同ホールでのユシュマノフさんのリサイタル(2日)を前に行い、このほか30日は楢川小学校と市立図書館本館、1日は塩尻幼稚園を訪れた。
同ホール職員の神戸加奈さん(31)は「子どもたちに何か種を残せたのでは。今後も取り組みたい」と話した。
(松尾尚久)